双方の確認
ハイ、おくれてすいません。
作者です。駄作、駄文、あやふやな設定ですがブックマークが6もあります。
本当にありがとうございます!
「レーダーに飛行物体が!とんでもなく大きい奴です!
飛行物体の高度は約1000メートル、このままの進路なら後30分程で視認できます」
その報告はまさに『想定外』である
人の上に立つ自分ですら
「はぁ?一体どういう事だ!」
と声を荒げてしまう程である。
その返答は
「このサイズと飛行速度から、おそらく飛行艇かと!」
またしても想定外の返答がやってきた。
飛行艇?そんなのは現代じゃ過去の遺物、時代に淘汰された存在だ。
現役なのはせいぜいアメリカのカタリナか海自の救難機ぐらいだ。
どちらもこのインド洋にいる機体ではない筈だ。
(一体どうなっているんだ!)
そんな事を考えてる内に報告した彼から
「早くブリッジにこれを報告しましょう!」
と言われてしまった。
それでハッと現実に戻った。
そうして自分は報告の為に艦内電話を取った。
その背後からは
「どういう事だ!」
「近くで海難事故があったのか?」
「そうだとしたらあの嵐が、、、」
などの声が聞こえて来た。
おそらく嵐を突破してからこの船の乗員は全て不安を抱えている。
これは大変な事になるぞ。
〜その頃〜 インド洋上空
「今日もインド洋は平和だな」
操縦席に座った若い男が言った。
「むしろ平和じゃなきゃこまりますよ。
でも最近は結構キナくさいですよ。数ヶ月前に上が極東の元友人達に喧嘩売ってたから
こっちは負け続き、シンガポールも極東艦隊も落ちましたから。
そういや最近はベンガル湾辺りで輸送船が消えたって話がありましたね。」
隣に座るもう1人の操縦者が答える。こちらはかなり髪の毛が薄い男だ。
「ははは、そいつは多分ジャップにやられたな。気の毒なこった。
まぁ、潜水艦なら沈めるだけだ。それ以外なら逃げるぞ。」
「むしろ潜水艦以外に対抗できるか?」
「無理だな、まぁこっちの輸送船がいたらせいぜいバンクしてやろう。」
そこへ「レーダーに反応!おそらく輸送船、本機の進路上です。」との報告が入る。
それに若い男は「よし、確認も含めて降下するぞ」
赤道の真上に近い太陽に照らされながらサンダーランド飛行艇はその『輸送船』に向けて飛行し始めた。