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赤の女神?いやいや私は真っ黒よ?  作者: ただの酔っ払い
第1章私が大魔王である!
6/8

ハイハイ

いろいろあってなかなか書けませんでした〜


「あなた達は檻の中に入って何して遊んでいるのかしら?」


そう、子供達は高さ1300mm幅2000mm程度の檻の中に入っているのだ


「わかんない、知らないおじさんたちにおくちを塞がれて、起きたらここにいたの」


やはり奴隷の密売のようだ、犯罪奴隷や借金奴隷と違った完全に違法の、何も知らない子供達を狙った小悪党どもがよくやる資金作


「そうなの、他の三人はお友達?」


「ううん、違うよ、でも狼の子は見たことがあるかも」


おそらく単独行動しているものから狙われたのだろうか

世間知らずの子供は良い獲物ってところかな


「そっか、そこは狭いでしょ、出してあげるからその子たち起こして一緒に干し肉でも食べて町へ帰りましょう」


「出られるの!?でもこの檻鉄で出来てるよどうやって・・・」


狐っ子の耳があっちへピコピコ、こっちへピコピコ、いろいろ可愛いわね


「こうやってよ」


私は檻を掴み小枝を分けるように左右へ腕を広げる

狐っ子の顔が驚愕にゆがむが気にする必要もない


「さ、起こそっか」


そう言いつつ、子どもたちの首根っこを掴み外まで運ぶ


「お姉さんは、何をしてる人なの?鉄ってすっごく硬いんでしょ?それをぐにぃって、どうやったの?」


狐っ子は残りの子供達を揺さぶりながら、問いかけてくる


「どうやったも何もグイぃ~ってやったのよ、そんなことよりもあなたのお名前を教えてくれないかしら?」


「あたしは、アリア、ヒドウ町でくらしてま「「ぅん・・・」」す、兄弟はいませんが孤児院でくらしてたから、家族は多いよ」


狐娘あらためアリアが話している最中に二人の子も起きたようだ


「そう、孤児院は楽しい?」


「うん!でもお使いの途中で急にこんなところにいて、騒いだら殺すって!」

「そうだ、お父さんとお母さんは?って聞かれていないよって言ったら突然口をふさがれて!」

「俺路地で寝てたらなんでこんなところにいるんだ?」


「皆んな大変だったわねぇ、さぁ檻を出てこっちへおいで、お姉ちゃん特製の干し肉でも食べましょうか」


ちみっ子達にルーシェ特製鹿ロース干し肉桜チップ燻製をチラつかせ檻の中から出させる。

ちみっ子達は目を輝かせて飛びついてくる、孤児院暮らしではなかなかお目にかかれないであろう上物の肉だ、アリアなんか涎がトゥローォンとしている。可愛い。

おっとそのまま齧るのもいいけど、、、、、


「ねぇ、誰か火をおこす魔法使える子はいるかしら?このお肉は火で炙ってやるとすごぉ~く美味しくなるのよぉ~!」


火炙りだ、肉に少しだけ残っている獣脂が溶け出して甘みとコクが出る、少しやわらかくもなるから子供達の顎でも噛みちぎれるだろう。


「あ、俺使えるよ。シスターも将来有望だねって褒めてくれるんだ!」


人っ子だ。栗毛にまんまる御目目琥珀色かな?可愛い

「あらぁそう、凄いじゃないのお姉ちゃん魔法使えないから羨ましいわぁ、じゃぁこの松明につけてもらってもいいかしら」

「うん!いいよ!フォイ!」


いつ聞いても吹き出しそうになるな、この火の呪文フォイって、おじいちゃんがホイって物をげているみたい

しかし見事なものだ5歳くらいの子供が松明の先にきれいに当てられるなんて、たしかに将来有望そうだ、可愛いし、モテるだろう。


早速日の付いた松明で肉を炙りちみっ子達に食べさせる。

小さな口でハグハグと肉に噛りつく姿は微笑ましいものである。


「ねえお姉ちゃんここ何処ぉ?」


「んっああ、狼クンか、そうだねぇ何処だろうね、森の中かな」


