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ただの悪役令嬢"声優"は静かに暮らしたい ― 超有能な勘違い弟子令嬢から溺愛されて逃げられません ―  作者: 荒瀬 維人
第3章:過去編・声優から師匠へ(学園時代)

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第4節:偽装皇子の潜入

黒薔薇クラスに入学して、一ヶ月が経った。


そして――


ある日、新入生が紹介された。


「皆さん、今日から新しい仲間が加わります」


教師が、一人の少女を連れてくる。


金色の髪。


眼鏡をかけた、知的な雰囲気。


質素だが清潔な服装。


「セーラと申します。よろしくお願いします」


少女――セーラが、深々と頭を下げた。


(……え?)


私は、彼女を見て――


瞬時に理解した。


(これ、男の子じゃない?)


体格、声、仕草――


すべてが、女性にしては不自然だ。


しかも――


(この顔、どこかで……)


そう思った瞬間、記憶が蘇った。


王宮で見た肖像画。


第二皇子、セラフィン・ルクス・アークライト。


(……完全に一致してる)


私は、内心で驚愕した。


(皇子様が、女装して潜入してる!?)


セーラが、私の隣の席に座った。


「よろしくお願いします、シルヴィア様」


「ええ、よろしく……セーラさん」


私は、努めて冷静に答えた。


だが――


(バレバレすぎる……)


その時――


エリザベートが、セーラに話しかけた。


「セーラさん、初めまして。エリザベートと申しますわ」


「あ、はい……よろしくお願いします」


セーラが、緊張した様子で答える。


「ところで、セーラさん」


エリザベートが、少し首を傾げる。


「お声が、少し……男性的ですわね」


「え、あ、あの……!」


セーラが、慌てる。


「風邪を引いていまして……!」


「まあ、大変。お大事になさってくださいね」


エリザベートが、優しく微笑む。


(……エリザベート、気づいてるよね?)


私は、確信した。


でも、あえて言及しない優しさ。


そして――


放課後。


私は、セーラを呼び止めた。


「セーラさん、少しお話が」


「え、あ、はい……」


セーラが、恐る恐るついてくる。


人気のない廊下で、私は振り返った。


「セラフィン殿下」


「……!」


セーラ――いや、セラが、固まった。


「ば、バレて……!?」


「一目で分かりますわ。女装が下手すぎます」


私は、苦笑した。


「う……」


セラが、うなだれる。


「でも、ご安心ください。私は口外しません」


「本当ですか!?」


「ええ。ただ――」


私は、セラを見つめた。


「なぜ、こんなことを?」


「あ、あの……」


セラが、恥ずかしそうに答える。


「婚約者候補の、性格を……観察したくて……」


「観察……」


「はい。どんな方々なのか、直接見てみたかったんです」


セラの瞳は、真剣だった。


「……なるほど」


私は、理解した。


(真面目な皇子様なのね)


「分かりました。私も協力しますわ」


「本当ですか! ありがとうございます!」


セラが、顔を輝かせる。


こうして――


私と皇子の、奇妙な共犯関係が始まった。

最後までありがとうございました!


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