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この小説は絶対に読まないでください 〜パワーワード〜  作者: 大和田大和
第四巻 竜の世界
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生きている画竜点睛


「二人とも! 喧嘩している場合じゃないぞ! あれを見ろっっっっ!」

今度はアルが何かを見つけたらしい。テンションが高い。


俺は摑みかかるアリシアを払って、アルが示した方向を見た。

「なんだあれ? “生きた画竜点睛”か?」


画竜点睛とは四字熟語だ。


意味 何かを完成させる時の最後の仕上げ


例 その作品は、画竜点睛を欠いている。(その作品は最後の仕上げをしていない)


そんな四字熟語が竜化している。

地面に落ちている掛け軸に、目が無い竜が描かれているのだ。墨だけで描かれており、すごく芸術的だ。


筆を使って描いたのだろう。紙に飛び散る黒飛沫が荒々しくも優しい。

「まさに画竜点睛を欠いている絵だな」


「旅のお方や」

なんと画竜点睛が話しかけてきた。なんか喋り方が仙人っぽい。

「お! 話しかけてきた! なんでしょうか?」


「すまぬが、そこに落ちている筆で目を描いてはもらえないだろうか?」

俺は落ちている筆を拾い上げて、最後の仕上げを行なってあげた。


竜の掛け軸に下手くそな絵が描き足されると、なんと、竜は絵から飛び上がり現実の竜になった。


「かたじけない。ではご機嫌よう」


そして、そのままふわふわ漂いながら優雅に飛び去っていった。


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