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この小説は絶対に読まないでください 〜パワーワード〜  作者: 大和田大和
第五巻 LGBTの世界
236/260

遺伝子レベルで大好き!

[二週間後]

前校長が、俺に、

「校長。おしぼりです」

辞職したコック先生が俺に、

「校長。おしぼりです」

いつぞやの不審者が、

「校長。おしぼりじゃ」

「うむ。くるしゅーない」

その時――校長室のドアが勢いよく開いた。バターン!

「た、た、たーいへんだー!」

ドアから入ってきたのは、もえだった。

「どうしたっ?」

「校長先生! 教室で喧嘩です! なんとかして欲しいんだからねっ!」

「わかったチート能力でなんとかする!」

再びドアを開け放ち生徒が校長室に入ってきた。バターン!

「今度はなんだ?」

「他校の生徒がお礼参りにきてます! なんとかしてください!」

「わかったそれもチート能力でなんとかする!」

再びドアを開け放ち生徒が校長室に入ってきた。バターン!

「どうしたっ?」

「生徒が屋上から飛び降りそうです! なんとかしてください!」

「オッケー! 俺がなんとかする、もちろんチート能力で!」


「校長! 天気が悪いです!」「なんとかする」「あいつがいじめてきます!」「俺に任せろ!」「校長、不審者です! やっつけてください!」「オッケー!」「校長! なんか背中が痒いです」「りょ!」「校長! 熱いです!」「り!」


そして、俺は次から次へと迫りくる全ての課題、問題を全てチート能力で片付けた。傷一つつかなかった。俺はモテた。最強のパワーと最高の権力、そして、無限の金とコネ(助けた人からの)。

女の子たちから俺への好感度はマックスだった。どいつもこいつもチョロイン。もはや、知り合う前から俺のことが好き。遺伝子レベルで俺が好き。大好き。

そして俺は全てを受け入れた。


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