『狂いについての、狂い』
『狂いについての、狂い』
㈠
これまで、『一狂い』として、シリーズ化して執筆してきた、所謂狂いシリーズであるが、此処で一つの総括を行っておきたい。勿論、これからも狂いシリーズは続くだろうし、終わりも定めてはいないが、よくも此処まで執筆してこれたな、という思いのほうが強い訳である。
㈡
一に狂っている、一に狂わされている、そう言った、云わば外的現象によって狂わされることについて、述べてきているが、そもそもが、何故狂わされるのかと思考すれば、世界には、自分にとってまだ未知の世界が沢山あるから、狂わされるのだ、と言えるだろう。狂いの本質は、興味から始まる。
㈢
それでも、狂いに或る種の、不可思議や、衝動を与えられることが、日常の問題契機になっていることは確かで、狂い故、面白い人生になっていることは、述べ足りないくらい、当たり前である。今後も、様々な対象に、狂いを見出すことで、自分は人生を、謳歌したいと、考えている。