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この小説は絶対に読まないでください 〜パワーワード〜  作者: 大和田大和
第五巻 LGBTの世界
181/260

一閃

その瞬間、意味深な沈黙が流れる。そして、

「…………竜王を倒したって噂だからね。それより、今すぐにココからの依頼をキャンセルしろ!」

「どうしてだ?」


「いいからそうしろっ!」

「断る! なんで差別主義者を探されたくないんだ? お前差別主義を庇っているのか? 

それともお前がその差別主義のクソ野郎なのか?」


俺は負けじと言い返した。すると、勝ち目はないと悟ったのか――

「チッ! 行くよ! お前たち」

そして、クロコダイルは颯爽と店から去っていった。






「ケン。あんたよくあんなおっかない人と喧嘩できるわね?」

アリシアはカエルみたいに縮こまってビビっている。


「お兄ちゃん。よくクロコダイルさんと口喧嘩なんてできましゅね。うう怖かったでちゅ。ブルブル」

と、魔法少女ゴリアテ。いや、お前の方がいかついだろ。


「ケン……庇ってくれてありがとう……」


「いや、ココは大事な依頼人だからな。それにしてもなんなんだよ! さっきのクロコダイルってやつは?」

俺は褒められて内心、天狗になっていた。だからカッコつけて、俺はテーブルを右手で叩いた。

かっこいいかなこれ? 友達のために怒っている男っぽいかな? どうかな?



「クロコダイルさんは……この辺りで一番タチが悪いパワーワード使いです……私みたいにナヨナヨした人のことを今みたいにいじめるんです……」


「どこの国に行ってもああいうクズがいるよな」

「この国では、自分らしくいていい決まりがあるでしゅ。だからああいう人も自然と増えてしまうんでしゅよ」


「ケン。あなたあのむかつく女をぶん殴ってきなさいな!」

「だから、なんでいつも俺に行かせようとするんだよ! おめーが行ってこいよ!」


「いやよ! 怖いもの!」


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