表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この小説は絶対に読まないでください 〜パワーワード〜  作者: 大和田大和
第三巻 公平の世界
95/260

運抜き

あの戦いで勝つのは、不可能だった。絶対に勝てない戦いだった。だからこそ、俺は諦めなかった。


勝つことができる人間は、不可能程度はモノともしない。なぜなら、不可能なんてただの言い訳だからだ。


失敗しそうなことを、やりもせずにやめる絶好の言い訳、それが不可能という言葉だ。


人間はこの言葉の前で怖気付く。


もしかしたら失敗するかもしれない。そんな不安が、“不可能”という言葉の前では確信に変わってしまう。


俺は来た時と同じようにパワーワードを使って地表に降り立った。ニコニコおじさんは縛られて猿轡だ。



地表には治療を済ませた仲間が待っていた。

「お帰り! 勝ったのね!」

「どうやって勝ったんだ? ルーレットでは負けていたように見えたが」


「国外に押し出したんだ。そうすれば、ルーレットの効果は及ばない。攻撃力大が出るまで、諦めずに攻撃し続け、おじさんを空にカチ上げる。そして、国外に押し出すまで、諦めずにノックバックさせ続けたんだ」

途中でアルとアリシアが身を呈して俺を庇ってくれなければ失敗していた。


「そういえばそんなルールがあったな」

「そ! 最後の攻撃だけは、通常の攻撃だったってわけだ!」


ルーレット云々がなければ勝つのは間違いなく俺だ。だからルーレット自体を無効化する方法を選んだんだ。


ニコニコおじさんは、猿轡をされて牢屋に入れられた。手加減している余裕がなくて、大怪我させちゃったけど、いくら傷ついてもこの国の中でならルーレットで治せる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