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エクストラムマン2  作者: モッズコート
怪の四 進化する男
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第四十三話

 宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人。宮城守護者、エクストラムマン第ヒ号、滝隼人──……。


 怪異人間の顔面は焼け、肉が焦げた臭いが辺りに充満していく。滝隼人の手の平からは煙が溢れていた。


 宮城守護者。


 エクストラムマン第ヒ号。


 滝隼人。


「何故?」


 最初に浮かんだのは、その言葉だった。

 幹部・ビリビショップの技術陣は巣窟内でもトップレベル。

 その技術陣のスーパーコンピュータが「勝てる」と判断したのに。

 なぜ怪異人間は負けている? なぜ滝隼人は生きている?


「な、何故……」


 一体どうして? 理屈的な話ではないのか?

 もしかして、滝隼人は科学を逸脱した世界に生きているのか?

 でないとこの結果は頭がおかしいとしか言いようがない。



 ──この男に我々は勝てるのか?



 滝隼人の足元の地面が「じゃり」と鳴いた。

 先程までの希望は何処へやら、みんな絶望が浮かんでいる。

 滝隼人を殺すために、技術力を注ぎ込んで作ったのに。

 滝隼人を殺すために、寝食を削って作ったのに。

 滝隼人を殺すために、過労死する仲間も現れたのに。

 なぜ、お前は殺されてくれないんだ。滝隼人。


「申し訳ない」


 怒りに満ちあふれた滝隼人の声色。


「何がしたかったんだ」


 何がしたかったんだ?

 頭の中に此処に至るまでの記憶が蘇る。

 怪異人間が完成したから、ショッピングモールを襲撃して、大勢の人間を殺した。人間は呆気なく死んだからよかった。

 怪異人間は殺した人間の肉で肉人形を作り出した。

 肉人形でおままごとをやりはじめた。

 怪異人間は性欲・食欲・睡眠欲が備わっていた。

 肉人形を使って性欲と食欲を解消していたらしい。

 ただそれだけだ。

 子供のおままごとじゃないか。

 死んでいるから、尊厳の凌辱でもない!

 ビリビショップは滝隼人の怒りを理不尽に感じた。


「何も思考ができないのに」


 滝隼人は技術者怪異の一人の頭を握り潰した。

 いつの間に近寄られていた!?

 ビリビショップは驚いて構えを取る。


「誰かの気持ちの一つも考えられないのに」


 怪人が殺意を浴びて心臓発作で死んだ。


「自分の欲望の制御もままならないのに」


 滝隼人は気がつけばビリビショップの眼前にいた。


()()?」

「ヒッ……」

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