勇太パーティー最弱の俺が実は最強だった件
「ノリヒコ!お前は今日で『5年3組』のパーティーを抜けてもらう!」
「そんな!」
喧嘩が強い『勇太』。俺が想いを寄せるマドンナの『真保』。秀才の『ケンジ』。俺たち仲良しグループじゃなかったのかよ!?ひでぇよ!誰も引き止めてはくれず俺は泣く泣くグループを抜けた。
あーあ。明日から誰と遊べばいいんだ?こんなのイジメと同じだよ。
確かに俺はみんなと比べて平凡な人間だけど友達だと思ってたのにな。
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「痛いよぉ」
「おうちに帰してぇ」
「お腹減ったよぉ」
チクショウ!俺がいながらなんて様だ!怖い大人たちに誘拐されちまった!ギチギチに縛られて動けねぇ!本気の大人は怖いや。力でも頭でも敵わねぇ。リーダーとして何とかしたいけど……
「……こんなときにノリヒコがいたらな」
「ノリヒコ助けてー」
「いない奴の事言うなよ!」
って強がってみたけど俺もノリヒコがいればなと考えている。でも『助けて』なんて追放しといて言えねぇよ。ノリヒコ。傷付いてたよな。お母さんには『あいつとは遊ぶな』って言われてなければ俺だって追放したくなかったよ。
「身代金がまだこねぇぞ!」
「俺らの事舐めてやがるな。おい!ガキの耳を切り落としてその写真を親に送ってやれ!」
『ヒイィィッ!』
ナイフを持った男達が近づいてくる。こいつら本気だ!もうプライドなんてどうでもいい!俺は力の限り叫んだ!
『ノリヒコ助けてくれー!!』
その瞬間爆音が響いた。
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「おんどりゃああ!」
俺はポルシェで倉庫の壁をぶち破った。その際犯人と思われる何人か轢いてしまったが知らない。友達が助けを求めてる!どけー!
「な……なんだぁ?」
「勇太!ケンジ!真保ちゃん!無事か!?」
『『ノリヒコ!』』
「おっ……おい!こいつをぶっ殺せ!」
男達が一斉に襲いかかってきた。10人?20人?何人いようと関係ない。みんなを救えるのは俺しかいないんだぁぁ!
警察が到着するまで俺は皆を守りながら戦い続けた。
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「ノリヒコ。ワガママでわりーけど……パーティーに帰ってきてくれないか?」
あのプライドの高い勇太が俺に頭を下げてきた。これを断るなんて男として出来ないよな。
「もちろんさ!また遊んでくれよな!」
「ありがとう!今日からまた友達だな!」
「おう!……いてて!」
大声を出すと傷がいてーや。6ヶ所も撃たれたり刺されたりしたんだもんな。
俺が痛がってるのを見て勇太もケンジも真保ちゃんも笑った。
「このやろー!笑うな~!」
「あはははー。ノリヒコが怒った~!」
授業開始のチャイムが鳴る。さぁ授業だ。遊びは遊び!勉強は勉強!
「お前ら。席につけ~!」
俺は教壇に教科書を置いてチョークを握った。
「えー。今日は大化の改新について説明していきまーす。おーい山田~。教科書はどうしたー?忘れた?碧に見せてもらえー」
クソッ!授業なんか終わらせて皆と遊びたいぜ!早く放課後にならないかなー?あれ?今日は職員会議があるんだっけか?ちくしょー。出遅れちまうなぁ。勇太。真保ちゃんにちょっかい出すなよ?友達とはいえ俺たちは恋のライバルでもあるんだからな!
「ノリヒコせんせー。文字が小さくて見えませーん」
「俺もお前たちしか見えないぜ☆」
クラスの大爆笑をかっさらってやったぜ!5年3組最高!俺達マジ親友卍




