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9話 朝、起きてから散策しました

設定まとめ作ることを忘れてました。


いつか出します。

寝てしまったみたいだ…。

昨日は本当に濃い一日だったもんなぁ…。


思い返せば、この世界に落ちてきて、クロンと出会って、契約して戦って、街に入ったらつかまって…。本当に濃かった、そりゃ疲れるよね。


そういえば、向こうの世界では私がいなくなったことに誰か気づいてくれているのかな…?

友達…は居ないし、一人暮らしだし、アルバイトもしてないし、誰も気づいていない可能性が高いんだよね。

少し憂鬱な気分になっているとクロンが心配して話しかけてきた。


「おはようマヨイ、大丈夫か?まだ疲れが取れていないのか?」

「ううん、大丈夫だよ。心配しないで。そうだ、今日はいろいろ見て回ろうよ!」


心配させないように私は元気そうに振る舞った。


部屋を出て、受付のほうに行くと昨日のおばちゃん、もといお姉さんは見当たらなかった。

代わりに奥のほうからいい匂いがしていた。


「あら、おはよう!そろそろ起きる頃だと思ったからご飯作っておいたよ!さぁ中にいらっしゃい朝食にしようじゃないの。」


食卓にはおいしそう、とは言い難い色をしたものが並んでいた。

たぶんハンバーグとサラダ、フルーツ、なんだと思うんだけど、どうも色が毒々しい。すごくいい匂いなのに…。あとその中に混じる普通においしそうなパン

あ、でもあのフルーツは昨日食べたな。


「さっお食べ!私特製の香草虫のハンブルグ(ハンバーグ)と果肉草のサラッド(サラダ)、おやつにディンゴ(リンゴ)だよ!」


現実から目を背けたい。

やっぱり食文化の違いかなぁ、虫食べるんだ…。

匂いはすごくいいのに!!!見た目と材料が食欲を奪う!


「香草虫美味いぞ、早く食えよ」


クロンが能天気に何か言ってる。しらん。

しかし残す訳にもいかない…。仕方がない…。

えーい、ままよ!


――勇気を振り絞って口に放り込んだ。


「あっおいしい…!噛むほど旨みが出てくる、でも爽やかな香りのおかげでしつこさを感じない…!この苦味は虫だからなのかな、それが良いアクセントになっててとてもおいしい!」


「そんなに喜んでもらえて嬉しいよ、腕に縒りをかけた甲斐があったよ!」


見た目の割にかなりおいしい(が胃には重たい)朝食を取り、昨日はできなかった街の散策に出かけることにした。


「服と…あと大きめのカバンが欲しいな、これから旅はする訳だし。」


カバンを持っていないわけではないんだけど、大学の教材・文庫本・スマホ・小銭入れの入っているトートバッグなんだよね。

元の世界に帰るのにこれらのモノが無くなるのは避けたい、だから捨てられないし、交換にも出せない。


強いて言うなら今着ている衣服なら何とか交換できる、もちろん服と交換だけど…。


そんなわけで服屋に到着、小綺麗な店内に色とりどりの服が置いてある。

恐らく、いろんな悪魔が来るからその対応ができるようにだろう。


とりあえず店内を見て回る、何度か店員が話しかけてきて鬱陶しい、ここはどの世界でも一緒なんだね…。

あっそうだ、カバンあるかな?


「すみません、大きめのカバンが欲しいのですがおすすめは何ですか?」


「いらっしゃいませ、おすすめはこの魔法カバンですね。闇属性魔法で内容量が大幅に増加しております!でも取り出しは簡単で欲しいものがすぐ取り出せる仕様になっています!」


見た目はコンパクトでちょうどよく、質素な素材だけど丈夫そうだ


「それ、もらいます。あとこの服もください。今私が着てる服とだと、いくつ交換出来ますか?足りない分は魔力結晶で払います。」


ここで全裸はマズいのでとりあえず着たまま見せる。

アカオニとの戦闘で焼け焦げているから正直、期待薄なんだけど一応…。


「どれどれ…?えっこれは!?なんですかこの素材…!焦げていますが、素材が希少なものかもしれません!その服全部と交換でどうでしょう!カバンもオマケして魔力結晶5個と交換しましょう!」


思った以上に 高値で取引できた。

これだけ交換出来たら十分だろう、交渉を済ませるとさっき選んだ服の一着に着替え、脱いだ服を店員に渡した。

黒を基調した上下セット、魔纏い後の姿にできるだけ近い格好だ。

デビノイドは本来の姿(翼や角)を隠してる場合が多いとクロンも言ってたしこれくらいでいいだろう。


ちなみに店員はウハウハで店の奥に入っていった。


――――――


そんなこんなで買い物や散歩をしつつ、時間を見つけては魔力操作の訓練を重ねた。

そして、青濁滞在5日目―――


「ここに黒のデビノイド、マヨイが泊まっていると聞いたが、今おられるか!」


朝食を食べていたらどこかの役人みたいな人が訪ねてきた。


「マヨイは私ですが、何がご用でしょうか…?」


「貴殿に伝言を言付かってきた。「数日間動向を見張らせてもらった。貴殿への疑いを全面的に晴らすこととする。疑いをかけてしまい大変申し訳なかった。」

以上だ。ではこれにて失礼。」


要するに疑われてたけど、容疑が晴れたってことだよね。

ストーカー紛いのことをされてたのは女として気に食わないけど、今回は気にしない方向で行こう。


食卓に戻ると宿のお姉さんにすごく心配された。しっかりお詫びを入れて残りの朝食を食べた。


でも元の世界に帰るためにもいつまでもここに居るわけにはいかないんだよね…。

私は明日旅立つこともお姉さんに伝えて準備のために町へ出た。


食糧を必要最低限買い込んで夜を迎えた。


魔力操作の訓練を少ししたのち、早めにベッドに入った。

…明日にはここを出るんだ。外に出たらまた戦うのかな…。


そのままゆっくりと寝入った。


名付けのセンスの無さにも落ち込んでしまいます。

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