第一話 俺の名は石田大悟!
しぶがきじじいです
俺の名は石田大悟。37歳独身で童貞の中年男。東京のビジネス街に本社を構えるグローバル企業のサラリーマン(社畜)だ。趣味はラノベを読むこと。小説投稿サイト、小説家になろうなどで小説を読んだり、たまに図書館や古本屋に行ってラノベあさりをしている。そして、特に顔面が良いわけでなく、仕事が出来るわけでも無い。なので、全くモテない。リア充なんぞ爆発してしまえばいいのだ。
だがそんな俺にも1人だけ俺と似た人生を送っている同僚がいる。それが清水敏明である。
だが彼もついに彼女ができた。
それが、花苗さおりさんだ。彼女は、社内で誰もが狙っていたマドンナだ。
そんな2人が俺に相談があるらしく今3人で喫茶店に来ている。
「おい清水。相談というのはなんだ?」
「それが~、僕たち~、結婚しようとおもって~」
「何!結婚?お前ら付き合って数週間だろ?」
「だって~付き合ってすぐこの人だ!って僕もさおりも思っちゃって」
クッソこいつサラッと花苗さんのこと呼び捨てしてやがる。俺への当てつけかよ!しかもなんだ?この読者が読みにくいセリフ。もっとはきはき喋れよ。語尾に波線付けやがって。呪うぞ。
まぁ俺も大人だ。いつもなら、しばいていただろうが、こんなことで怒りをあらわにしていたら、花苗さんに俺のことを勘違いされる。勘違いされたら、、、
「ねぇねぇ。あの石田さんなんか感じ悪いから招待状送らないことにしようよ」
「そだね。あれ以来、印象悪くなったから呼ばないでおこうか」
とかいう会話が出来て結婚式に行けないかも。結婚式の飯を食べるために重要な取引の時の商業スマイル使って怒りを悟られないようにしよう。
「それは、おめでとう。ということは、俺に相談というのは、結婚式のことか?」
「そうなんだよ。じつは、お前に仲人をやってほしくてさぁ」
「仲人?俺そうゆうの、よく分からないぞ」
仲人なんか聞いたことはあるが、あまりよく分からない。そこで俺に釘を刺すように清水が言った。
「でも、石田のお父さん冠婚葬祭の会社の人なんだろ?門前の小僧習わぬ経を読むって感じで出来ないの?」
何でだよ。そんなの仕事を見てた訳でもないのに出来るわけねぇだろ。というか俺の親父の情報どっから仕入れたんだよ。
「そう簡単にいくもんじゃ無いだろう」
「無理を言っているのは承知です。でもこの人、他に頼める友達もいないんですよ。本来頼むはずの部長との関係がお昼のドロドロしたドラマみたいにギスギスなんですよ。なのでお願いします!」
花苗さんが言った。
あ~もう!こんな露出率が高い服着た美人の人に言われたら俺にはもう引き下がれないじゃないか。いいや。もう引き受けちゃえ。
「分かったよ。もう負けたよ。花苗さんにそこまで言われたからには引き受ける他ないよ。俺がやるよ」
「ありがとうございます。石田さん」
やったぁ。名前呼ばれた。なんか嬉しい。仕事がたまりまくっている、クズでクソダサ中年オタクの俺がこんな思いをしても良いのだろうか。ん?仕事?そうだ!仕事がたまってるんだった。よし、ここは、仲人をやる条件として俺の仕事やらせよう。それと、花苗さんとの友好的な関係を築く為にLINE交換させてもらお。
「おい清水ちょっと耳貸せ」
3人で対面で座っている清水をこっちに呼び寄せた。
「何だ?」
「仲人やってあげるんだから、俺のたまってる仕事やってくれ。それと花苗さんと俺のライン交換させろ」
「分かったよ~」
嫌そうに清水が答えた。人にもの頼む時はその人に対して何かをするのが当然だ。俺も親に何か買ってもらうときはお手伝いをしたときと通知表の結果が良かった時だけだ。そして俺は話しを終わらせる為に言った。
「じゃあ、詳しいはまた今度話そうか」
「おう。ありがとな」
「石田さん。ありがとうございました」
これで相談は終わり俺は注文した昔懐かしのメロンソーダとチーズケーキを食べてしっかりとLINEを交換して帰路についた。
読んでいただきありがとうございました。
いちおう、二日に1回ぐらいの頻度で投稿します。
次回予告をします。読んでくれた方は、主人公いつ死ぬねん!と思われたかも知れません。死ぬシーンは次の次くらいだと思います。「なーんだ。読むのやめよ」と思わないで下さい。ちゃんと面白いの作ります。
じゃ、次回もお願いします。ありがとうございました。