光と闇 白と黒
光と闇 白と黒
同じものずつ 違うものずつ
正反対で 対照的で
表と裏で 一つのもので
闇があるから光は眩しい
光があるから闇は暗い
黒があるから白は映える
白があるから黒は沈む
片方が広がると もう片方も同じだけ広がる
片方の分だけ片方がある
でも
心の中で闇が生まれて
それを一度覗いてみれば
そっと 腕を引かれて
その中に引きずり込まれて
抵抗さえもすぐに忘れ
恐怖すらも快楽に変わる
そして 更なる快楽を求め
自ら更に深い闇へ
もしも 闇がなくなったなら
もしも 光だけの世界なら
人はそれを
光だと知ることができるのだろうか
光だけの世界
白いだけの世界
闇を失った者達は
そこで 生きていけるのだろうか
闇は 心地良いものだ
全て 全て 塗り潰される
そこに住まう住人は
光を恐れ 更に深くへ
光と闇 白と黒
同じものずつ 違うものずつ
正反対で 対照的で
表と裏で 一つのもので
片方が広がると もう片方も同じだけ広がる
片方の分だけ片方がある
でも それって 嘘は無いの?
二つのものは 同じだけなの?
考え 考え 考え続け
脳は 仕事を放棄した
光が怖い 白がわからない
闇は心地良い 黒が好きだ
やがて 闇は光を貪り
全てを黒に染めるのだろうか
心の闇に恐怖を覚え
それに対して抗うものの
一度 拒むをやめたが最後
快楽の中に身を落とす
闇は 良い
ここにいたい
暗闇に差す一条の光も
私は見ないふりをする