表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エクストラムマン2  作者: モッズコート
怪の二 渦の中
18/58

第十八話

「炎が燃えて鬼が笑う! 悪を倒して正になる! 俺は岩手守護者、早池峰(はやちね)由祐(ゆうすけ)だ!」

「早池峰さん!」


「でも気軽に会えないのは、可哀相だよね」と思ったティユルシや早池峰側の雉の姿をしたエクストラム、クルアシらエクストラムが協力して、東京の地下に空間を作った。そこが守護者の拠点として使えるようにフロアもいくつか作り、部屋も複数個設けた。自動販売機や食堂もある。非戦闘用の上位存在スペシアルが食堂で飯を作る。その拠点へは、各々の「秘密基地」から行けるようになっていた。


 早池峰と会った隼人はたいへん嬉しそうにした。


「へーっ! そいつが宮城の守護者ねぇ!」


 早池峰の奥から、髪を金色に染めたちゃらちゃらした感じの肌の浅黒い少年が現れた。「ギャル男だ!」と隼人は驚く。


「君は!?」

「水のせせらぎ人の為! 天に轟く拳と目! 俺の命が尽きるまで戦う為のこの鋼鉄! 福島の守護者大田(おおた)寂米(さひめ)だぜ!」

「アヒーッ! 名乗り口上だ! 強者ァッ!」

「こいつ壊れてんぞ」

「自分のほかにも守護者がいて嬉しいんだよな、隼人」

「っす」


 隼人は頷く。


「てめぇは誰だい」

「宮城の守護者、滝隼人っす」

「名乗り口上は!?」

「まだないです」

「あっ、そっかぁ……ってか宮城空けてていいのかよ。めっちゃ出るんだろ。頻度聞いたときめちゃくちゃ怖かった記憶ある」

「守護者もう一人いっから」

「守護者もう一人いんの!?」


 事情を説明する。


「へー、なんか都合良すぎてキモ」

「なんでそんな事言うの?」

「っていうかお前その服なに」

「戦闘服。俺エクストラムマンって名乗って戦ってるから……マスクで顔隠しながら」

「へー、俺もそういうのやりてー。エクストラムマン名乗っていい?」

「別にただの名前だから名乗りたきゃ名乗ればいいけど」

「思い入れとかないんだ」

「名前は別に拳銃(コルト)じゃねぇし」


 少しぞっとするような顔で、隼人は言った。

 寂米はマスクを受け取りながら被ってみる。


「あっ、めっちゃいいにおいする」

「去年から気をつけてる。めっちゃ臭くなったことあって」


(※エクストラムマン「深夜放送と感情X」内第百十七話にて)


「こういうの汗かくしな」

「そっちの服もやばそう」

「こっちの服も気使ってる」

「たいへんそう~」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