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居候高校生、主夫になる〜娘3人は最強番長でした〜  作者: 蓮田ユーマ
新しい季節編
98/134

発火性イエスタデイ。

短いです。


 さすがに、メイド服でステージにあがると注目を集めた。その上ギターまで担いでいるんだ、そういうニッチな組み合わせは、好きなやつは好きだろうな。


 仮にもこの学校で番長やってんだ。こんな姿、こっ恥ずかしいなんてもんじゃないが、こういう隙も見せてやらねぇとな。


「うーし……」

「アキラ、いけるか?」

「楓太さんこそ、ばっちり頼みますよ」

「あぁ、任された」


 そしてアタシ達の演奏が始まった。

 発火性イエスタデイ。

 心優さんから貸してもらった大切な曲。下手な事はできねぇ。無論はそんなつもりはないが、アタシたちはプロでもなんでもない。


 アマチュアですらない、ただの学生だ。

 それでも、魅せられるものはあるはずだ。


 始まりは、アタシから。

 息遣いを感じ取った三人が続いて、それぞれの楽器に魂を乗せていく。

 アタシは更に、歌声に。


 人前で歌うなんて初めてだったけれど、すげぇ気持ちが良かった。

 ライトに照らされるアタシはどう写っているのか。

 

 アタシわかるぜ。

 たぶん、良い顔してる。


★★★


「いやぁ〜、優勝おめでとう! 私達!」


 叶がトロフィーを頭に乗せてはしゃいでいた。

 その気持ちも分からなくもないが、落としたらまずいから一応は嗜める。


「ふぅむ、僕達も負けてないと思ってたんだけどねぇ」

「ていうか、来てるなら連絡すればよかったのに」

「ふふ、サプライズさ」


 小町はイタズラっ子のような笑みを浮かべる。

 

「彩愛ちゃんもだよー、私びっくりした〜」

「びっくりさせるつもりだったからよ」


 それぞれが談笑を楽しむ中、低い音が響く。 

 その音の発生源は随分と意外なところだった。


「うぐ……」


 愛花がお腹を抑えて、腹の虫を抑えていた。


「はは、そういや昼飯とか食ってなかったもんな」

「すまない……」

「じゃあ今からみんなで回ってさ、いろいろ食べていこうよ! その途中でぜひ、うちのクラスのタコ焼きも!」

「そうだな。早速行くか!」


 ひと仕事終えた後、俺たちは学校中の出店を回ることに。

 食べ物関係はイカ焼きだったり、フランクフルト、かき氷、夏祭りとかでみそうなもののオンパレード。


 愛花ではないが、空腹の身にはなかなか堪える香りだ。

 あとはもう、食欲に任せて食べたいものを食べていくだけだった。

今回もここまでお読みいただきありがとうございます!

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