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この小説は絶対に読まないでください 〜パワーワード〜  作者: 大和田大和
第四巻 竜の世界
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竜の世界の街並み

俺たちは、数ある浮島の中でも最も大きいものに降り立った。そこには普通に街があり、人間とドラゴンが共存していた。

街は本当に不自然なほどごく普通の街だった。

通常通りで店があり、民家や家屋が立ち並んでいる。拍子抜けするくらい普通だ。


「ここが竜王の住んでいる街ドラゴンクリスタルパレスカントリーか?」

ドラゴンクリスタルパレスカントリーっぽいと思ったから勝手にそう呼ぶことにした。


「違うわ! ドラゴンプリズンキャッスルタウンよ!」

と、アリシア。こいつ壊滅的にネーミングセンスがねーな。どこかの遊園地みたいな名前だな。


「違う! ドラゴニックタワーガーデンだ」

と、アル。お前も破滅的なネーミングセンスだな。どこかのテーマパークかよ。


「おい! 張り合ってくるなよ! とりあえず竜王がどこにいるか街の人に聞いてみようぜ!」


その瞬間、ドシン。誰かにぶつかった。

「あいたー」

ぶつかったのは、ドラゴンではなく普通の女の子だった。年齢は四歳くらいだろうか? ピンクのワンピースが可愛らしい。


「あ! ごめんよ! お嬢ちゃん! 怪我してない?」

俺は口でチビちゃんを立たせてあげた。


「んーん。平気ー! お兄ちゃんよその国の人ー? あたちお兄ちゃんのこと初めて見るー」

「ああ。まあな。ほら飴玉やるよ」

俺は持っていた飴玉をチビちゃんにあげた(持っていたバックパックは変身後も装備していた)。そうだ! せっかくだしこの子に竜王の居場所を聞こう。


「わーいわーい」

チビちゃんは美味しそうに飴玉を頬張っている。無垢な女の子ってかわいいな。妹がいるのってこんな感じなのかな。


「なあ。竜王の城ってどっちだ?」


「あっちー」

チビちゃんは遠くに見える巨大な祭壇のような場所を指差した。浮島の中でも最も高い位置にあり、岸壁にはいくつもの水色のクリスタルが突き出ている。


「そっか! 教えてくれてありがとな!」


俺たちは竜王の元へと向かった。


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