表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
居候高校生、主夫になる〜娘3人は最強番長でした〜  作者: 蓮田ユーマ
新しい季節編
95/134

仕上がってきたじゃないの。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします!

「いやはや、中々仕上がってきたね〜」

「当然だ、私達は音楽でだって最強だ」


 四人で作曲したメロディーを通しで合わせていくと、結構それっぽく出来ている事に少し感動する。

 無論それは始めばかりとは思えない3人の技術のお陰とも言えるが、これなら優勝だって狙えるんじゃないかと自負できるほどだった。


「曲にするとやっぱりテンションあがってくるなぁ」

「一番目立つとこでもあるすもんねぇ、アタシ達は」


 俺たちのそれぞれの担当は既に決めていて、ドラムに叶、ベースに愛花、アコースティックギターに俺、ツインギター&ボーカルにアキラを。


「こんなところで練習できるのも、心優さん様々だな」

「家じゃあできないすもんね」


 心優さんがよくお世話になっていたというライブハウス。

 時間は限られるけれど、そこで練習ができるようにかけあってくれたらしい。


「今度またお礼に行かないとな」


 思えば何から何までお世話になってしまった。

 今使っているこのギターも、心優さんからもらった物だし、心優さんには頭が上がらない。


「こうなりゃー、最高のパフォーマンス見せてやるしかないっすね!」

「よーし! ガンガンやっていくぞー!」


 気合を入れる叶に乗せられ、俺たちも時間を忘れて練習に励んだ。

 しかし、技術を向上させる事も大切だけど、作詞についてはまだ取り掛かれてはいなかった。


 結局作詞は、いろいろ悩んだ結果だが、心優さんと信吾さんが高校生の頃に書いたという詞を使わせてもらうことに。

 

「随分と甘酸っぱい歌詞だな」

「心優さんの青春が詰まったような詞だねぇ〜」

「……ちょっとこっ恥ずかしいけどなこれ」


 歌う本人ではないから、気にもしないでべた褒め。

 

「実質アレンジみたいなもんだな」

「それもそれで、心優さんたちに見てもらう意味になるさ」


 それからは実際にメロディに乗せて歌い合わせ、バンドとしての形を完璧なものに近付かせていく。

 その姿が鮮明になっていけばいくほど、優勝だって無理じゃないと自信がついていく。


 そしてその自信をしっかりと大きくしていき、俺たちは学園祭当日に望むのだった。

今回もここまでお読みいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