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阿吽の夜叉  作者: 鹿山
第壱幕 落果と蠢動
13/27

第11話 悪童子

 腕の中にいる男と目が合った瞬間。

 烈圭は男のがっしりとした腰に両脚を更に深く絡めつけ、回していた両腕で太い首を締めあげる。しかし、その前に首と烈圭の腕の間に男の片腕がするりと入り込んできて、阻まれた。

 そのまま自分の腕が捕えられる前に、烈圭は男の鋼鉄のように硬い身体を蹴って跳ねるように飛び上がる。そこからくるりと一回転して着地し、いったん地面に手足を着けた。

 そして地につけた両手を支点とし、続け様に男の顎めがけて鋭く脚を突き上げる。


「うおっと」


 男は蹴られた部分を片手で払いながらその素早い蹴りも器用に身体を逸らして避け、両の手を烈圭に向かって掲げた。

 それを目にした藍之仁は、追い打ちをかけようとしていた烈圭に向かって咄嗟に酷く引き攣れた声を振り絞って叫ぶ。


退()け!」

「!」


 その声を聞いた烈圭は反射的に前に踏み出していた足をそのまま留まらせ、逆に後ろへと跳び退()いた。

 しかし人並み外れた長身の男が大股で踏み込んできただけで、烈圭の眼前に軽く掲げられた両手の指先が迫る。


 カンッ!

 烈圭のまさに目と鼻の先で、乾いた邪気祓(じゃきばら)いの音が高く(こだま)する。

 そしてピタリと、時が止まったかのように烈圭の身体が固まった。

 藍之仁は耳を塞いだためある程度軽い衝撃で済んだが、烈圭は違う。おそらく、先程の藍之仁よりも酷い衝撃を受けたはずだ。

 藍之仁は歯を食いしばってよろけながらも立ち上がり、固まった烈圭のもとへ向かおうと鉛のように重い身体を引き摺る。


「……あ?」


 しかし、一瞬固まっていた烈圭は何事もなかったように動き出した。

 その様子に男は思わず声を漏らし、藍之仁は大きく目を見開いて驚愕する。


(鈴無しの〝鬼嚇し〟……あの伯父(ひと)と同じだ)


 烈圭は死んだ伯父のことを思い出し、目の前にあった男のデカい両手を手に取った。


「両の掌に邪除けの(いん)の刺青……これで鈴無しの〝鬼嚇し〟ができる。だからいつも手袋で、頑なに手を隠してるわけだ」


 烈圭の抑揚の無い声に、男は相変わらず軽い調子の口調で答える。


「おー、よく知ってんな。つーかお前、どう見ても鬼だよな? なんで俺の〝鬼嚇し〟、効いてねーの」

「さぁ。しょっちゅう聴いてるせいで、慣れたんじゃない?」


 しょっちゅう聴いてる、という烈圭の言葉に男は不思議そうに軽く首を傾げた。

 烈圭はそんな男にも構わず、手中にあるデカい両手を勢いよく引いて、更に間合いを詰める。

 そして身体全体を回転させるかのように勢いをつけながら、脚をしなやかに振り上げて男の側頭部を狙った。


「乱暴」


 男は飄々と微かに笑って見せると、その大きな図体に似合わない軽やかな動きで、再び烈圭の渾身の蹴りを避けた。それと同時に振り払う訳でもなく、烈圭の手の中から自分の手をするりと逃がす。

 そしてトトン、とステップを踏むように二度地面を蹴って、烈圭からある程度距離を取った。


「……」


 烈圭は乾いた眼を一度だけまばたきさせて、自分から間合いを取った男を一瞥する。

 どうやらこちらの様子を眺めて、暫く楽しむ気らしい。男は煙草を取り出して咥えると、悠長に懐を探って火を探している。

 烈圭はすぐに身を翻し、背後にいた藍之仁のもとへと素早く移動すると、そのふらつく身体を支えた。


「……触ん、な」

「ん」


 藍之仁の掠れた拒絶の言葉に、烈圭は短く返事とも言えないような声を返した。

 2人は小道の脇に移動して、烈圭はそこにゆっくりと藍之仁の腰を下ろさせる。そして未だに荒く息を切らして上手く声も出せない藍之仁は、常人であれば思いがけず腰を抜かしてしまうほどの強い殺気を烈圭に向けてきた。


(今のうち……さっさと、どっか行け)


 その殺気が意図することが何なのか、烈圭は不思議と手に取るようにわかる。


「……お前たちは、私のことを〝イイ子〟やら〝イイ奴〟だって言うけど。勘違いしないで欲しい」


 烈圭は低い声で、昼間の藍之仁と夜鷹の言葉を今更に否定した。

 今の状況には全くもって相応しくない、烈圭のそんな唐突な言葉に藍之仁は眉根を寄せる。


「お前たちにとって私は、確かに血の繋がっただけの()()かもしれない。だけど、私の方は気が付いたらもう……お前たちが可愛くて仕方がないんだ。それにJKは可愛いモノが好物と言うしな」


