↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
居候高校生、主夫になる〜娘3人は最強番長でした〜  作者: 蓮田ユーマ
夏休み編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/134

額に汗と手。


 アキラに続いて店内へ入る。先程の灼熱地獄から一旦開放されて、冷風が行き届いているオアシスにたどり着いた気分だ。


「ふー、とりあえずまずは肉かな。マグロあるしそんなに多くなくていいかな」

「時間結構掛かるし、焼ける頃にはお腹具合もちょうどよくなってそうすもんね」


 カートを押して肉のコーナーへ。バーベキューとはいえ奮発はできない、なるべくお買い得商品を探さねば。

 まだまだ俺たちは質より量で満足できる。大抵の肉は焼いてタレをつければ美味い、そう思える舌で良かった。


「愛花は鶏肉が、叶はウインナーが好きすから、とりあえずこれとこれ……あとは適当にひとつあればいいんじゃないんすかね」

「よし、じゃあアキラは何肉が好きなんだ? それにしよう」

「アタシはなんでも好きすよ。……うーん、じゃあ。楓太さんの好きなのにしましょ。アタシもそれがいい」


 そう言って俺からカートを奪い、肉を選ばせようとする。

 なんだか気を使われたみたいで悪いな、でもそういうことなら、そうすることにしよう。 

 俺は特に高価でもない普通の豚肉を取り、それをカゴに入れた。


「いいすね、アタシも好きです豚肉」

「だよな、俺も好きなんだ」

「! ……っ、すよね。アタシも好きです……」


 2度も繰り返した。よっぽど豚肉が好きだったのだろうか?

 

「さて、じゃあ野菜やらキノコやら買って、早く帰って準備の手伝いに加わろうか」

「……はい」


 アキラにカートを押してもらって、野菜売り場のコーナーに向かう。


「……もう少しゆっくりでもいいのに」

「おーいアキラー? どうしたー?」


 立ち止まっていたアキラを呼びかける。なにやら少しぼっーとしているようだが……。


「あっ、はい……すぐ行きます」

「大丈夫か? 熱中症とかじゃないか?」

 

 普段とは違うアキラにそう疑った俺は、思わずおでこに手を当てて熱を測ろうとしてしまった。

 あ、まずい──そう想った瞬間にも、アキラの様子が変わった。


(あっ、あわわわっ……!?)

「あ、アキラ!?」


 外で陽にあてられていた時よりも顔が赤くなって、いよいよ俺は本当に熱中症を疑った。しかし俺の心配とは裏腹に、アキラは急にキリキリと歩き出した。


「だっ、大丈夫! ほら全然元気! は、ははは……!」

「ほ、本当にか? 顔めちゃくちゃ赤いぞ? それに熱かったし……」

「本当に大丈夫! ほ、ほらはやく野菜とか買って帰りましょ! 愛花たちも待ってるすよ……!」


 ポイポイと野菜を入れて、一気にレジへと向かってしまった。本人が大丈夫と言うならいいけれど……。


「ていうか、黙って顔触るのはいかんよな……」


 反省をしながらレジでお金を払い、俺は少し気まずい気持ちで、アキラとスーパーを出たのだった。

今回もここまで読んでいただきありがとうございます!

よろしければブックマークや感想評価★★★★★をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。