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ただの悪役令嬢"声優"は静かに暮らしたい ― 超有能な勘違い弟子令嬢から溺愛されて逃げられません ―  作者: 荒瀬 維人
第8章:悪役令嬢、世界を降りる

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第3節:高笑い、世界が止まる

(しのぶ視点)


私は――


深く、息を吸った。


腹式呼吸。


声優として培った、すべての技術。


そして――


「おーっほほほほほほほっ!」


高笑いが――


大聖堂に、響いた。


その瞬間――


世界が、変わった。


光が――


すべてを、包み込む。


眩しい。


あまりにも、眩しい。


「……!」


私は、目を閉じた。


そして――


音が、消えた。


枢機卿の笑い声も。


弟子たちの苦しむ声も。


信者たちのどよめきも。


すべてが――


静寂に、包まれた。


「……」


私は、恐る恐る――


目を、開けた。


そこには――


止まった世界が、広がっていた。


枢機卿は、笑ったまま――


動かない。


ルークたちも、苦しむ表情のまま――


凍りついている。


信者たちも、驚愕の表情で――


固まっている。


「……」


私だけが――


動ける。


(これは……何?)


私は、立ち上がった。


冠は、まだ頭に載っている。


だが――


もう、吸い付いていない。


私は、冠を外した。


そして――


周囲を見渡す。


すべてが、止まっている。


まるで――


時間が、停止したよう。


「……」


(神降ろし……?)


私は、枢機卿の言葉を思い出した。


(儀式が、発動したのか……?)


その時――


「よく頑張ったね」


声が、聞こえた。


「!」


私は、振り向く。


そこには――


光り輝く女性が、立っていた。


白いドレス。


金色の髪。


そして――


背中には、光の翼。


「あなたは……」


私は、息を呑んだ。


「ルミナス……?」


「正解」


女性が、微笑む。


「久しぶりだね、しのぶ」


「……え?」


私は、困惑した。


(しのぶ……?)


(私の、本名……?)


「あなた……」


私は、震える声で訊ねた。


「なぜ、私の名前を……」


「だって――」


ルミナスが、にっこりと笑う。


「私、あなたのガチファンだもん」


「……え?」


――第8章第3節、完。


高笑いが、響いた。


その瞬間――


世界が、止まった。


時間が、停止した。


すべてが、凍りついた。


師匠だけが――


動ける。


そして――


女神ルミナスが、現れた。


「久しぶりだね、しのぶ」


「私、あなたのガチファンだもん」


世界が、止まった瞬間――


真実が、明かされる。

最後までありがとうございました!


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