解説 さつま
今回はさつまのギフトと猫の生態について解説します。
ご存じ哺乳類のネコ科、特に言及がない限りイエネコを猫と呼称します。
猫は肉食であり、優れた感覚器官を持ち、素晴らしい瞬発力と運動神経を誇る素晴らしいハンターです。
反面、持久力は乏しく、社会性は他の家畜に比べるとやや低くなっています。そうは言っても飼い主をただのエサやり係と思っているわけではないようなので猫飼いの皆様はご安心を。この根拠を明らかにするために猫の家畜化の歴史を紐解く必要があります。
猫の祖先は中東に生息するリビアヤマネコとされ、数千年前にはエジプトやメソポタミア、キプロス島で飼育されていました。
というより、人間の方でネズミなどの害獣を駆除してくれる猫に居場所を提供し、それを受け入れた猫の方もこいつらの隣にいてやっていいか、と考えたようです。
つまり猫は自分から人間の隣にいることを選んだのであり、おそらくその性質は現代の猫にも残っていると思われます。要するに嫌なことがあるとさっさと逃げるのです。
きちんと猫に対して適切なコミュニケーションをとっていれば猫は応えてくれるはずです……多分。
次は吸血鬼について。
そもそも血を吸う怪物という意味合いの吸血鬼は世界各地にみられ、古いものではメソポタミア文明からも確認されています。
その中でも現代の吸血鬼のイメージに大きく影響を及ぼしているのが東欧に伝わるヴァンパイアです。
吸血鬼になるには死体の葬儀に問題があったり、不浄なものにさらされたり呪われたというものが多いようです。
同時に吸血鬼になることを防ぐ方法も数多く考案され、ケシの種やキビをまく、鎌などを置いておくなど数々あります。
東欧で吸血鬼が恐れられたのは十八世紀のことで、西ヨーロッパから遅れてやってきた魔女狩りとも組み合わさり、人々の間で恐れられました。
さらにパイロン卿の主治医ポリドリによって吸血鬼ドラキュラが執筆されたことによって一気にイメージが固まることになります。
なお、このドラキュラはパイロン卿が書こうとして飽きた小説の断片がもとになっていると言われており、もしもパイロン卿が飽きずに執筆を完遂していればどうなっていたかはまさに神のみぞ知るというところでしょう。




