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夜中俺の家に隣の席の美少女が忍びこんでいました  作者: Rai様
1番手 隣の席の美少女は…
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4.パンツ帰還

 あのあと七宮さんを探したが見つからなかったので仕方なく帰宅した。

 なぜかは分からないけど何か七宮さんを怒らすことをしてしまったらしいから明日ちゃんと謝ろう。

 靴箱で上靴と外靴を履き替えて校門を出る。

 俺が住んでいるアパートは学校から歩いて10分程の場所にある。

 本当はもっと近いところがあったが少しは運動しないといけないと思いこのアパートにした。

 2階建てでそれぞれの階に4部屋ずつあり俺の部屋は2階の正面から見て左から2番目だ。

 内装は入ってすぐにテーブルとキッチンがあり3つのドアがある。

 左にあるドアはトイレとお風呂に繋がっており、正面の2つは左が勉強部屋で右が寝室となっている。

 家賃が安い割には部屋も広く管理人のおばちゃんも優しいのでとても気に入っている。

 アパートに着きドアの鍵を開けているとポストに何か入っているのに気づく。

 俺は部屋に入り鍵を閉めたあとポストの中身をみる。

 中には茶色の紙袋が入っていた。

  

(なんだろう、これ…)


 そう思いながら紙袋を開きひっくり返して中身を出した。

 するとビニール袋に入ったあるものと手紙が入っていた。


(えっ…嘘だろ、これって…俺のお気に入りのパンツじゃないかっ!?)


 今朝失くしたと思っていたパンツが届けられていた。

 何か犯罪の匂いがする…。

 いやでも、もしかしたら俺がタンスに入れたのは気のせいで干していたときに風に飛ばされて親切な人が届けてくれたのかもしれない。

 そうだ最初からそんな不審がるのはよくない。

 俺は紙袋に入っていた手紙を開く


『ありがとうございました、おいしかったです』


 アウトーーーーーーー!!!!


 これはあかん、あかんよ。

 何『ありがとうございました』って、いやそれ以上に、『おいしかったです』のほうがもっと意味が分からない。

 何、食べたの?俺のパンツ食べたの?そんなエロマンガのキャラみたいなやつがこの世にはいるのか!?

 俺は一応パンツの安否を確認するためビニール袋を開ける。

 すると、ふわっと良い具合の甘い、いい香りが広がってくる。

「どこかで嗅いだことあるような…」と思ったがあいにく変態の知り合いはいないから気のせいだろう。


(それにしても良い洗剤使ってるんだな…いや何俺は感心してるんだよ。相手は俺のパンツを盗んで何 

 かしらのことをした変態だぞ!)


 一回俺は深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

 紙袋には俺の住所が載っていないので宅配などで送ったのではない…つまり夜中か俺が学校に行っている間に部屋に忍びこみ、タンスからパンツを盗んだあと何かしらで使用して律儀に洗濯をしてかつ、手紙も書いて直接返しにきたのか…。

 警察に連絡をしようかとも思ったがあまり大きな騒ぎにもしたくないため自分自身で犯人を探すことにする。

 それにまた忍び込んでくる可能性もあるし忍び込んできたら犯人をそれで特定し捕まえたらいいし、もう忍び込んでこなかったらそれで解決だ。


「まあ今は考えても仕方がないか」


 俺は夕食の準備を始めた。

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