情報が欲しい御三方
〜駆逐艦『不知火』〜
「なぁ、俺たちは一体どんな奴を探すと思う?」
「さっぱり想像できん、逆にお前はどんな奴だと思ったんだ?」
「この不知火二隻分ぐらいの大きさの奴」
艦橋で夜の海を見張るように見ていた2人の男が互いにチラチラ目を合わせながら喋る
「、、、もしそうなら『赤城』よりもデカイって事なのか、、、、」
「おう、俺はそれぐらいの大きさでも驚かんぞ」
片方の男がもう片方を驚いたような目で見る
「そ、それにしても、なんでそんなデカイ船がこんな危険な場所にいるんだか」
「それは俺も分からん、逆にアンタはどう思うんだ?さっきの質問のお返しだ」
ウンウン唸り始める片方の男、返事が返ってきたのはそれから5秒後
「、、、アメ公の秘密兵器とか?もしかして未来人でも乗ってたり」
しかしその言葉への返答がなかなか返ってこない
見れば体は小刻みに震えて手は口元を押さえている
心配になって声を掛けようとした時にやっと帰ってきた返事は笑う顔だった
「ぷぷぷ、、、、そんなわけないだろぉハハハハ」
「、、、笑う必要はないと思いますけどねぇ」
「ハハハハハハハハ、、、、、は?」
唐突に笑う声が消えて驚きの声が出てくる
「どうしたんですか?」
その質問の答えは怒号だった。
「おい!すぐに報告だ!敵艦視認!方位二百だ急げ!」
〜VLCCブリッジ〜
俺はこの船の船長の裏山って人間だ
大体20時間ぐらい前にどでかい嵐に呑まれたと思ったらインターネットには接続できず
本社に問い合わせようとしても通信も無線も反応なし
ついでにGPSが使えず現在地も不明で更には飛行艇まで飛んできた
通信は出来ず現在地不明、更に謎の飛行艇出現と理由がわかる奴がいたら小一時間問い詰めたい気分だ
「俺たちは過去に飛ばされたとでも言うのか!!!!」
記憶の復元中にうるさいな、、、
とりあえず今の俺たちに必要なのは情報だ
どこかにこの船の乗員以外の人はいないものか、、、
ジリリリリリリリリリリリリ
通信室からの直通電話か、今度はなんなんだ?
「はいこちらブリッジ、、、、」
「レーダーからの報告で二隻の船がこちらに向かっているそうです!
このままだと大体3時間で視認できます!」
救助隊か?なんにせよ好都合だ
「よくやった!今後も何かあったら報告しろ!いいな!」
何がどうなっているのか早く知りたいんだ
〜軽巡洋艦『エメラルド』〜
「こいつは大物だ!」
見張りの男が報告する
カタリナが報告してきた馬鹿でかい船は本当にあったのかと驚いている
そして船に乗っていた全ての乗員が起き始める
浮かれている彼だが、違和感を感じた
「本当にあいつだけなのか?」と
そうして見つけた
「日本の駆逐艦だ!駆逐艦がいるぞ!」
そうしてインド洋の夜は佳境を迎える
昨日戦闘描写入れるとか書いたのに結局かけてねぇよお、、、