 大きな目をいっぱいに見開いて。呆然とこちらを見上げる藍之仁の頭を、烈圭は白い手でくしゃくしゃに掻き乱してやりながら立ち上がった。


「だからお前がなんと言おうと。私は兄面も姉面も勝手に晒すよ、弟」


 藍之仁だけに聴こえるよう、烈圭はそう小さく囁いた。しかし、その声はやはりどこか嬉しそうに弾んでいる。

 藍之仁は烈圭のいつもの飄々とした調子に戻った達者な口に応える代わりに、忌々し気に舌打ちして見せた。


(俺が鬼に戻れるまで、時間稼ぐつもりか)


 そう内心でぼやいたことを見透かしたように、烈圭は強く頷いた。


「あ、でも私弱いから。なるべく早く起きて欲しいですな」


(……勝手……)


 藍之仁はその言葉にまた大きく舌打ちすると、静かに目を閉じた。どうやら回復の方に専念してくれる気になったらしい。

 烈圭は藍之仁に背を向け、小道の奥でいつの間にか煙草をふかしながら突っ立っている男を見据える。


「まぁ、御覧の通り。私は生まれながら、生粋の――」


 赤い満月に暗く照らされて浮かび上がった、白い子鬼の形相は──何よりも凄絶で、兇悪(きょうあく)な笑みを剥き出しにしていた。


「〝悪童(わるガキ)〟だろ」


 男は煙草を携帯灰皿の中に潰しながら、小さく息を()く。


(若干、この状況を楽しんでんな……流石は〝鬼〟)


 烈圭の鬼気迫る笑みに釣られるように、男も(いびつ)に口角を吊り上げながら烈圭に向かって悠々と歩き出した。

 同時に烈圭も、まるで鼻歌でも歌い出しそうな楽しげな様子でゆっくりと歩を進める。

 いつの間に隠し持っていたのか。

 烈圭は身に着けている学校指定のジャージの中から、(つば)の無い短刀──つまりは匕首(あいくち)を一振取り出し、それを慣れた手つきでくるりと手の中で回す。

 烈圭の持つ匕首は、刀身に()の無い(なまくら)であった。

 しかもその匕首には、鞘と柄の部分から広い範囲が太い組紐で何重にも巻かれており、鞘を抜くことができないということが一目でわかる。

 それを見た男は、揶揄(からか)うような声を漏らした。


「ドスか」

反社(はんしゃ)の言い回しは()せ」

「鞘、抜かねーの? 死ぬぞ」

「一応、人間の法の下で生きてきたから。暴行罪やら傷害罪やら、銃刀法違反とか知らない?」

「あー……忘れてた。でもおれ、お前のこと殺す気満々だけど」

「安心しろ、私は人間じゃないから殺人罪には問われないはず」

「それは有難ぇ」

「ま、もう今は殺される気。微塵もないけど」


 烈圭はそう意味のない軽口を強制的に終わらせ、滑るように男に向かって駆け出す。

 そして目にも留まらぬ速さで身体を捻って回転をつけながら、匕首を何度も振るう。

 男はやはり、それらの攻撃を軽い身のこなしで避け続けるが、ふと何やら眉を顰めて烈圭の足元を長い脚で払った。

 烈圭は身軽に背後へと跳んで、男の脚を避ける。それを見届けて、何やら男は指で顎を触りながら烈圭に神妙な顔で尋ねた。


「動きに癖があんな。お前、何か型のある武術でもやってんのか?」

「だったらなに」


 烈圭は、何となく曖昧に応えた。何やら、目の前の男の纏う空気が変わったことを肌で感じる。


「ほーん。じゃその技、使ってみ」


 男の低い声に、微かに殺気が滲んだ。


「次は殺すから」

「!」


 気が付けば眼前に男の脚が迫っており、顔面に鋭い蹴りが入った。

 しかし烈圭は咄嗟に地面へと両膝を落とし、柔軟な身体を目一杯反らしてぎりぎりのところで避ける。

 続いて息を吐く間もなく、一撃一撃が致命傷ともなり得るような。鋭く、重い手刀の雨が降ってくる。烈圭はそれらを寸前で躱し、または受け流しながら、何とか直撃を避け続けた。


(出し惜しみしてる場合じゃないか。マジで死ぬ)


