2017.10.18
武器商人の 荷馬車から
命の実が 転がって
転がって 転がって
どこまでも 転がって
どこまでも
どこまでも
西の砂漠を 越えていき
東の海を 越えていき
病気で眠る 姫君の
お口の中へ 落ちました
とさ。
元気になった 姫君は
天の神様に 祈ります
手を合わせ 祈ります
どこまでも 祈ります
どこまでも
どこまでも
北の荒野を 越えていき
南の森を 越えていき
祈りは届き 世界中
たちまち平和に なりました
とさ。
仕事なくした 武器商人
やる気もなくし ふらふらと
ふらふらと ふらふらと
どこまでも ふらふらと
どこまでも
どこまでも
風の洞窟 越えていき
炎の砦 越えていき
体と心 強くなり
いつか勇者と 呼ばれました
とさ。
敵がいないと つまらない
そう姫君は 思い込み
首かしげ 思い込み
どこまでも 思い込み
どこまでも
どこまでも
水の神殿 越えていき
雷の塔 越えていき
魔物の群れを まとめあげ
いつか魔王と 称えられた
とさ。
魔王は勇者に 勝ちました とさ。
命の価値は そんなもんだ とさ。
――「命値」
命値で「いのち」と呼びます。
「いのちち」ではないですよ笑
(シリアス度が100下がった!)
七五調&繰り返しで、童謡チック→ダークメルヘンな世界観が表現できた(ら嬉しいな)。
感想待ってます~♪