36 人物紹介 2
《コーンビニア皇国》
大国に囲まれ、皇家の偉大な攻撃魔力と、公爵家の癒し回復魔力のおかげで、どうにかこうにか保たれている。小国なのに見栄で皇国を名乗っている
☆セブイレーブ=コーンビニア(二十歳)
・コーンビニア皇国の皇太子
・金髪碧眼の、テンプレイケメン
・強い攻撃魔力を持ち、頭も性格もいい。
・国皇陛下夫妻初めての子供で、周りの期待が大きいため、プレッシャーで押し潰されそうになっている
・優等生過ぎて、弱みを人に見せられずにいる
☆ローソナー=コーンビニア(十八歳)
・コーンビニア皇国の第二皇子
・ブルネットヘアに濃紺の瞳。
・そこそこ強い攻撃魔力を持ち、頭もそこそこいい。
・地味ではあるが兄思いで、なんとか手助けをしたいと思っている、真面目で優しい
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《サンティア子爵家》
代々質実剛健をモットーにする軍人家系
☆サンティア子爵(四十五歳)
・ジェイド伯爵と同期の軍人
・美辞麗句が言えないほど真面目だという振りをしているが、その実は結構いい加減
・隣家のドラドッド子爵家とは家族ぐるみの付き合いをしている
・娘の事でジェイド伯爵に相談した事で両家の縁組が成立
・癒しの魔剣の真の所有者
☆アルビー=サンティア(十八歳)
・三カ月後にザーグルと結婚予定で、その準備中(三年前に婚約)
・サンティア子爵の長女で弟が三人いる
・濃いブルネットの髪に群青色の瞳をして、はっきりした顔だち
・趣味はダンス、乗馬、合唱、料理、洗濯。
・性格は明朗快活、思いやりの深い、優しく、責任感溢れる女性
・家に余裕がないために、腕白な弟達の世話から家事全般をこなす
・アイヤー教会とレストー=グラリス教会の合唱団に入っている
・歌声に癒しの力あり
・『ソーズスミスソング』の歌をユーリと歌う事で、癒しの魔剣の力を発動させ、魔人化した冒険者達を人間に戻す事が出来る
・隣家のエミストラとは姉弟のような仲で、いつも助け合っている
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《ガストン侯爵家》
☆アーグス=ガストン(二十六歳)
・若くして侯爵となる
・コーンビニア王国の若き外交官。
・黒に近いブルネットのロン毛に、エメラルドグリーンの瞳、そして、スラリとした長身の、見目麗しい紳士。
・一見チャラ男にも見えるが、中身は実年齢よりはるかに落ち着いた、しっかりした人物。
・イオヌーン宰相が自分のあとを任せたいと考えているほど、とても優秀な人物
・ジェイド家の面々とは既に家族同様に仲が良い
・イオヌーン公爵家のパーティーで、公爵に紹介されたミニストーアと帰国次第結婚する予定
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《ココッティ伯爵家》
代々軍人家系
☆ココッティ伯爵(四十四歳)
・将軍大将
・勇猛果敢な将軍だが、心優しい人物で、無意味な殺生が嫌い
・家族愛が強く、遠征が多く留守がちなので護衛犬を飼うが、しつけの仕方がわからず野犬状態にしてしまった事で、家族崩壊の危機を作ってしまう
・ジェイド伯爵の親友で、家族ぐるみの付き合い
・親友の相談に乗っているうちに、セブオンを娘婿にして面倒をみると提案する
・ユーリの優秀さに気付いている人物の一人
☆サンエット=ココッティ(十六歳)
・ココッティ伯爵の三番目の次女
・隣国スッツランドに半年前から留学中
・ユーリの同級生で幼馴染み
・明るめのブルネットヘアを後ろで編み込み、金縁眼鏡使用
・素顔は飛び抜けてかわいく、性格もいいが、かなりの変わり者
・学園の教師に反対に教えを乞われる程の天才少女
・強い攻撃魔力持ち(兄弟の嫉妬を避けるために秘密!)
