第1話 <プロローグ(?)>
まだ本文じゃないですね
希は激励した。
テスト返却日の放課後、数少ない友達であるクラスメイトの田中は机に突っ伏したまま沈んでいた。
「まあ…な、次がんばればいいだろ?泣くなって…。」
「…の、希はいいよな!いつもテスト90点台だし?俺とは違うからな!
どうせ今回も100点ばっかなんだろ!?」
実はこいつ、将来に関わるテストで1桁を叩きだしたツワモノである。しかし…絶望的に面倒くさい。
「あぁはいはい。何がわからなかったんだ?教えてやるからよ。」
「生物。」
「あ、ごめん。無理だわ。」
生物だけは。
俺は学年内で上から3,4番目の成績をいまだに保っているが
理科、特に生物だけは苦手で点数がかなり低い。こいつ並みに。
「わかってるって、じゃあ数学のさ、ここ。このページ教えてくれよ!」
「はぁ…こんなのもわからないのか。」
人の嫌なところをついてくるこいつが俺は苦手だ。
「はい。終わり。簡単だったろ?」
「おおおすげえ!お前やっぱ <天才> だな!」
「……そんなことねえよ。」
まんざらでもなかった。
それから田中と少しツマラナイ話をしてから
『また明日』と言い、校門を出た。
「そういえば今日祭だったんだっけか。」
校舎の外から空を見上げると壮大な緑色の空が広がっていた。
ん、緑?おかしくないか?
普通空が青いのは、地球の大気成分が、青と緑の波長を散乱するからであって…こんなきれいな緑にはならないはずだが。
「二酸化炭素か。」
俺が住んでいる地域は火炎祭なるものすごく地球に悪そうな祭が行われる。最近の若造はもっとエコに気をつけた方がいい。
そんなこと思って歩いていると数分で家に着いた。
「着いた…。郵便来てるのか。」
一人暮らしの俺には郵便なんてまれすぎる。
そして郵便受けに入っていた手紙を取った。
― それが長い長い旅の始まりの合図だとはその時の俺は全くもって思っていなかったんだ。
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失礼があったらもうしわけないです。




