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例えばこんな異世界設定  作者: 宮城 英詞


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4/9

勇者は一体いくら支払ったか

物語上で。書いてるとよく詰まるのがお金の話。

案外考えていないものですが、やってみると奥が深かったりします。

そんなわけで、異世界の経済について考えてみたいと思います。


まず、一番原始的なのが物々交換。

モノと、モノ、あるいはモノとサービスを交換するものです。

これは、ほぼ自給自足が成立している家同士や、小さなコミュニティなんかの社会。

あるいは、世界秩序が大幅に荒廃した世界ではよく行われることになります。

ファンタジー世界においては、閉鎖的なエルフの村なんかであれは、この程度のレベル経済が回せます。


ところが、さらに人口が増え、生活よりも余剰な生産物を大量に作るようになったり、街同士とかそういうレベルでやり取りするようになると、富を蓄えたり、物々交換では交換しきれないものを別のものと交換できる中間的な何かが必要になります。


かさばらず、腐りにくいもの、というわけでコイン、いわゆる貨幣が誕生します。

今のところ見つかっている最後のコインが、紀元前7世紀のもの、おおよそナーロッパ世界もコインなどの貨幣でやり取りされていると見て良いと思います。


最初は貝殻なんかが使われていたと言われていますがやはりメジャーなのは硬貨ですよね。

ここで、オリジナル貨幣を作りたい人向けに貨幣の要件をAIに聞いて並べておきます


以下引用

モノ(物)が貨幣として機能するためには、以下の5つの条件を満たす必要があります。これらは経済学で一般的に認められている「貨幣の要件」です。


1. 受容性(Acceptability)

- 社会の多数の人々が、そのモノを価値の交換手段として受け入れること。

- 例:日本では日本円、昔は米や金が受容されていた。


2. 希少性(Scarcity)

- 無限に存在せず、適度に供給が制限されていること。

- 例:空気は価値交換に使えない(誰でも手に入るため)。


3. 保存性(Durability)

- 時間が経っても腐ったり壊れたりしないこと。

- 例:魚や果物は保存性が低いので貨幣になりにくい。


4. 可分性(Divisibility)

- 小さな単位に分割でき、価値が比例すること。

- 例:1万円札を2枚の5千円札に分けても価値は変わらない。


5. 可搬性(Portability)

- 持ち運びが容易であること。

- 例:金や紙幣は軽くて持ち運びやすいが、米俵は不便。


こんな感じです。

これの条件が整えば、聞いたこと無い金属や、宝石魔法のアイテムなんかもお金の代わりになすね。

結婚指輪も財産分与の意味があったと言われてますので、換金しにくい部分を除けば、まぁお金の代わりにできるわけです(ほとんど物々交換ですが)


ては変換レートもAIさんに聞いてみましょう。


以下引用(読み飛ばしてもオッケー)


### 1. 中世後期~ルネサンス期(13~15世紀)


- 金1:銀10~12倍(重量比では約1:10~1:12)


### 2. 16世紀(スペイン・アメリカ銀流入前)

- 金:銀比 ≈ 1:10.5~11.5(ヨーロッパ平均)

- 例:

- スペイン・エクセレンテ金貨(約3.5g) ≈ ダカット銀貨 350~400枚


### 3. 16世紀後半~18世紀(アメリカ大量銀流入後)


代表的な実勢レート例(18世紀)

- フランス(ルイ・ドール金貨時代)

- 1ルイ・ドール金貨(約7.6~8.1g純金) ≈ 24リーブル・トゥルノワ銀貨相当(公式レート)

- 実勢では20~28リーブル程度で変動

- イギリス

- 1ギニー金貨(約8.4g純金) = 21シリング(銀貨ベース)

- 金:銀比 ≈ 1:15~16


### 4. 銅貨(小額貨幣)との関係(17~18世紀)

銅貨は日常の小額決済用で、銀貨に対する価値は非常に低かった

- 例:フランス(18世紀)

- 1スー(sou)=銅貨12ドゥニエ(denier)

- 1リーブル銀貨相当 = 20スー ≈ 240ドゥニエ銅貨

- つまり銀1:銅200~300倍程度(重量比ではもっと差が大きい)


- イギリス

- 1ペニー銅貨(18世紀後半から導入)=非常に少額

- 1シリング銀貨=12ペニー → 銅貨とのレートは銀の1/12以下


引用ここまで


まぁ、要するに時代、コインの質、なんならその日の親父の気分によって変わると言う事ですw


この辺を基準にしてテキトーに決めても、誰もツッコミ入れられませんので、安心して下さい。


ナーロッパの経済なんて誰も分りゃしませんw


この辺で、何が買えるかもAIさんに聞いてみます

もちろんこれも時代によって事ブレますが一応


以下引用


### 金貨1枚(フローリン/ドゥカート)で買えたもの(13~14世紀)

- 高級毛織物(スカーレット染めの上等ウール) 20~40m

- 良質な鎧一式(チェインメイル+兜)

- 戦馬(軍馬)1頭 (良馬だと2~3枚必要)