 もう少し時間を稼ぎたかった烈圭だが、素手でありながらも男の圧倒的な連撃の殺傷力に、このままでは身が持たないと判断する。

 そして烈圭は手の中で匕首をくるりと回して逆手に持ち直して、すとんと身体を地面すれすれまで落とし、地を這うような姿勢へと切り替えた。


祓殺術(ふつさつじゅつ)───殴式(おうしき)赫鹿嚇(ししおど)し〟』


 〝赫鹿嚇(ししおど)し〟は本来、異形の手足を全て切り落とし、動きを封じる技だ。

 烈圭は極限の低姿勢を基本とするこの技を応用し、まずは男の厄介な長い脚を不能にするため、脛部(けいぶ)の骨を砕こうと匕首を振るった。


「朝霧流祓殺術(ふつさつじゅつ)───殴式(おうしき)赫鹿嚇(ししおど)し〟……やっぱ、あのチビオヤジの技じゃねぇか」

「!?」


 男は烈圭を目を細めて眺めながら、そうポツリと零す。烈圭は思わず攻撃態勢を解き、一度間合いを取ると目を丸くして男を見上げた。

 昼間に見た〝三つ柊巴〟の印紋といい。

 何より、異形殺しの技であるという祓殺術の〝鬼嚇し〟を使えるこの生物教師は間違いなく柊連の人間なのだろう。

 しかし、烈圭は〝朝霧流〟と〝チビオヤジ〟という言葉に引っかかった。


「お前……〝アサギリ ヨシヒト〟を、知ってるのか?」


 アサギリ ヨシヒト──それが1年前に亡くなった、烈圭の伯父の名であった。

 ヨシヒトは今の烈圭とそう変わらないほどの小柄な体格で、近所のやんちゃな小学生たちにはよく〝チビオヤジ〟と呼ばれていたものだ。

 ヨシヒトの名を出した烈圭に、男はまた更に眉間の皺を深くする。


「知ってるも何も、〝アサギリ ヨシヒト〟は()()()()で長く持て(はや)されてるからな。異形殺しで知らん奴はいねーだろ」

「……〝百鬼殺し〟?」


 ふと、烈圭は先刻の電車の中での藍之仁の言葉を思い出す。


『十数年前、およそ100人以上が犠牲になった……戦後最悪の鬼の大虐殺が起きた。夜鷹の両親や水流の親兄姉(おやきょうだい)、そんで俺と千草の親父もその渦中(かちゅう)で死んだらしい』

『殺された鬼の多くが、四肢をバラバラ──心臓を一突きされた死体で見つかった。間違いなく異形殺しの技だ』


 一瞬、脳裏に嫌な想像が(よぎ)って、烈圭は無意識に唇を噛みしめる。

 身体中の血の気がゆっくりと引いていく気がした。


「あと、ヨシヒトは一応おれの師匠にあたる。んで、朝霧流祓殺術の後継者はおれ一人のはずなんだけど」


 男の(もと)から低い声が更に低められ、唸る獣のような声が烈圭の意識を引き戻す。


「なに、手前(てめ)ぇみたいな鬼が稲穂の家に()みついてんだ? 何故、鬼なんぞが朝霧流を扱ってやがる」


 烈圭でも思わず全身の肌が粟立つほどの、冷たい殺気だった。

 あまりにもの強烈な殺気に一瞬竦んでしまった烈圭は、その隙を突いて腹に重い蹴りを入れられる。反射的に腕で受け止めた烈圭だったが、あまりの蹴りの重さに身体が耐えられず、そのまま吹き飛ばされた。


