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例えばこんな異世界設定  作者: 宮城 英詞


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8/9

SF創作を阻む事象の傾向と対策

前回は、SFと言ったってフィクションなんだから設定渋滞しないようにしながら好きなようにやろうや。

 という話をしました。


だけど、まぁSFって下敷きに科学があるもんだから、独特の嘘をつかないと、ファンタジーとおんなじ感じになってしまいます。

 「発達しか科学は魔法とおんなじ」

という話もありますが、先人たちが、良く言われるSF世界を実現するための壁になる事象を取り上げ、それっぽい嘘をつかねばなりませんw

 今回はSFに良くある設定の少なくとも現代における問題点を上げて、一般のSF作品がどう扱っているのかを見つつ、SFっぽい設定の作り方の参考になるものを可決していこうと思います


○二足歩行ロボットは兵器としてナンセンス


二足歩行巨大ロボットはなぜその形でなければならいのか?

現代の戦車は砲撃戦で、見つからないよう、当たらないよう、できうる限り低く作り、砲弾が跳ね返りやすいように斜めに装甲をつけたりしている。

 それが二足歩行で立っていて、何なら18メートルもあったら「的」。

 二本足も問題があります、どんな地形でも対応できるか知れませんが、車輪に対して機構が複雑すぎて整備が大変、手間もお金もかかる。

 乗りごごちも最悪。

 万が一、18メートルの頭部に搭乗していたら、少なくとも1G(地球の重力)の下で転倒しただけで中は大惨事になる。

安価で壊れたら足が取り換えられるとしても、クモみたいに多脚のほうが安定するのでは?


対策:

「ガンダム」:電波による誘導兵器が使えなくなったから、宇宙工作機械の発展型。重力制御や作業、武器の汎用性から人型が一番有効と判断された。結局、敵が作ってて強いからこっちもおんなじ物造った


「ボトムズ」:根本的に小さい。科学後術の発達により、すごく安価に作られている(車一台くらいの価値)。乗員の安全性は割と無視


「マクロス」:空から落っこちて来たものを調べてたら、宇宙では巨人同士が戦争しているらしいことが分かったから作ってみた。


「ダンバイン」:転生してきた人がファンタジー世界の生物と、化学技術を融合したらできちゃった。よくわかんなけど乗ってる人のオーラで強さが変わる。


「エヴァンゲリオン」:粘り気のある液体をコックピットに満たすことで、パイロットへの衝撃を緩和している


「マジンガーZ」他、スーパーロボット作品:「謎の動力」「謎の装甲」「謎の装甲」というスーパーロボット三原則を満たしており、要するに再現性がない。

 なんか酔狂な人が人型で作っちゃったもんだからそれを使っている。なぜか相手も人型の兵器で攻めてくることが多い


○ ケスラーシンドローム


宇宙空間では、完成の法則に従い重力や空気抵抗に影響されずに物体が与えられた速度で飛んでくる。

当たり前のような話だが、結構深刻。


例えば、現在でも衛星軌道上で壊れた衛星の破片デブリが飛んでいるが、これは凡そ秒速八キロで飛んでおり。

自分が同じベクトルで飛んでいなければ、ねじ一本でも銃弾以上の破壊力を持っており、現代でも衛星が上げられなくなってしまうのでは?という問題になっている


宇宙空間で仮に宇宙船が爆散した場合。遠い、近いにかかわらず。宇宙船の破片がそのままの勢いで飛んでくることになる。


 爆散した破片が、他の衛星なり宇宙船を破壊しさらに破片をばらまく、という「ケスラーシンドローム」が発生する可能性もあり。ぶっちゃけ宇宙戦争なんてやってられない。


対策

「ガンダム」他ロボットアニメ多数:無視


「スタ―ウォーズ」:基本無視・でもバリアあるから何とかなるかもしれない。この世界の兵器はそれ以上の威力らしい。


「プラネテス」:デブリを拾う労働者たちの物語をあえて書いている


○比推力


比推力は、推力を推進剤の質量流量で割った値。

要はいかに少ない質量の燃料でどこまで遠くに行けるかの話。

当然宇宙は無限に近い距離なわけで、遠くに行くには多くの質量の燃料を積まねばならず。積んだらその分効率が落ちて……という事になり。

要するに現代ではありえないほど効率の良いエンジンを「発明」しなければならなくなる。

推進剤がギリギリの状態で航行するとどうなるかというと、砲撃戦などで回避運動するたびに推進剤が減っていき、最終的に砲撃を食らうか、回避して推進剤切れになったまま漂流するかの2択になってしまう。お互い戦闘なんかやったら大変な事になる


対策:無視。大半の作品はそれぞれ効率の良いエンジンが一般的に使われている設定があり。宇宙で戦闘を繰り返している。

「ガンダム」シリーズでは艦隊が策略に嵌り、丸ごと燃料切れを起こす描写があった


○ウラシマ効果


恒星間を行き来するには光速を超えないと、とても行き来はできない距離なのだが、相対性理論によれば、移動する物体の中では速度に応じて時間がゆっくり進むという法則がある。

 このため光速を超えるような船に乗っていると浦島太郎のような時間のずれが生じてしまう。


対策:

大半のスペースオペラは無視

「星界の戦旗」シリーズ。一部星間国家の星の人間が、遺伝子操作をされ寿命が半永久的になものになっている。

「トップをねらえ」かなり丁寧にウラシマ効果を表現している。話を追うごとに地球と時間間隔がずれていくのが見もの

「ガンダム」そもそも、地球圏を中心としたエリアの話なので、光速を突破する船が無い


○空気抵抗


音速を超えるほどのスピードを出した場合。空気そのものが壁となって立ちはだかる。

仮に音速超えて動く人間がいた場合。空気はねばりつく壁のように感じる。

これを押しのけて動くには力がいるし、仮にできたとしても押しのけられた空気が周囲に衝撃波を生み周囲を破壊することになる。

 現実の戦闘機はとがった形で空気を切り裂く形になっているが、そうでない物が無理に加速すると空気抵抗で分解してしまうだろう。


対策:

仮面ライダーシリーズ、聖闘士星矢など、ほぼ無視。ただし、衝撃波で相手を攻撃する技は存在する


「ガンダム」Ξガンダムがビーバリアで空気を切り裂き音速で飛行する技術を確立している。姉妹機のペーネロペーはこれができす変形して音速飛行を行う。


いかがでしょう?

なにかの参考になりましたでしょうか?

こういう課題をどうスマートに、かっこよく克服できるかでSFファンは唸るわけですねw


こういう課題は結構ありますので、皆さんも試してみてください。


一つ克服する設定を思いつくだけで。何か面白い話が作れるのがSFなんですね。







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