- 小さな家(都市部の木造家屋)1軒

- 農地 10~20ヘクタール(地域による)

- 貴族の娘の持参金の一部(普通は10~50枚程度)

- 傭兵騎士1人の1年分の給料(+馬の維持費)


→ 要するに「貴族・大商人の世界のお金」


### 銀貨(グロッソ1枚 or ペニー240枚相当)で買えたもの

- パン(粗パン) 200~300斤(約100~150kg)

- ワイン 200~300リットル(普通品質)

- 羊1頭

- 良質な長剣1本(鍛冶屋製)

- 労働者1人の1ヶ月分の給料(熟練職人だと2~3枚)

- 都市部の小さな家を1~2年借りる家賃


### 銅貨・小額銀貨(デナリウス/ペニー)で買えたもの

1ペニー(=1日の日当目安)で買えたもの(14世紀イングランド・フランス共通)

- パン 2~4斤(1~2kg)

- 安ワイン 1~2リットル

- チーズ 0.5~1kg

- 鶏1羽

- 労働者の1日分の食事(パン+スープ+ビール)

- 宿屋の粗末な寝床1泊(食事なし)


### 具体的な生活費の目安(14世紀後半・イングランド)

- 農民家族の1年の生活費 ≈ 銀ペニー200~300枚(金貨1枚以下)

- 熟練大工の1日の日当   ≈ 4~6ペニー

- 騎士の1年の最低生活費  ≈ 金貨20~50枚(馬・従者込み)


### 極端な例(当時の感覚)

- 1300年頃のフィレンツェ

→ 金貨1枚=一般労働者の2~3年分の給料

→ つまり「金貨1枚持っていれば一生働かなくても食える」レベル


- 1348年 黒死病後の労働者不足で賃金が急騰

→ 一時的にペニー1枚で買えるパンが3~4倍に増えた(=物価暴落)


要するに

- 金貨 → 貴族・大商人・国家レベルの取引

- 銀貨 → 中産階級・職人・中小商人

- 銅貨・ペニー → 庶民の日常


「金貨1枚持ってる」というのは現代で言えば「数千万円の現金を持ち歩いている」感覚に近かったです。


引用ここまで


まぁ正しいかどうかは確認して頂きたいですが、この辺を参考に考えれば、生々しいやり取りができると思います。


それにしても、この記載が正しいなら、武器防具って高いんですねえ


ついでに、日本のも

江戸時代は一応、公式レートがそれぞれの時代あったようですが、庶民はあんまりその通りやってなかった模様です


以下引用


### 庶民がよく使った目安(天保~幕末の感覚)

- 1両(金)= 4分(金)= 16朱(金)

- 1分(金)= 4000文(銭)(建て前)

- 実際は1両=6000~8000文くらいで取引されることが多かった(天保~安政期)

- 蕎麦1杯=16~24文、宿泊1泊(飯付き)=200~500文くらい


こんな感じです。


おおよそ江戸で最低一人が一年暮すのに最低10両いるとの話もありますので、おおよそ一両30万から40万円くらいとみたらいいかと。


気をつけなければいけないのが、小判みたいな金貨が全国でわかりやすい単位でやり取りされるのは江戸時代くらいから、戦国時代は甲州金のような金塊、砂金のようなものが使わていたようで統一したものはなかったようですので、演出の際は注意してください。


あと。平安時代ぐらいから使われている「銭一貫」は銭一千枚を指します。


織田信長が堺の商人に吹っ掛けた軍事費が二万貫ですがら‥‥いや、計算めんどいのでやめときますw


あと、金メダルを噛んで批判された人が居ましたが、あれは小判の質を確認する為の行為で、昔はよくやっていたそうです(金の含有量が高いと柔らかいので歯型がつく)


また。この辺りのレートが、金や銀の希少性に起因している事も、注意が必要です。


例えば、黄金でできた星があったら、金なんか土と同じ価値しかありませんw


実際、アフリカの奥地で金と同じ重さの岩塩と交換したという取引が行われた、なんて話もありますし、幕末に開国した日本の金銀の交換レートがズレてる為に、海外に大量の金が持ち出されたのは有名な話です。


