ムジョージギルドのウエイトレス?
「ルーシェちゃんこっちこっちぃ!」
「はいはぁい!今行きますよー!」
ここは冒険者ギルド、ムジョージ町にあるムジョージギルドの酒場
私はここでウエイトレスをやっている
「はぁいゲイル、昼間からずっと居るみたいね、依頼は受けたの?」
ゴチュウモンハナンデスカァと筋肉モリモリの黒光りハゲき問い掛ける
「ルーシェちゃんの働きぶりを見てたら、依頼なんて受ける気が無くなっちゃってな、あ、ビールある?」
ゲイルもか、自分で言うのはアレだが私はモテるすっごくモテる小さくて庇護欲を駆り立てそうな外見している。なのにおっぱいがなかなか大きい、命の危険が迫ると生殖本能が強くなると言うが、常に命を賭けている冒険者達には私や他のウエイトレスは格好の性の捌け口なのだろう、ムジョージのギルドは最も魔王から遠いギルドと言われているが遠いだけで皆命を張っている。きっと色々思うことがあるのだろう、たまにはこうやって一日中家庭をほっぽり出しても酒を飲みに来る輩が沸いてくる。
「ゲイル、ビールはあるわでも今は私アルコールはあまり出したく無いの、だって今は町の近くに土トカゲ(サンドドラゴン)が居るらしいの、私不安で実力者にお酒は出したく無いわ」うるうる
私は涙目でゲイルの前で膝をつき上目遣いで訴えかける
するとゲイルは
「何だってルーシェちゃんを怯えさせるような奴がのうのうと村の周りを闊歩しているのか!許せん任せろルーシェちゃん!俺がそんな土トカゲぶっ飛ばしてやるぜ!」
何て単純、私は悠々と肩を揺らして歩いていくゲイルを眺めながら小さく呟く
「ハゲ、さっさと働きアリの役目を果たしなさいな」
「あなたってめちゃくちゃ可愛くて綺麗肌もなかなか白いのに、真っ黒だよね」
私が発した言葉に同僚のニーナが不思議そうに尋ねてくる。私は気分が良くなりこう答える。
「あら、いってなかったかしらニーナ、私はルーシェ、ルーシェ・レッドリオン・サタナール、原始の人類に知恵の実を食べさせた蛇、神に敵対した黙示録の竜よ?」
「ハイハイ、もう15になったんだからそんなゴッコ遊びはやめて卵焼きでも焼く練習をすると良いわぁ」
でもいっつもこれだ、だぁれも私が巨悪の存在だとは気づかない、かつて一つの星を覆い尽くすような巨大な存在だった私だが、父上とその子供達に愛してもらえず嫉妬して家出して、お説教されて今ではただの人間の少女である。
「やれやれ、いつになったら大きくなれるものかしら、いっそ旅に出てしまうのも面白いかもしれないわね」
「んだってこん畜生!んなデケェ乳袋オッ下げて喧嘩売ってんのかこらぁ!」ムニムニムニ!
「ちょっと、こらっ!止めなさい!」
人間の姿になって開放されてから15年の月日が経ったが、色々な意思を目にしてきた
「ふふふ、やっぱり人はパパに目を懸けて貰えてとても面白いのね」
私の独り言は誰にも届かない
ルーシェ
背:1500mm
胸周囲:850mm
ニーナ
背:165mm
胸周囲:780mm