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異常事態

「GPSが使用不能!現在地がわかりません!」


「向こう(彼女)との連絡が取れません!」


「衛星回線が使えません!Wi-Fi落ちました!後、本社との連絡が取れません!」


悲鳴のような通信員の報告が入ってくる。後3人目は絶対ゲームしたいだけだろ。


通信長の秋田は艦橋にて被害の集計をしていた。


さっきの報告をした通信員達は自分の人柄を知っている。

今ふざけるという事は相当自分が追い詰められている様に見えるのか、、、。


実際秋田は焦っていた。GPSが使えないという事は航行システムが使えない。

それはマラッカ海峡の通過を著しく危険にする。


なぜならマラッカ海峡は大陸棚の上にあり非常に水深が浅い。

そして海峡の出口にあるシンガポール付近に至っては僅か23m程度しか水深がない。

これにプラスでこの海峡には暗礁や小さな島、浅瀬がたくさんある。

極めてつけに年間約九万隻が通過するのに最も狭いところで僅か2.8kmしか幅がないのだ。


GPSがあっても事故が起こり得る海域であるというのに無しで通過は座礁や衝突のリスクが

高すぎる。


「マラッカの通過はリスクが高すぎるか、、、、」


「考えすぎたら体壊しますよアキさん」


「あぁ、、どうもガルシアさん。ところでこの緑色の液体は、、」


「あぁ、それは紅茶ですよ。それに抹茶の粉末を入れてみました。けっこういけますよ?」


明らかにやばそうな紅茶モドキを作った彼はの名はガルシア、フィリピン出身の乗組員だ。


この船では厨房に立つ見習いコックの一人である。

たまにこういう見た目がゴジラの物を作るので未だ見習いである。

いい加減普通にやれよ、、、。


まぁそんな凄く濃い沸騰したエタノールみたいなのはさておき、


「こんな異常事態、一体どうするんだ?」


その頃レーダーの画面の前にいた通信員はいじけていた。


「なんでだよ、、」

Wi-Fiが使えず彼女と連絡が取れないからだ。


スマホのメモリ内の彼女を見続ける。


「ちくしょう、、」


しかしこの世界が容赦する事はない。


「ん?なんだこれ」


レーダーにボツボツと輝点が現れ始めた。


それは異質だった。反応がとても大きい物だからだ。


しかし今自分が見ているのは対空用の物である。


そして何より遅すぎる。時速400km程度、現代ならほとんどありえないトロさだ。


そして調べた結果、その飛行物体は、、、


『ひ、飛行艇だぁ!!!』


との結論に至った。

小説って難しい、、、

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