漫才:脱出ゲーム
「漫才:脱出ゲーム」
二人「どうも~」
ボケ「近頃さ、脱出ゲームって流行っているでしょ?」
ツッコミ「ああ、グループで謎解きするゲームな」
ボケ「そうそう、何か色んなところから脱出するらしいんだけどさ」
ツッコミ「いや、だから、全部が全部脱出するわけじゃないでしょ?謎解きがメインだから。元々、テレビゲームなんかのアドベンチャーゲームの脱出ゲームから発達してきたわけだから」
ボケ「それはそうなんだけどね。なんか、脱出ってが気になって仕方がないのさ」
ツッコミ「なんでさ、脱出にどんな意味があるのさ?」
ボケ「つまりさ、そこに深い真理を感じるわけ」
ツッコミ「なんか神妙になって来たな」
ボケ「ほら、人生で脱出する機会ってそんなにあるわけじゃないでしょ?」
ツッコミ「はぁ、まぁ、そりゃそうだな」
ボケ「ダッシュはあるけど脱出は無い、みたいなね」
ツッコミ「何か良いこと言ったみたいに言うな!」
ボケ「つまりね、なんで脱出しなくちゃいけないのかって思うわけ」
ツッコミ「そりゃ、言い方だけの問題でしょ、あれは"謎解きゲーム"だから。何か大げさなんだよ、君は」
ボケ「脱出、それは人生をかけたもの…」
ツッコミ「なんか入ってきた?」
ボケ「脱出、様々な人がそれを試みて失敗しているもの…」
ツッコミ「う、うん」
ボケ「脱出、人はどうしてそれに憧れるのか…」
ツッコミ「君、詩人か!」
ボケ「まず、人は考える…」
ツッコミ「続いているな…」
ボケ「学校からの脱出…」
ツッコミ「それ退学でしょ!」
ボケ「私は、学校で色んな辛いことがあって脱出し、引きこもりました…、みたな」
ツッコミ「暗っ!暗すぎっ!まぁ、そんなこともあるわな…(聴衆に向かって)辛いことがあったら大人に相談した方が良いですからね」
ボケ「そう!それは!」
ツッコミ「今度はなに?」
ボケ「仕事からの脱出…」
ツッコミ「たいしょく~!退職してるから~!」
ボケ「会社で仕事が辛すぎて脱出しました…、みたいな、ね?」
ツッコミ「ね?じゃないでしょ。なんか辛い話ばっかりだな」
ボケ「上司の妻に手を出して脱出しました!」
ツッコミ「コラ~!」
ボケ「会社のお金に手を出して脱出しました!」
ツッコミ「クビだろ!」
ボケ「上司から怒られて脱出しました!」
ツッコミ「また辛い話か!」
ボケ「上司からの脱出!みたいな」
ツッコミ「あほか!」
ボケ「ああ、私は脱出しました…」
ツッコミ「まだあるのか」
ボケ「妻からの脱出!」
ツッコミ「離婚だろ!」
ボケ「緑の紙で謎解き!」
ツッコミ「それ!離婚届だから!」
ボケ「まどろっこしい人間関係からの脱出!」
ツッコミ「お~~い!」
ボケ「人生からの脱出!」
ツッコミ「突っ込めんわ!やめえ!!」
ボケ「人間世界からの脱出!」
ツッコミ「どうなろうとしてるの~!」
ボケ「そして、異世界にやって来ました~!みたいな、ね?」
ツッコミ「なろうか!やってられんわ!」
二人「ありがとうございました~」