表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/134

もう負けはない。


「いやっ、まじ数多すぎな!」

「さすがにちょっと疲れてきた〜……」

「楓太たちの後を追いたいものなんだがな……!」


 いくら倒しても次が現れる。

 別にだからといってやられるわけはないのだが、きりがないという点では違いはなかった。


 これだけの騒ぎになっているのだから、警察がやってきて事態の沈静化にかかりそうなものだが、依然その勢いは止まらない。


「サイレンとかは聞こえてんだけどな!」

「足止めに何人か割いてるんだろう、奴らからすれば被害者だというのにな」


 何にせよ、時間の問題と言ったところだった。

 そんな中、3人にこれ以上無いほどの追い風が加わる。


「待たせたなぁ、娘たちよ」


 正義のヒーローよろしく、屋根から見下ろす最強の父。 

 峰十郎が、この場にいる。

 それだけでアキラたちはこの戦いの勝利が揺るがないものになったと確信した。


「あとは任せておけ、事情は既に真奈美から聞いた」

「よっしゃ、そういうことなら頼んだぜ!」


 倒すことから先へ進むことへ目的を変え、全員で楓太たちの後を追う。


★★★


「くそっ、御剣っぐぁ!?」

「だぁっしゃ!」


 御剣と共に奥へ奥へと。

 ほとんどが外に出払っていたのか、屋敷内にはそれほど人は居なかった。


「ここでいいのか?」

「たぶんな」


 その扉の先。

 予想通り、そこに楓斗はいた。

 俺と御剣を見て楓斗は不敵な笑みを浮かべる。

 

「余計なのが一人いるが、まぁいいだろ……」

「……なんだあいつ、ずいぶんおまえと似てるが」

「弟だからな……」


 驚く御剣をよそに、俺は楓斗に語りかける。

 気になることは山程あるが、一つだけ、どうしてももう一度だけ聞きたいことがあった。


「本当にお前が父さんを殺したのか?」

「なんだと!?」


「御剣ぃ、お前はギャラリーだ、黙って見てろよ……いまは俺が、藤城組の組長なんだからな」


 

今回もここまでお読みいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