最強のカードの無限性
私には最強のカードがある。
最強と言っても、私の中の世界でだけなの。
嗚呼、それにもう、私の周りの世界では、最強ではなくなってしまったの。
この間、もっと最強カードを持っている人を、知ってしまったから。
悔しいけれども、私の周りの世界の最強のカード保持者の座は、譲る事にした。
昔の話の事。
小学校に上がった私は、学芸会に参加することになった。
でも、配役の時に、私は体調を崩して休んでしまった。
体調が回復して学校へ行ったら、ある役になっていた。
それから、ある役を一生懸命に頑張って練習したの。
そして、学芸会で披露する事になった。
私の番が来た。
私は大きな声で叫んだ。
「わぁ、切られてたまらん、たまらん。」
何だと思いますか?
柿の木の役だったの。
猿蟹合戦だった。
そして与えられたのは、さっきの台詞だけだった。
でも、その当時の私からすると、そのひと言で、もう精一杯だった。
無事、やり遂げた。
私はほっとした。
あんまり役には執着がなかったみたい。
でも、確か、蟹役の人達が羨ましく思っていた筈なの。
大人になって、段々と真逆の考えを持つようになった。
嗚呼、何て私は、面白い役をやらせてもらえたんだろう。
これは、私の一生の宝物だ。
誰にも負けない最強のカードが、私にはあるじゃない。
だから、嬉しくって仕方がなかった。
大人になって、ある時、大切な人にこの話をしたの。
そうしたら、その人は、くも、をやったと言ったの。
だから、私は、蜘蛛、をやったのだと思ったの。
芥川龍之介さんの蜘蛛の糸の蜘蛛、をやったのだと思ったの。
重要な役だ。
「凄いね。」
確か、そう、言った。
そうしたら、また、くも、と言った。
だから、私は考えた。
…でも、分からない。
だから、聞いてみた。
すると、雲、の事だった。
空に浮かぶ雲だったの。
雲1、雲2…とあったらしい。
嗚呼、勝てない、勝てない。
負けた。
悔しいなぁ、負けちゃった。
そう思った。
私の最強のカードが負けた。
仕方がない。
だって、雲の方が面白いから。
だからといって、私にとって柿の木の役は、大切な最強のカードだ。
今の私の周りの世界にとって、その大切な人が、最強のカード保持者となった。
ドローな人もいる。
栗の木だったそうだ。
何のお話だったのだろう。
でも、何て面白い世界だろう。
その、ゆるい面白い世界に、私ははまった。
だから、私は、色々な他の人達にも聞いた。
でも、今の所は、雲以上の最強のカードは見当たらないみたい。
私がお遊戯会や学芸会とかの役について考える様になったのは、ある一つのCMがきっかけだった。
カネボウさん(クラシエさん?ごめんなさい…。)から出ている、確か、ナイーブという商品のボディーソープのCMだった。
お遊戯会か学芸会で、小さな男の子が、舞台で一生懸命に、昆布かワカメか海藻の役を、体全体を使って表現していた。
汗だくになって。
それを観客席から見ているお父さんの心の叫びが、愛情に溢れている的確な言葉だった。
゛いいぞ!!!その汗!!!゛
とても心温まるCMだった。
昔のCMだけれども、今でもよく覚えている。
主役はそうそうなれるものじゃないけれども、脇役なら回って来る事もあるかもしれない。
確かに主役は魅力的だ。
そして、誰からも一目置かれたり、認められたりするだろう。
でも、実は、脇役も魅力的だ。
何故なら、脇役に誰かがなった途端に、その役はその人の主役になる。
そして、その人がその役の主役となるという事は、その作品の主役は脇役だ。
だから、昆布かワカメか海藻役の男の子は、主役だった。
彼の世界では主役だった。
そして彼の家族の世界の中でも、主役だった。
愛で溢れている暖かい場所にいる主役だった。
あともう一人、この考え方に影響を与えた人がいる。
高校の英語の先生が、卒業アルバムにメッセージを書いてくれた。
詳しくは忘れちゃったけれども、自分の人生の主役は自分、だと書いてあった。
とても、心にしみる言葉だった。
私は、その言葉を、頭がふわふわした状態で受け止め、今迄、大体、忘れる事は無かった。
学校の先生の言葉って、大切ね。
私は柿の木の役だったから、私の外の世界の作品では主役は蟹だったけれども、私の中の世界では主役は柿の木だった。
一言言って終わる、渋い渋い役だった。
私の柿の木の一生は、即に終わった。
残ったのは、それをやり遂げた事実で、それが私の手元に残る最強のカードだった。
何て切ない役なの。
でも、当時の私は、それで満足していた。
そんな私を、今の私は振り返って、頑張ったねって言って、頭を撫でてあげたいと思っているの。
何て、可愛いの。
何て、素敵なの。
自分で自分を褒めてしまう。
貴方もやってみていいと思う。
貴方の心の底が、穏やかになると思うの。
きっと、このエッセイを読んでくれている方も、様々な場面で脇役だった人もいるかもしれない。
でも、当時は悲しかった方もいるかもしれないけれども、大人になってから、そのほろ苦い味を、良かったと分かる時が来る筈。
