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盾役

「ミルは魔法使えるから心配して無いけど、それでも僕らが全力で守るから」


 つかールゥがね…。ただ今日から僕は本格デビュー。睡眠学習の成果が楽しみだ。パーフェクトゴブリンハンターに今日なれるはず。ミル心配してたけど、元のイメージがな。この子すげー拾い物じゃないか…。回復支援攻撃すべてを高いレベルでこなす。なおかつ高いレベルの魔法使い以外使えない魔法バッグも使いこなしてるし。そもそも最初は荷物運びが目的だったけどこの子僕より戦力になるかも…。気休め程度に持たせたダガーを使いこなしてる。


「ミルなんでそんなに動けるの?」

(彼女も睡眠学習効果でるのか?)


「ああ、身体強化かけてるから人間離れした動き出来ると思う」

「何か始めてあった時の病弱文系少女のイメージと違うな…」

「文系?」

(あルゥと違ってこっちに無い概念の造語みたいのは通用しないな。まだ10才前後だと思うけど、当然小学校なんて行って無いよな)

「あ、そこ抜きで病弱少女ね。後さ何その滅茶苦茶な魔法の使いまくり」

「いや私これは昔からだよ。魔力減らさないと体が冒されるから。ただ、あんまり頑張ると魔力限界が増えてますます魔力豊富になって体に蓄積するんだけどね。その辺り昔から体に良い、体に悪い限界で魔法使ってるから。こうしてガンガン魔法使えるのすごく気持ち良い。サトルありがとう」

(サトル?最初お兄ちゃんだったような…。この子何か性格も変わってる気がする。まあ前向きになってくれたなら良いや)


 ただ欠点もあった、あまりに高度な火系の魔法のため肉が焦げてしまって持って帰れないゴブリンもちょくちょくあった。もう僕らは倒してプラスになれば良いとそういうのは切り捨てた。火系以外使えば良いけど、彼女が言うにはいろんな魔法使ったほうが良いらしいから。ただこれミル特有だよな。彼女オールラウンダーの魔法使いだから。多分ミルには分からんがサイヤ人みたいな魔力の鍛え方子供の頃からやってるからミルって自分独自のものを持ってるわ。


 そうそう睡眠学習の効果あった。剣での間合いが掴み易くなってる。僕かなりの戦力になってると思う。別にそんなにミル守る必要なかったけど、僕十分その役割果たせると思う。睡眠学習便利だな。


「サトル、何か気持よさそうに戦ってるところ申し訳ないのですが、魔法を使ってもらえないでしょうか?折角私とはタイプの違う眷属を手に入れたのにそれじゃ私の劣化コピーですよ」

「辛辣だな、剣の力があるじゃないかー」

「なんかそれすごいですよね。一応気をつけてはいるのですが、サトルほとんどダメージ受けないんじゃ無いですか?」

「うんサトルの回復あんまりしてないよ」


 ミルは見た目の損傷が無くても蓄積されたダメージの回復が必要か?大体分かるらしい。


「おそらく剣の効果じゃないかと思っています」

「やっぱ特別な剣なんだな」


 回りに他の冒険者も居るのでダンジョン攻略の報酬なのは言わなかった。見てすぐただものじゃないパーティだとは分かると思う。それでも目立ちたくは無かった。最初もそうだったけど力だけあって無知なので利用されてしまったところがあるから。そういう輩と関わりたくないので、この階はそろそろ不味いと思ってすぐに2階へ行く話しになった。ただ何故今だ未踏のダンジョンなのか?そんな簡単じゃないよな。フロアーボスがちゃんと居た。ゴブリンキング。人間ぐらい大きくて統率の取れたゴブリン軍団を動かしている。


 やっかいな戦いになった。多分これって他のパーティと連携してやるのかな?全然強くは無いけど、数の多さがそのまま上手く統率取られてるので力になっていた。そういえば剣の力をいろいろ確認したくて防御を見てて忘れてたけど、魔法を使えと言われてた。


「ミル、ルゥに前衛を任せて僕らは二人で後方から魔法攻撃しよう」

「うん」


 広域な範囲の火系魔法をミルはガンガン雑魚ゴブリンにはなっていた。もう持ち帰る気がなかった。元々肉って副産物だった。ゴブリンから取れる宝石鉱物の類で十分なお金になる。僕はそれでも剣の防御を利があるのでミドルアタッカー的にミルを守るような位置にたった。睡眠学習が無いのでミルの魔法を目で見て覚えるしかなかった。ミルの高いレベルの魔法は使えないし、回復もボチボチ程度しか出来ない。支援はさっぱり。まさに劣化版ミルが僕だったけど、それでも二人で広範囲の魔法が使えたのは大きかった。危なげなくキングを孤立化させた。後はルゥの邪魔しないようにチマチマ魔法をぶつけて相手がルゥから逃げるのを防いでいた。つかータダでさえ頑丈なルゥにミルのこのレベルじゃ無限に近い魔力による強力な回復魔法があるのでキングの立場になって見ると卵で鉄の壁を壊そうとするようなものだ。なおかつ巨人さえ倒してしまう格闘戦における破壊的攻撃力。楽勝過ぎた。


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