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百鬼

百鬼 華賊物語

作者: PANCAKE:

これは私が片道1時間かけて



叔母の家に行った時に見つけた手記の話である



それには祖母の親にあたる人物の幼少の頃の日記である



以下手記抜粋



〼月〼日 〼曜日 不明



日の元に出れずに三週間が経った



そろそろ時間の流れが曖昧になってきた



外に呼びかけても誰一人として反応する者はいない



腹と背中がくっついてしまう



母と父は項垂れている



妹は昨晩から寝たままだ



この国に来た時の見る影もなく



あの頃の夢や希望は一体どこに行ってしまったの



私達が他の国から来たからなのでしょうか



私達の文化が受け入れられなかったのでしょうか



私達の人種が違うからなのでしょうか



私達が貴方達と何が違うのでしょうか



血の色は同じなのに



あゝ



どうして私達はこんなにも苦痛を与えられているの



こんなことなら



あの時もっと駄々をこねて



あの土地から出たくないと



訴えれば良かった



あゝ



神様



以上手記抜粋より



私の先祖に何があったのかなんて



正直実感が湧かない



遺品の片付けの片手間に取ったこの手記は



私のルーツなのでしょうか



だとしたら私は同じ過ちを繰り返そうとしています



結局私も俗物です

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