私はワガママ
私は前々から準備していた紺色のロングコートにフードを被り背には身の丈よりも長い金棒を装備する。そしていざ隣国へと向かわんといったところで馬車にのった青年が近づいてくる。
「あのすみませんちょっとよろしいでしょうか、私はカノンと申します行商を生業としております」
「ルーシェよ」
「ルーシェ様とおっしゃいましたか、実は私となり町まで移動しようと思っていたのですがこの辺りは強い魔物は出ないようですがどうにも不安で、護衛隊を雇うには少々手持ち無沙汰でして、良かったら金貨1枚、いえ2枚で護衛を引き受けてはいただけないでしょうか、積荷までとは言いません!どうぞよろしくお願いします!」
怪しい、すごく怪しいぞ・・・・しかしな・・・・まあいいか
「いいよ、カノンだっけさっさと行きましょう。あなたの進むペースはわからないけど早く町を出ないと日が暮れるまでに、ヒゴウ町までつかないわよ」
「すごくあっさり決めましたね。自分で言うのも何ですが私はすごく怪しいですよ、もっと考えたほうがいいのでは」
「私のこと心配してくれるのかしら、でもそれは不要よそこらの有象無象では私に傷一付けることはできないわ、それとあなたいつもそんなにオドオドしているわけ?商人ならもっと堂々としてなさいよ」
「は、ハイ失礼しました!では行きましょう、どうぞ馬車に「あらそう、では遠慮無くっ」おっと」
ちょいとジャンプして馬車の積荷の幌に飛び乗る、跳んだ後に気づいたが今は金棒を背負っているのだった、結構上質な幌で良かった、古く薄くなった麻布では耐えられなかったかもしれない。
「ず随分身軽なのですね、金棒も背負っているのに驚きですよ」
「大したことじゃないわ、そんなことより前見たほうが良いわよ今朝の雨でぬかるんでるところがある、沈むわよ」
「それに目もいいようですね」
やっぱりコイツめっちゃ怪しい、値踏みされてるみたいそれに幌の中から気配を感じる弱々しい気が4つその周りをしっかりしたものが3つ、密猟?いえおとなしすぎるわ人攫いね・・・此処ではダメ町中に仲間がいるかもしれない、ここは
「陽も気持ちいいから寝るわ、何かあったら声をかけて」
「は、ッはいわかりました。ご存分に」
陽が気持ち良いのは本当、ではお休みなさい
「乳がでかい女は馬鹿だと聞くが本当だな」
聞こえてるんですけど、まっ黒くろねぶち倒してやるわ
「ねえパパ見てみて!見てってば!」
大きな木の下で、ベンチに座って池を眺めているパパ
「うるさいよルーシェ、今は一番下の子達を見守ることで忙しいんだ、後にしなさい!」
真っ白なおひげに、髪、真っ白だ
「うっぎゃーパパずっとそうじゃん!ずっとずっとそうじゃん!私以外も何人も思ってるんだからね!ベルくんもペイちゃんだっておこってるんだよ!」
そうずっとパパは私たちを見てはくれないの
「あーも静かにしないか!ミカ!ルーシェを外に出しなさい!」
今度は黄色、目も黄色かわいいのは私に似てるからしかたがないね、でもわがままも何も言わない可哀想な子
「でもお父様私の力ではお姉さまには指の一つも・・・」
少し位自分の気持を出してもいいのに
「えーい私の力を貸す、可能性の誕生間際なのだ静かににさせてくれ」
そんな私は真っ赤っ赤、髪も目も血の色だって
「分かりました、ごめんなさいお姉さま、お姉さまは少し落ち着くべきです。抜かれし者よ、ナユタノジョウヘ!」
いつか一緒に
・・・・・・・・・・・
「うっひゃーい!」
おっと下品な声が出てしまったわ
「ど、どうかされましたか!」
あらカノンいたのね
「夢よ、古くて懐かしい夢を見たの火よりも土を愛したパパの夢」
懐かしい夢、イライラするわ
「ねぇ、ところで此処は随分と暗いようねどこかしら、私の金棒、返してくれる?」
カノン
背:1850mm
胸周囲:950mm
男