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彼との出会い

許さない。

どうしても許せなかった。

私にも非がある事もわかる。

それでも許せなかった。


2020年4月

それはまだ少し肌寒い季節だった。

夜20時ごろ、辺りも暗い。

でも、夜の明かりが綺麗だった。

ここは駅前。

それなりに夜のお店で賑わってる。

飲み屋街、キャバクラ、24時間の安いスーパー、色々ある。

人も多く、地下鉄の3番出口の地下を上がったすぐの場所では待ち人を待つ人か、ナンパ待ちか、はたまたキャッチか。

それぞれが、それぞれの目的の為にそこにいる。

いつもの光景を横目に見慣れた都市を足早に歩く。

まだ少し風が冷たく、顔や手首に直接風が吹いて少しヒリヒリと寒さが刺さる。

寒いから早く帰りたい。

早く暖かくなって欲しい。

というか明日で5月やん!

何でまだ夜は寒いのーーー!!!!

でも今日は時間がある。

せっかくだから歩いて帰ってみようか。

矛盾した事が頭に浮かびつつも、結局家まで歩いて帰る事にした。


15分くらい歩いたところで友達から連絡があった。

『今どこ?

 一緒に飲みたいから来て。』


教えられた場所は私が15分前までいたあの飲み屋街だ。


うっわ、、、、

めんどくさいなぁ。

でも、誘ってくれたし、、、、

飲み直すのもありかな。


『わかった。

 今から行くから20分くらいで着くと思う。

 せっかくだから飲み終わったらクラブ行こ!

 久しぶりに音楽聞きたい!!!』


『ええよー

 でも連れおるから、そいつが行く気になればいいよー

 俺も行きたいし。

 連れが行きたくなる様に頑張って笑笑』


『え、

 山田だけなんちゃう?!

 連れって何??

 まぁ、了解ーーー』


そんなやりとりを何度かしつつ私はまた引き返す事にした。


というか、友達いるなら別に私誘う必要ないと思うんだけど。

とりあえず行く約束したから行くけど。


なんで私誘ったんだ。


山田からの突然の誘いは私からしたらよくわからないものだった。

それにしても久しぶりに会うなぁ。


また引き返すのかーーー


寒いなぁ。


まぁ、とりあえずはじめましての知り合いがどんなのかわからないけど行こ。


そんな事を考えながら洋楽を聞きながら先程いた飲み屋街に向かった。



15分後


『どこ???』


『ここ

 URL http://Google maps 163528/---fieys、、、、』


送られたGoogleマップのURLを開いてGoogleマップを確認して向かう。


後5分くらいか。


さらに人の増えた飲み屋街を歩く。

相変わらず賑わってるなぁ。

真っ暗な夜に、お店の明かりやネオンがひかる。

飲み屋で席が開くのを待ってる人、色々な人に話しかけてるキャッチのお兄さん。

多分夜職でこれから出勤のお姉さん。

色々な人がいる。

真面目そうに見えるからか、舞祭組だからか知らないけど

私はキャッチに声をかけられる事は無い。

だからキャッチのお兄さんを横目にスタスタ目的の居酒屋まで行き、お店の扉を開けた。


「いらっしゃーい!!!」


元気なお兄さんの声と共に賑わったお店の熱気と暖かい室内に冷えた身体が少し暖まった気がする。


奥に友達がいるのに気がついて、そこに向かう。


「久しぶり〜!」


山田「おお、まさかくるとはな〜笑笑

 さすがふっかる!笑笑」


「ひど笑笑

 まぁ、予定無かったし。」


「それで???

