ダンゴルフェン落胆
ダンゴゴゴ姫は息をのむ
あたりに静けさがたちのぼり、
カマキリリリと
ダンゴムシの英雄ダンゴルフェンが
にらみ合っていた
「ダンゴルフェン…」
先に動いたのはカマキリリリだった!
「いくぞ!カマキリ殺法!地獄鎌空殺虫!!」
カマキリリリの振りぬいた鎌がかまいたちみたいになって
それが相手に当たったら切れる技であった。
なんか、名前が面倒くさい技をカマキリリリが放った
「ダンゴ防御!!」
ダンゴルフェンは丸まった
ダンゴルフェンのシンプルな技名とカマキリリリの面倒くさいような
中二くさいような名前のギャップでダンゴゴゴ姫少し笑ってしまった
「グフッ!」
そこにダンゴルフェンがくいついた
「ダンブルドア姫!!大丈夫ですか!?」
「誰が、ダンブルドアだ!?魔法学校の校長先生じゃねえか!!」
変な言い間違いでまた、完全に笑ってしまうダンゴゴゴ姫
「今だ!!」
カマキリリリが猛スピードでダンゴゴゴ姫に近づき
抱きかかえ、窓の外に飛び出していった!
「しまった!!」
ダンゴルフェンは窓の外を見た
そこには月明かりに照らされたカマキリリリと
抱きかかえられたダンゴゴゴ姫がいた
「ダンミツ姫ー!!!」
「ケッケケ、ダンケシュワイツ姫はいただいていくぜ」
「もう、何とでも呼べ」
ダンゴゴゴ姫が半笑いでそう言うと
カマキリリリは自分の羽で空の彼方に飛んで行ってしまった
「くそ!!ダンジュウロウ姫ー!!!」
むなしくも、ダンゴルフェンの声が城内に響いた
すると、突然窓から声が聞こえた
「ダンジュロウ姫ではない、ダンンゴゴゴゴ姫だ!」
執事のダンゴッホがよじ登ってきて窓の枠にいたのだ
それに対してダンゴルフェンは
”ゴ”が一個多いな、と思ったとさ