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この小説は絶対に読まないでください 〜パワーワード〜  作者: 大和田大和
第四巻 竜の世界
133/260

vs竜王

「ど、どうして?」

震える声で訪ねた。


「あたちの国は、竜の国。力こそ全て。愛や友情はゴミ以下だ。

もしこのあたちにお願いがあるのなら、力で挑め! 力づくで相手をねじふせろ! 

願いとは、叶うものではなく叶えるものだ!」


俺はどうやら竜王の機嫌を損ねたようだ。


一世一代の命がけの交渉は失敗した。


竜王からは殺意の香りがほのかに香りはじめた。


おそらく最初の一言目の時点で俺の失敗は確定していたのだろう。俺は、『俺に力をよこせ!』とでも言うべきだったのだ。だがもう遅い。時間は巻き返せない。


質量を持った殺気が空気と共に、肺に流れ込んでくる。ピリピリ焼け付いて、俺を内部から焦がす。


俺は水でできた剣を精製。

「アリシア。アル。剣を抜け! やるしかないみたいだ」


「私たちで勝てるのか?」


「わからないっ!」


竜王は、

「奇跡は起こるものじゃない。待っているだけの弱いやつに奇跡なんて一生起こらない! 力づくで捻じ曲げた不可能を、人は奇跡と呼ぶのだ!」

と叫ぶ。


俺はアルとアリシアに、

「ここで俺たちが力を示さないとどの道終わりだ!」


竜王は両手を宣教師のように広げて、

「さあ! このあたちに証明しろ! ハイデルキアが守るに値しないゴミではないことを!」



交渉は力一杯決裂した。そして、最強の竜王との戦闘が始まった。


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