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詩集

水を殴る

作者: 木下美月


水を殴った。


拳が水面に触れ、


わずかな抵抗を押し破り、


寛大にも受け入れられた。


迷惑そうに飛び散った飛沫は、


空中を散歩した後、


帰還先で水として再生する。


熱をもった肌が、


慈愛の温度になれていき、


混ざる事ないとわかっていても、


とけるようにあふれていく。


幼稚な癇癪を宥めるような、


未熟な感情を抱きしめるような、


拙い言葉に頷くような、


無条件の優しさ。


儚くもある静けさは、


無生命らしからぬ幻想。


全てが水になればいい。


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