「森の中って・・・・帰れるの?早く帰らないとシスターに怒られちゃう」


「ああアリアちゃん、それならもう怒られちゃうよ、もう日変わっちゃってるだろうし」


「そんなぁ、もう帰りたいよぉ」


「しょんぼりしなさんなワン娘ちゃん、ちゃんと協力してくれれば帰れるよワン娘ちゃん」


「帰れるの!?オネェちゃん!どうするの!一人だけ名前で呼んで!俺も名前で呼んでよ!」


「帰れちゃうよ人クン、オネェちゃんじゃないぞ人クン、後皆の名前知らないぞ人クン、ところでワン娘ちゃんこの鉈の臭い嗅いで見てよ、人族の臭い私以外の臭いついてないかしら」


さっきのローブ仮面鉈女が落としていった鉈をワン娘ちゃんに渡す

受け取ったところで人クンが話し出す。

「俺はロイド人属だよ、よろしくね!」

人見知りしない子みたいだ、悪い女の子に掴まんなよ!


「あの、その僕はリオ・・・・人狼・・・です」

おうおう狼っ子、ちゃんと肉食ってるか?可愛いなぁおい


「私はワン娘ちゃん!・・・・じゃなくて!ワっじゃなくて、アニマ!よろしくねお姉ちゃん!」


と、ワン娘ちゃんがフンカスンカと鉈の臭いを嗅ぐのを止め、自己紹介しながら抱きついてくる。

こら、ワン娘胸に顔うずめるな!


「アニマちゃん駄目よぉそんなにおっぱいに顔押し当てちゃぁ、それより臭いわかったかしらぁ」

アニマちゃんがボフっと顔を上げてニコニコしながら言った


「わかったよ!お姉ちゃんおっぱいフカフカしてるね!100点だよ!」


見当違いである

思わずアニマちゃんのホッペタを、ニョイーンと引っ張ってしまう


「アニマちゃん違うよ、お姉ちゃんは鉈の臭いのこと聞いてるんだよ!後あたしアリアね!アリア!」


ナイスフォローだアリアちゃん、そしてアリアちゃんはそのまま、弾けるように子供達同士で仲良く喋りだしている。仲良くやれるのは良いことだ。

つまりお姉ちゃんはボッチ状態だ、寂しいけど微笑ましい光景を眺めてやるぜ

別に涙目になんかなっていない



「そういえばお姉ちゃん臭いのことなんだけど、するよ!あっちの方にも似た臭いが続いてる」


ワン娘もといアニマが胸を凝視しながら思い出したように言う


「とりあえずありがとうねアニマちゃんおっぱいをあまり見ないように、じゃあ遊ぶとしましょうか、私達が鬼で、この鉈の持ち主のお姉さんを追っかけるのまぁ私が皆をからって追っかけるんだけどね」


「からってってお姉ちゃんに抱っこして貰えばいいの?」


「そうね、そんな感じまずアニマちゃんは背中にアリアちゃんは胸の方に抱きついてくれる?」


わかったーとちみっ子二人が抱きついてくる。


「よしよし、じゃあ此処でこれを使います。じゃじゃ~ん」


長めの帯紐を取り出し皆の前にドヤ顔で広げる

すると不思議そうな顔で子供達が聞いてくる


「お姉ちゃん何それ」


「ふふふ、これはそう抱っこひもよ抱っこひもってことにするのよ、ふふふそれをこうしてぇ、こうやってぇ、こうじゃ!」


どうよっと、またもドヤ顔で抱っこ&おんぶ状態のまま腰に手を当て立上る

人クンロイドくんも知ってる知ってると興奮して話し出す


「これってアレでしょ、赤ちゃんにするやつ町で見たことある、お姉ちゃんできるってことは赤ちゃんいるんだ!ん?じゃあお姉さんじゃなくてお母さん??」


「はいはーいそうだけどお姉ちゃんには子供はいませぇん、だからお母さんじゃありませぇん、なのでお姉ちゃんって呼んでくださぁい、あとアニマちゃんおっぱい揉まなぁい」


「ええーいいじゃんお姉ちゃんのけち○ぽー」


「はいはいブーたれないし女の子がそういこと口にするもんじゃありませーん、はいじゃああっちの方向に臭いが続いてるんでしょ?じゃあロイドくんもリオくんもこっちにおいで、早く追っかけるわよ」