だから、自分の人生において、与えられた役を頑張ればいいと思うの。
これは、実生活にも当てはまる事だと思うの。
悪いことじゃなければ、与えられた役を頑張ればいいと思うの。
選べなかったお仕事とかでもね。
でも、限度があるけれど。
それは周りの色々な大人の意見を聞きながら、考えていかなければいけないかも。
勿論、興味のある役が出来たのならば、それでもいいと思うの。
最後まで出来なくても、与えられた役を頑張れば、きっと、貴方の最強のカードになる。
サントリーさんの、商品名がなっちゃん、というジュースのCMで、お父さんとお母さんが、なっちゃんに、将来なにになりたいのかを聞いていた。
なっちゃんは、確か、どんぐり、と答えた。
私は笑った。
子供は素直だ。
なりたいものは幅広い。
このなりたいものの幅広さは、その人の最強のカードを作る事になる。
お父さんとお母さんはなっちゃんに、戸惑いながらも否定的な言葉は言わなかった。
子供の心を汲んで、大切に育てている様に思えた。
最強のカードは、周りの人の優しさで作り上げられていくのかなぁ。
勿論、本人が最後には作り上げなければいけない。
きっと、それは、楽しい世界もあるだろう。
日本のCMは、面白いものが多いと思う。
かと言って、海外のCMを見た事がない。
ストーリー性のあるCMに私は魅入ってしまう。
やっぱり、記憶に残りやすいかも。
富士フイルムさんのお正月を写そう、という昔のCMに、樹木希林さんと岸本加世子さんが出演していた。
樹木希林さんがお客さんで、岸本加世子さんが店員さんで、お正月の写真付き年賀はがきの印刷をお願いしていた。
「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに」
と、確か言っていた。
余りにもシュールで面白かったから、このCMに魅入ってしまった。
樹木希林さんは主役だったけれども、美しい人の役では無かったみたい。
…というか、確かに、主役は美しいとは限らないが、折角の主役ならば、美しい人の役になりたいという興味が無い人はいないだろう。
味のある役だった。
樹木希林さんにしか出せない、あの独特の雰囲気と間が、つぼにはまった。
樹木希林さんは、最強のカードを沢山持っている様だった。
最強のカードを沢山持つている人って、何て素敵なんだろう。
最強のカードを持っている人は、愛されているのかも。
美人になる事は難しいけれども、誰かから愛される人になる事は、努力すれば出来るかも。
それには、内面を磨かなくっちゃいけないから、長期スパンで考える事が必要だなぁ。
私も樹木希林さんみたいな素敵で独特な雰囲気や間を持ちたいな。
私なりの私の素敵で独特な雰囲気や間を持ちたいな。
そして、いつか大切な人達に、愛されたいな。
最強のカードは、各々が愛される事をもたらしてくれる可能性を秘めているみたい。
私なりの最強のカードって、何になるのかとっても楽しみだなぁ。
CMは、私にとって、オピニオンリーダ的な役割を持っている。
最近は、余り、テレビを見なくなったけれども、スマートフォンでCMを見る。
私は、歌手の、Backstreet Boysさんが好きなので、暇になると、グーグルさんから動画を見て、一緒に歌っていたりする。
至福の一時だ。
その一曲一曲の間に、色々なCMが入る。
今は、ユーキャンさんのCMにはまっている。
色々あり過ぎて目移りする。
スイーツコンシェルジュの講座に興味を持ったので、申し込もうと思っていたら、5キロも太ってしまっていたので、慌ててやめた。
いつか、習いたいな。
そして、皆で、食べたいな。
私の夢かも。
いい情報だったな。
情報はその人をその人たらしめる最強のカードになる。
いいオピニオンリーダに出会えると、可能性が広がる。
でも、いいオピニオンリーダは、本人が自分の核を、持っていないと、見つけられない。
誰かがいいと言ったオピニオンリーダが、自分にとっていいとは限らない。
だから、どんな時も、自分を知る努力はした方がいいと思う。
自己分析は大切だと思う。
私は、ほぼ毎日、自己分析をしている。
かと言って、ぶれない訳では無い。
あぁぁぁぁ…、間違えちゃったかなぁ…、って思っている事も沢山あって、困っている。
沢山の情報に触れると、振り回される。
だから、広〜く浅〜く、色々な情報に触れる様にしている。
今は、私にとっていいオピニオンリーダを見つけられた事は、良かったと思っている。
複数人見つけた方が、いいと思う。
でも、皆、何でもかんでも、万能じゃない。
その道のオピニオンリーダじゃないのに、頼りすぎて困らせるのは、悪いから。
分からないのに頼られるほど、苦しいものはないから。
その人を潰すわけにはいかない。
嗚呼、分からないのならオピニオンリーダにするのをやめちゃえ…って、使い捨てなんかにしないで、大切にした方がいいと思うの。
その人はいつかの貴方かもしれない。
離れていかれたら、寂しいでしょう?
