ダンゴルフェン怒られる
ダンゴルフェンは窓の枠に格好良く座るダンゴッホを見た
「ダンゴッホさん、ダンダダン姫が、ダチョウクラブ姫がーー!!」
明らかにうろたえるダンゴルフェンにダンゴッホは声をかけた
「落ち着きなされ!あなたがしっかりしなければ、誰がダンゴゴゴゴ姫を
救うことができるんじゃ!!それと、噛みすぎじゃ!!」
「いや、お前も一個多いじゃねえかよ!」
ダンゴルフェンは舌を噛みすぎて、血がダラダラと出ていた
「まあ、落ち着くんじゃ。奴らの狙いはおそらくカマキリングの復活じゃ」
「カマキリングだと…」
「そう、『はるか昔、ダンゴムシとカマキリが共存していて、カマキリングが
暴れて、ダンゴルフェンの先祖が、それを倒したから、もう、カマキリとダンゴムシは
別々に暮らしました』って言う話に出てくるカマキリング…」
「あの、いろいろ要約して、できるだけ短くした神話に出てきてた…」
「そうじゃ、恐ろしいことに…」
「なぜ、今なんだ!?カマキリングは完全に滅んだんじゃ…」
「完全に滅んでいなかったのだ!」
よくあるやつだった
「そして、あの今ぐらいが、あのー、カマキリング復活に”ちょうどいい”時期なんじゃよ」
「じゃあ、ダンゴルバット姫はなぜ!?」
「それは、カマキリングの”生贄”じゃよ!そして、噛むなって」
「何で、魔王とか、そういうのが復活する時って、なんか、姫みたいな”生贄”がいるんだよ!?」
「まあ、展開的に、なあ!なんか、復活しそうじゃないか?」
「いやいや、分かんないかな、そのさ、復活しそうとかってさ、あなたの主観であって…」
「うるさいなぁあ!!!お前は!!なんだ!!俺はそういうことも考えてますアピールか!?
それ聞いて、分かって!どうすんの!?めでたしめでたしなのか!?伝説なの!!
復活するの!!やばいの!!阻止する事だけ考えて!!」
ダンゴルフェンはダンゴッホに怒られた
「あ、ごめん」
「いや、いいけど…、」
もう、怒りすぎてダンゴッホのキャラが変わってしまった
「グチグチ言ってる場合でもなかったなぁ、早く出発せねば」
「それは、大丈夫じゃ、復活の儀式には3カ月かかる」
「そうなのか!?」
「だから、あのカマキリングを倒した剣を見つけて、あなたの先祖がカマキリングを倒したかのように…」
ここぞ、とばかりにダンゴルフェンがこう言った
「カマキリリリを倒せ、ということだな」
「ふ、察しがいいのぉ」
ダンゴッホは内心「うぜぇ」と思った
「お主に、いい事を教えてやろう。ダンゴゴゴゴ姫の名前を呼ぶ時に噛んだしまうお主にな」
「ああ、血がダラダラで戦いにならないと大変だからな」
「お主”ダンゴゴ”とは言えるか?」
「ああ、ダンゴゴ!!」
「それなら、ダンゴゴのあとに一息ついてゴゴとと言えばよいのじゃ」
「なんと素晴らしい知恵!なるほど!!ダンゴゴ(フー)ゴゴ姫!言えました!!」
「それでバッチリじゃ」
ダンゴッホはウインクをした
「はい!よーし!では、まず仲間探しだ!」
ダンゴルフェンはジャンプした
いつの間にか一個多いことも気にしなくなったダンゴルフェン
そして、内心ウインクしたダンゴッホに対して「うざったいな」と思ったとさ