 仮に錬金術が成功して一般化されてしまったら、金の貨幣は暴落する事になるでしょう。


 この辺り、お金の希少性とモノの希少性で値段が、決まっていると考えると、異世界でのモノの価値を設定するわかりやすい基準になると思います


で、いきなり貨幣が世界中で取り引きされたかというとそうでもありません。


と、いうのも、貨幣の量が経済規模に比べて余り少ないからです。

 税金は物納だったり、他の村との交流が少ない社会だと、やはり物々交換は併用されていたようで、実際日本で貨幣経済が行き届くようになるのは江戸時代くらいの話。

 代替として、布(一反で着物一着)とか米なんかが取り引きに使われていたようです。

実際、この時に国力を図る基準や武士の給料は米が基準になっていました。


 室町時代は銭を発行する機関が無く、海外から輸入した「宋銭」が中心でした。

当時は留学僧が持ち込んだ銭で寺社勢力が銀行のような事をしており、これが絶大な影響力を持っていた様です。


このせいかどうか知りませんが、権力者側の人が貨幣が普及する事を嘆くような書簡もあったりと‥‥まぁ、いつの時代も変化を好まない人はいるんでしょうねぇ。


さて、コインを大量にやり取りする取り引きとなると、これはこれで運ぶのは大変です。

 取り引きが大規模になるとこれが深刻になってくるので、コインと交換できる交換券が作られる様になります。


これが兌換紙幣の始まりのようです。

原形らしきものが千年前くらいに中国で、ヨーロッパでは14世紀くらいからその様なものが誕生しています。

 日本では藩の債権(借金)として藩札が江戸時代に出回る様になりました(ただし藩内限定)


 この辺りの紙の紙幣が流通していくのには、ある程度の経済規模と、交換を約束してくれる銀行や権力機構などの組織がある事が前提となります。


おおよそスチームパンクな世界観なら、紙の紙幣は出てきても違和感は無いでしょう。


さて、これが現代に繋がるかというとそうではありません。


兌換紙幣は交換できる金や銀などの数量以上には原則的に刷れません。


人類は年間おおよそ2%づつ生産が効率化されている(インフレする)と言われている為。経済規模が、貨幣の量を追い越してしまう状況になってきます。

こうなると、貨幣の価値が必要以上に高くなり、経済の、動きを阻害する状態デフレに慢性的になってき行きます。

モノが安いのに給料が低くて、売れないモノが積み上がるり、みんなが困ってしまう状態。こないだまでの日本がその状況でした。


こうなると選択肢としては物々交換と併用するか、買い物を控えるしか無くなるわけですが、経済規模が大きくなり、細分化が進むとそうはいきません。

特に戦争みたいな事態になるとそれが尚更加速します。


というわけで、世界は徐々に、金を軸にした通貨(金本位制)から不換紙幣、管理通貨を導入していきます。


日本が金本位制制を脱却したのが1931年、やっぱり戻すとか戻さないとか色々ありましたが、現在に続いています

 ドルが金本位制から脱却したのが1970年代、確か現在は金本位制を取っている主要通貨は一つもないはずです。


 さて、ここからはいろんな学説があるので、マクロ経済学の貨幣定量説を元に簡単に説明していきます。


 基本、人類は、放置しても2%は効率化し、生産力が上がる。すなわちインフレすると言われています。

 

これに対し、お金を刷りまくる。


或いは戦争などで人口減少や、生産力が低下すると


貨幣の価値が下がり物価が上がる、すなわちインフレ率が上がっていきます。


基本インフレ状態は「好景気」を指しますが、(1970年代後半で9%)この数字は進行すると指数関数的に上場し、そのうち制御が効かなくなります。

これがハイパーインフレと言われる状態(おおよそ50%以上くらい)


対策としては、ものの生産力を上げて供給力を増やすか、金利を上げて貯金させるか、増税をして市場からお金を減らす必要があります。


 逆に、市場に生産力が上がり過ぎ、モノが余って来る。あるいは増税のし過ぎで市場からお金が消えると、お金の価値が異常に上昇し、物価が安くなり続けます。

これをデフレと言い、経済そのものが停滞した状況を指します。


 どんな世の中かはご存じの人も多いはず。


 ものが安いので、売っても儲からず。給料も上がらない、失業者が続出、そして物を買う財力がない、という「デフレスパイラル」に陥ります。


 対策としては、お金を刷りまくり、減税しまくる事なのですが、そう簡単に政治が動かないのは、今の大人はご存じのはず。


 まぁ、しがらみもろもろで、理論通りすっぱり動く事ってそんなにできないって話です。


 創作でこの辺使う場合も十分お気を付けください。

 

 下手なこと書くと、思想ががった人たちが青筋立てて襲い掛かってきます。

 

 こういうの、マジで面倒くさいので、現代企業金融話でも書かない限り、まぁ避けるのが無難です。


あと、この流れを見てわかったかと思いますが、お金は基本価値観と信用によって、価値が成り立っていますので、突然中世の世界で近代的な経済政策を取り入れても、効果ないどころか、逆効果なケースが多いですのでご注意ください。


 物々交換の人に紙のお金渡しても普及しませんし、江戸時代の田沼政治では一歩進んだ、重商主義政策を行った結果。失脚したら賄賂の権化みたいな扱いされるようになってしまいました。


未来はどうか?


今のところ、ユーロの失敗で世界共通通貨ってすげー難しいのでは?とは言われているようです。


地域が広過ぎて、よその国の景気、不景気で経済が、混乱するんですよね。

 だからもしかすると、未来はお金が世界、地域の二重構造になるかもしれません


また、星間国家くらいになると、共有サーバなんかある訳ないので、星間銀行でもない限り、気象金属のコインがインゴットでやりとりされているかもしれません。


 今回は資料の羅列になりましたがながくなりすぎましたのでここまで



 

 




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