人は強いけれども弱いから、貴方の愛で大切にした方がいいと思うの。
それまでは、貴方に沢山の情報を授けてくれている人ならば尚の事。
礼は尽くした方がいいと思う。
いつか、貴方が、その人に、その人が必要とする沢山の情報を注げばいいと思うの。
だから、自分の審美眼を持っていた方がいいと思う。
なんちゃって審美眼でいいから。
そこから始めてもいいと思う。
私はなんちゃって審美眼を使って頑張って生きているいるつもりだ。
そうして、何かの形で、恩返しを出来ればいいと思っている。
その人が遠い人で恩返しが出来ない所にいるならば、自分の周りの人を大切にする事で、その周りにいた大切にした人が誰かを大切にしていって、その重なりが、いつかその人を大切にしてくれる様な人が出てくる事を、祈っている。
その心の動きが私を強くする。
あれっ…?
これは、私の最強のカードの一つになるのかなぁ?
審美眼は、私達の自分自身の最強のカードを見つける手助けをしてくれるかも。
最強のカードは何処にでも転がっているものであって、その何処にでも転がっているものに焦点を当てて拾うか、無関心で拾わないでいるかで、その人の人生が少し違ってくるかもしれない。
貴方が焦点を当てて拾ったものは、貴方の人生の中の世界で主役になる為に導いてくれるアイテムとなる。
貴方の人生に欠かせないものとなる。
何度も使うとは限らない。
貴方の側に置いておいて、いざという時に使うのかも。
貴方が焦点を当てて拾った沢山のアイテムが、貴方を最強のカード保持者にする。
きっと、貴方は、無敵になる。
色々な味わいのある人生になるでしょう。
只、何でも拾えばいいという訳では無いの。
あり過ぎても、どう使えばいいのか、何処にしまったのか、いつ使えばいいのか…等等、分からなくなる。
貴方にとって必要そうなものは拾う。
それでいい。
他人には分かってもらえないものであっても、貴方には必要なものならば、それを拾った貴方の人生は、きっと、豊かになる。
最強のカードは、その人の人生の味になる。
私は、これから、沢山の方々に出会って、色々な最強のカードを見せてもらえるだろう。
きっと、貴方も。
私の人生は、きっと、面白くなるのかもしれない。
貴方の人生は、きっと、面白くなるかもしれない。
私達の人生は、きっと、面白くなるかもしれない。
考え方一つで、人生は面白くなるのかもしれない。
でも、心に余裕が無い時は、面白さよりも現実の苦悩の問題が切実だから、余り無理に拾わなくてもいいと思う。
無理はしない。
精神的ストレスが高まるから。
精神的余裕が出来た時に、探してみるのもいいのかも。
主役と脇役の世界が、貴方を最強のカード保持者へと導くわ。
色々な情報のある世界が、貴方に未知のアイテムを見つける手助けをしてくれるわ。
人生の楽しみ方は、人それぞれ。
だから、これは、私の楽しみ方の例なの。
貴方は、どうやって、最強のカードを使って、人生を楽しんでいくのかなぁ?
最強のカードはその人の人格を形成する。
最強のカードを持つ過程も楽しもう。
最強のカードの世界は無限だわ。
貴方のこれからの人生が、素敵なものになりますように。
終