 なんで急に呼び出された???笑笑」


山田「え、暇かなーって思ってとりあえず連絡してみた笑笑」


「なるほどね笑笑

 あ、初めまして、華です。」


山田「こいつ悠平。」


悠平「初めまして。」


山田はいつもこんな感じ。

チャラいというか、まぁ、女好きか。

面白いけど、私とは真面目な話もしたりするからあんまチャラいと思ってない。

手も出してくる感じも無い。

でも、女遊びはするし、お持ち帰りもしてるらしいし、

まぁ、その辺は本人がいいならいいと思う笑

私は男女の関係とかそー言うのは好きじゃないから今の友達関係がすごく居心地が良かったりする。


しばらく山田と話をしてて思った。


というか、一緒にいる友達さ、カッコいいと思うけど、

まじで話さんやん。

こーいうタイプ一番嫌いなんだよなぁ。

山田が色々場を和めてるのに、全く話さないし、全然周りの事考えてないし、一番嫌いだわ。

イケメンだからって調子乗るのまじでやめてほしい。


イケメンだから許されるみたいな風潮あるけど、私は周りの人の事考えれない人は例えイケメンでも関係無く嫌い。


調子乗ってるイケメンもほんとうざいから、嫌い。


ほとんど友達の悠平君とは話す事無く、山田と話をする。


1時間くらい経ったころ。

私は友達の悠平君が気に入らないからある提案をした。


「ねぇ、そろそろクラブ行かん??」


山田「あーー

 それはこいつ(悠平)が行くなら行ける。」


悠平「絶対俺は行かん。」


まじでうざい

なんだこいつ笑笑

和を乱す天才か。


「なんで、そんなクラブ行くの嫌なの???」


悠平「、、、、。」


山田「こいつ好きなやついるんよ。」


悠平「おい。」


「それがなんでクラブ行く事は嫌に繋がるの??」


山田「ごめん、俺トイレ行くわ

   適当に話しといて〜」


おい、ここで?!笑笑

流石に2人はまずいだろ笑笑


まぁ、聞いたら答えるか。

というか、こいつさ、もしかしてだけど、、、


「もしかして人見知り?」


悠平「、、、まぁ、、、」


「あ、だからか。

 突然私来て来てびっくりだよね。」


悠平「、、、そうですね、、、」


「だよね、、、、

 じゃあ、普段あんま話すのとか得意じゃない感じ?」


悠平「まぁ、、、どっちかというと、、、」


「たしかに、、、

 初対面だと緊張するよね、、、、

 山田とは良く会うの?」


悠平「うーーん、、、

   割と会ってるかも」


なるほど、、、、

会話続かねぇ、、、、笑笑


とりあえず彼の人見知り収まるまで色々話すか。


山田早く来い笑笑

頼むわ笑笑


しばらく会話してくうちに、悠平君の好きな人の事に触れてみた


「好きな人ってどんな人なの?」


悠平「えーー、、、」


めっちゃ嬉しそうな顔するじゃん笑

こんな顔するんだな。

一番話しそうだから色々聞いちゃお。


そのまま色々好きな人の事を聞いたりしてた。


「その人がクラブ嫌がるの?」


悠平「真面目だからチャラいって思われたくない」


あーー、なるほど。

悠平君って意外と真面目な感じ?


「悠平くんはクラブ嫌いなの?」


悠平「嫌いじゃないけど、女がナンパしてきたり声かけてくるのが嫌」


なるほど


「じゃあ、声かけてくる事が無ければいいって事?」


悠平「まぁ、それが出来れば。」


山田「うぃーす!」


おっそ、、、

まぁいいか。


「悠平くんは声かけてくる人がいなければクラブ行ってもいいらしいぞ。」


山田「まじ?!」


「まじ。」


待て待て。

何か閃きそう。

これ普通考えたらさ、女の子は男の人といたらナンパされない訳で。

逆をすれば良いって事じゃん。

男も、女の子がいれば声かけてこないでしょ?

キタコレ。

閃いた。


「って事は、私が側居れば悠平君は近くに女がいるから、ほかの女の子声かけてくる事無いし、、、、

それならいい?」


山田「あーー、、、たしかに。」


悠平「あーー、、、まぁそれならいいよ」


山田「おおお!!!

   まじか!!!

   おっしゃ、じゃあクラブ行こ。」


あ、いいんだ。

しかもそんなあっさり。


まぁいいや。

私はクラブ行って音楽聞ければいいし、

ラッキー。


そしてこのまま3人でクラブに行くことになった。


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