・犬の飼育方法を隣国の本で学び、野犬化したドーベルマン達を立派な護衛犬に調教し直す
・動物愛護施設を設立
・趣味は駄目な動物及び人間の調教
・特技は外国語で動物関係の本の翻訳、販売
・ユーリの弟セブオンの婚約者
・とにかく半端ない行動力を持つが、そのほとんどにユーリが関与している
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《ドラドッド子爵家》
代々騎士の家系
☆ドラドッド子爵
・王城の騎士
・隣家のサンティア子爵家とは代々家族ぐるみの付き合いをしている
・曽祖父の時代にサンティア家から『癒しの魔剣』を預かったままになっていたのを双子の娘達が発見して大騒動になり、それを息子に丸投げするほどちゃらんぽらんな性格
☆エミストラ=ドラドッド(十六歳)
・ドラドッド子爵家の長子で長男
・学生
・茶髪に茶色の瞳、お茶目な愛らしい顔にはソバカスが星空のように散らばっている
・ユーリとべルークの友人
・隣家のアルビーとは姉弟のような、同志のような関係。互いにいい加減な両親と好き放題の妹弟達に苦労している
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《レストー=グラリス教会》
実質イオヌーン公爵家の支配下におかれている国教会
皇室、侯爵家以上の高貴な貴族でなければ、結婚式や葬儀が挙げられないほど格式の高い教会
聖歌隊のメンバーは、国内の優秀な歌い手から選抜している
☆ロイホト副教会長
・レストー=グラリス教会の副教会長で、聖歌隊の責任者
・ユーリ達に聖なる本を見せてくれた神父
・癒しの魔剣の騒動で、ユーリ達に協力してくれる
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《スウキーヤ男爵家》
☆スウキーヤ男爵
・成り上がりであまり評判のよくない男
・見た目が良くて、若い頃は女性を利用して金を儲けていた
・あちらこちらの女性に手を出して子供を孕ませ、その責任を取る訳でもなく母子を放置
・自分にとって利用価値のある子供だけを無理やり、強制的に引き取り、正妻との娘達の教室へ入れ、ただで教育させている
・自分の遺伝子を継いだ娘を使って高位貴族と縁を結んで、自分のステータスを上げようとしている
・正妻に息子三人と娘二人、外に息子四人と娘三人、合計十二人の子供
・まさしくクソ野郎!
☆マリー=スウキーヤ(十五歳)
・スウキーヤ男爵令嬢
・金色の髪と緑色の瞳
・男爵が市井の女性との間に作った娘
・半年前にべルークのクラスに転入してくる
・母親がその後結婚し、義父と弟妹が生まれて幸せに暮らしていたが、両親が事故で亡くなった後、『ワゴントレインピープル』と呼ばれる、一定の場所に定住せず、幌場所で移動して暮らす集団で暮す
・コーンビニア皇国の首都スコーリアの、秋祭りのダンス競技会のエキシビションとして踊り、お金を稼いでいた
・踊りの名手で通称は『マリー・クィーン』
・一年前の祭りの時に暴漢に襲われた時に、ユーリとべルークに助けられる
・実父のスウキーヤ男爵に、父親違いの弟妹を実質、人質にとられて仕方なく男爵家に入る(半年前)
・父と正妻の間に生まれた二人の姉から、ダンスとマナーを学んでいる
・兄弟姉妹は皆仲が良い
・父親の金目的の、取り巻きの高位貴族子弟にうんざりしている
・学校で虐められているが全く気にしていない
・市井育ちの苦労人なので浮ついたところがなく、しっかりもしていて、素直でかわいらしい
・べルークを慕っている
☆ナタリス=ツッター
・ツッター子爵夫人で、スウキーヤ男爵と正妻との娘
・マリー嬢の母親違いの姉
・ダンス教室の教師で、マナー教室の妹と共に、スウキーヤ男爵の作った妹達に貴族の嗜みを教えている
・父親の道具扱いをされているのは同じだからと、婚外子の兄弟達の面倒を良くみている