ロイドとリオを両脇に立たせ玉を抱えるように持ち上げる


「じゃあ飛ばしていくわよぉ、よぉいって言ったら?」


私の言葉にちみっ子たちはキョロキョロと目を合わせ頷き合い

「「「「どんっ!!」」」」


初っ端からフルスロットルだ(嘘)土を巻き上げ森を駆け抜けるもともと馬車が通れるような街道のようだ、木の枝を避けたりする必要もない。

ひたすら真っすぐ足を進ませる



「ひうッ」

「ワワワはやーい!」


気の小さいリオがリタイアしたようだ、アニマは喜んでいる、アリアとロイドは下を噛まないように口を噤んでいる

まあよく気を保っている方だと思う、時速でいえばおよそ100キロメートル程度だろうか、Gもかなりあるはずだ


「ねえアニマ?こっちの方向に臭いはまだ続いているのよね?」


「うん、ほとんどお姉ちゃんの臭いしかし無いけどこっちっで合ってるよ」


「せめて香りって言ってほしいものだけど、まあ良いわお姉ちゃん諦めたさぁリズムをあげようかしら」


10分程度走っただろうか

城壁の壁のような物がはっきりと目に映る、スピードを落とし揺さぶって寝ている子たち(気絶中)をお越し確認する。アニマだけは大丈夫であったようだ。


「みんな大丈夫?アレがヒドウ町であってるかしら?」


「そうそう!あの十字架は間違いなくヒドウ町のシンボルまほーけんきゅー十字塔だよ!」


「ふーんなんか凄そうな名前ね、わかったわここからはゆっくり行くわよ」


10分も歩かないうちに壁門までつく

二人の守衛さんがいるようだ御大層に立派な槍を構えてらっしゃる。

男の子二人をおろし、手を繋いで守衛の前まで行く

「身元の証明となるものを頼む、外門許可証、渡航許可証、ギルドカードでも可能だちなみに仮身分証は銀貨1枚だ身分許可証を発行してもらえば仮身分証と引き換えに銀貨も返還してもらえる、子連れで大変だろうが一応規則なので頼むな」


夜逃げだと思われたのであろうか、一応念押ししておく必要がある


「いちおう言っておくけどアレだかねこの子達は私の子供じゃ無いからね、この町からさらわれた子達らしいんだけど、保護したから連れてきたわ、ギルドカードは・・・この状態では出せないわね、アリア、悪いけど胸の内ポケットからカードを取り出してもらっていいかしら?」


わかったーと言いながらアリアが胸を弄ってくる、おい守衛あんまり見るなよ

おいアニマ次は叩くぞとちょっとプレッシャーを出すもちろん恐怖とは違うプレッシャーだ


「取れたよー」


「うん、じゃあ守衛さんに見せてあげて」


ハイっとアリアが守衛さんに手渡す。


「あった・・・・オホン、たしかにFランクですかしかしこの人数を連れ戻してとは凄いですなその棍棒もすごく重そうだ、さぁどうぞ、ギルドに連れて行って上げてください」


「ありがとうでは失礼致しますわ」


木材でできた門をくぐるとムジョージとは違う発展した町並みが活気を思わせる(早朝のためまだ人は歩いていない)

あそこの果物屋の艶があって品物はとても美味しそうだ(まだ店頭に並んでない)


「そういえばあなた達ギルドの場所は知っているの?」


「知ってるよ、十字塔の向かい側だよ」


「ああ、あの辺りね、ありがとう」


「んーん、眠くなってきたからお姉ちゃん早く行こー」

「はいはい」


「お姉ちゃんハイは一回なんだよ」


「はぁい」


アリアちゃんが眠そうな顔で注意してくる、とぅろーんとしている

さぁ早く行かないとね

ほんの少しだけ早く歩きだす、もうそろそろ夜も開けそうだ。

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