「……かっ……は」


 雑木林の木に勢いよく背を強打した烈圭は、数秒息が詰まり、身体を丸めて激しく()せる。全身の骨が軋み、微かに震えてしまう。


「ヨシヒトはどうした。何故どこにもいやがらねぇ? ──手前ぇは、アイツのなんだ?」


 男は無機質な低音を闇に馴染ませながら。烈圭の胸倉を掴み、引き寄せて静かにそう問いかける。

 酷く冷えた、低い声だというのに。烈圭にはこの男の声がどこか焦っているような。切羽詰まった子供のような声に聴こえた。


「……アサギリ ヨシヒトは私の伯父。ヨシヒトが自分でそう言っていただけだから、私も本当かどうかはわからない……私の朝霧の姓も、ヨシヒトから貰ったものだしな」


 烈圭は男を真っ直ぐに見上げながら、静かな声で応える。


「それと、ヨシヒトは──去年の3月に死んだ」

「……」


 男は微かに瞳を揺らすと、一度短く目を伏せた。そして、掴み上げていた烈圭の胸倉を力が抜けたように手放す。

 それを見計らったかのように。

 今宵のような妖しい夜に相応しい──花のような甘い妖気が、一瞬吹いた鋭い夜風に乗って肌を撫ぜた。


「お(ねむ)か?」


 少し掠れた、殺気を隠しきれていない声が男の背を唐突に刺した。

 男は振り返る間も無いと即座に判断し、両腕を構えて受け身の体勢を反射で取る。すると凄まじい衝撃が真横から直撃し、そのまま軽々と身体ごと吹き飛ばされた。


「……うっわ……」


 木々がなぎ倒される、激しい音が雑木林の奥で鳴り響く。

 あの人並外れた長身の男が、雑木林のさらに奥の闇の中まで吹き飛ばされたのを目の当たりにして、烈圭は尻もちをついたまま思わず何とも言えない声を小さく漏らす。

 そして未だに肩で息をする。美しく、気高い翼を広げた鬼を目を細めて見上げた。


「ナイスタイミング! ありがとう──やっと言えた。藍之仁サンに命を救われるのはこれで二度目だから」

「……()()()ね」


 藍之仁がポツリと小さく零した言葉に、烈圭は小さく首を傾げる。

 藍之仁はどこか、諦めたような表情(かお)をしていた。

 それは、放棄する意味での諦めではない。今まで手放してきたものを。殺してきた感情を、全て拾ってゆこうと。

 何かを捨てることを諦めた表情(かお)だった。

 そんな藍之仁の心情もつゆ知らず。

 烈圭は気の抜けた少年のような顔で笑いながら、藍之仁に向かって手を伸ばす。


「ごめん、一人で立てそうにない。手、貸してくれん?」

「……オマエはほんと、勝手だね」

「だから言ったじゃん。私はお前に負けずとも劣らない、〝悪童(わるガキ)〟だって」

「俺も〝悪童(わるガキ)〟なの」

「私と似て、イイ子は性に合わないんじゃないかと」

「んー、まぁ確かに」


 藍之仁は烈圭の白い手を取って、勢いよく引っ張り上げる。そして、いつもの調子で憎たらしい笑みを幼さの残る顔に浮かべた。


「同感」

「だろ? ──これ、なんかしっくりくるな」


 烈圭は藍之仁と握った手を上下に振りながら、どこか嬉しそうな声を漏らす。

 そんな烈圭に藍之仁は相変わらずの悪態を()いて、容赦なく手を振り払った。


「キモ」

「ひど」


 不意に烈圭は、雑木林の奥から木々の揺れる音が微かに聞こえて振り返る。藍之仁も同時にそちらへと顔を向けた。

 生い茂る黒い闇の中から、薄っすらと煙草の赤い火がちらついている。その小さな火を咥えた男は、傷一つなく。頭に木の葉が引っ付いているだけだった。

 烈圭は思わず苦い笑みを浮かべ、藍之仁は顔を顰める。


(コイツ抱えて飛ぼうか……にしても、〝鬼嚇し〟が厄介すぎる。くわえて、今の俺じゃ接近戦も命取り)


 そう藍之仁が未だ〝鬼嚇し〟の影響で回らない頭を無理やり捻り、内心で策を練っていた時。

 背後に、何かが降り立った気配を感じた。


「!」


 こちらに向かって歩いてきていた男も、烈圭と藍之仁の背後の少し上の辺りを見上げて、足を止める。

 二人もそれと同時に、弾かれるように後ろを振り返った。


 グルルルル……


 こちらの腹の底まで響き、震えてしまいそうなほどに低い──獣の唸り声が、すぐ頭上から降ってくる。

 そこには見上げるほど巨大な、一匹の獣がいた。

 その姿は一見巨大な狼のようであったが、耳は長く尖っており、狐にも似た顔をしている。

 長く、しなやかな五本の尾をゆらゆらと揺らめかせ。獣は鼻に僅かに皺を寄せながら、こちらをじっと見下ろしていた。


(妖、の……物の怪か……?)


 藍之仁は一瞬、この獣が何であるのかわからなかった。

 妖の、〝物の怪〟というモノには犬や猫、狐や狸といった獣と似た姿を持つ者が多い。そして妖の中でも最も力が強く、高い知性を持った大妖怪と同等の力を持つ物の怪の個体も存在するが、それは何かに〝憑いている〟状態であることがほとんどだ。

 現在、目の前にいる物の怪らしきこの巨獣からは〝憑いている〟状態の物の怪どころか、大物妖怪と同等の妖気を感じる。

 しかも〝鬼嚇し〟の影響で感覚が鈍くなっている藍之仁が、はっきりとそう感知できるほどの強い妖気だ。


「この匂い……? 昼間の……」


 男は巨獣を見上げて首を傾げながら、何やらぶつぶつと零している。

 ふと藍之仁は昼間の授業中、あの男が烈圭に言っていたとある言葉を思い出した。


『お前な、憑かれてんぞ。なんか臭ぇ』


 藍之仁はまさかと思いながらも、隣に立つ烈圭を見る。


「……伊吹」


 烈圭は、その巨獣を〝伊吹〟と呼ぶ。

 そしてどこかバツの悪そうな顔をして、その〝伊吹〟と呼ぶ巨獣を静かに見上げていた。


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