8.やっぱり凄い様です
ギギ…ギィィッ……
大きな音を立てて扉が開く。中は広く壁に掛けてある松明のおかげで明るい。頭の中は魔道書のことでいっぱいいっぱいだが今はそれを忘れる。
とりあえず優先されるのは目の前の敵だ。
そいつは肉が腐り骨からずれ落ち、骨も所々崩れたり変色したりしているが、かろうじてドラゴンだとわかる。ボロボロでもいいはずなのに鋭い牙と爪は現在の様だ。動くたびに肉片が飛び散り汚い。しかも臭いし……
グオ"オォォォァァァアッ!!
聴く者の精気を奪う様な雄叫びと共に大きな腕が振り下ろされる。
腕は私が1秒前にいた床に綺麗なクレーターを形成させた。こりゃ人間に当たったら即死だぞ…。
うーん。防御だけでも父さんに頼るべきだったかな、でも言っちゃったし1人でなんとかしよう。
2度目の腕による攻撃をかわし、両腕を氷で固定し身動きが取れない様にする。
そして、さっきの練習と同じ様に剣を創り上げる。違う点といえば1つ1つの剣の大きさだ。こんな奴との戦闘なんて早く終わらせたいし、2倍くらい大きくしておいた。
「そーれっ!」
私の掛け声と共に魔力で創られた剣はドラゴンゾンビ(勝手に命名)に次々と傷を刻んでいく。初めは激しく暴れていたが最後の1本が頭部を貫くとピクリとも動かなくなった。
あれ?意外とあっけなかったな。剣を消し、部屋の隅っこで空気と化した父さんに声をかける。
「お父さん終わったよー。あれ?何でそんなに驚いてるの?」
まさかさっきの魔法が気に入らないとか?結構自信あったのにな……。私が落ち込むと、父さんがそうでは無いと頭を撫でてくれた。
「いい意味で驚いたんだ。あんな魔法初めて見たぞ。あれはどうなってるんだ?」
気に入らなかったとかじゃなかったみたい。よかった。
「そっか。それなら良かった。あれは魔力を剣の形にしてそれをそのまま相手にぶつけるだけだよ?」
いたって簡単な魔法だと思うんだけどな。創造の魔法で作り出してそれをぶつけるだけ。別に特殊な力なんて必要なわけでは無いし初めて見たなんて私の方がびっくりだ。
「ふむ……。仮にそう考えるとして、あれほどの大きさの剣を創るとしたら魔法の種類的に無理だが、消費する魔力知的にはフィーアでも50が限界だぞ。しかも使ったあとものすごい疲れるはず」
………………え?私もっといけると思いますけど?それにまだ全然元気ですし。
………まぁ、そんなことより早く魔道書みたいな。
戦闘シーンを期待していた方がいたらすみません。私の語彙力が至らないばかりに書けませんでしたm(_ _)m




