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財宝回収

(???)


 僕は入り口で困惑した。22階への選択が無い。エレベーターの様なもので一度でも踏み入れた階は再度選択できるようになっていた。しかし、今回は無い。とりあえず21階に上ってみた。


「ああ皆おかしいの分かるよね?」

「はい、22階にいけるはずなのに、21階までしか選べません」

「フロアモンスターがややこしいから、直接降りずに入り口から20階に入って情報を聞こう。人ならわんさかいるだろうから」


 20階で僕らは手分けして冒険者に聞いた。急いでいるのが分かるので、フロアモンスターが出る近くまで行ってみた。そこでなら溜まってるので聞きやすかった。


「ああ分かった。どう?」

[分かったよ]


 んじゃフォウ話して。


[22階から制覇が記録されないみたい]

「僕もほぼ同じ。あくまで噂で分かってる人は見つけられなかったけど、30階で制覇できれば選択できるらしい。とりあえず20階ざっと戦闘して帰ろう…」


 フロアモンスターのリボーンや財宝ドロップは狙わずに、通常モンスターを倒しながら入り口まで戻って帰った。


 メイが帰ってきたので、早速情報を聞いてみた。


【マイルズ方面の情報に進展がありました。他にも似たような場所にダンジョンがあった話があったそうです。他は変化無しです】

「なるほど当たりっぽいね。後さ何故新しく生まれたダンジョンか分かるの?」


 メイが返答できずにしばらく間があったのでルゥが助け舟を出した。


「それは情報屋がこの辺りの地域のダンジョンの有無を把握してるからです。そんな所に無かった?と疑問になれば新しいダンジョンとなるのでしょう。ただ100%把握してるわけじゃないので、穴はあります」

「だそうだよメイ。いずれはルゥが持ってる情報はメイに委譲して欲しい」

「努力します」

「メイあんまり気にしなくて良いよ。ルゥも100%情報を伝えられるわけじゃないから」

【はい】

「後僕らがちょっと帰ってくるの早すぎたのもあるけど、時間かけすぎ。もっと他の事して遊んでても良いからって言ってあるのに…」

【いえいえ、無理してるわけじゃないです。まだ拙いから時間掛かってるだけです。早く終るようになったら遠慮なく遊ばしてもらいます】


「メイにも聞いて欲しいけど、いずれはそのダンジョン外れでも良いから行って見る。メイだけ知らないから伝えておくと、シティのダンジョンがちょっと頓挫してこつこつ上の階を狙うのが難しくなった。だから今分かってるものだけ行くかも知れない。それでもメイは焦らなくて良いよ。めぼしい情報が無くなったら、なんとかシティで頑張るから。

ここからは皆に向けて、しばらく20階のドロップ財宝狙ってみよう」

《あの場所取りみたいなやつ?》

「うん、まあミル暇なら本とか持って言って良いよ。後僕とミルがフォウやルゥに相手してもらって戦闘訓練してても良いね」

[面白いかも]

「ただしフォウVSルゥは無しね。訓練ならないし」

[そっち無しか…]

「後さ、僕いろいろルゥに怒られてしまったけど、前のそんなには間違ってない部分がある。僕らも場所取りしてるから権利があるなんて無いから。対人で無理矢理割り込む人間いたら迷わず殺しても良いから」

「まあそういう面もありますね」

「僕がミスったのはある。ただあれから考えて、僕あれわざと引いただけで割り込んで戦闘に持ち込んで奪っても良かった。単に面倒だからやらないだけだから。まあ実力見せてそれを防止する意味もある」


 20階再び挑戦。急いで上階へ上る場所に行ったけど先客あり…。リボーンまでどれぐらい掛かるんだろう?多分あの野営何か違う理由だよな。倒した後中にいるとリボーンしない。時間帯によるとか?前のパーティが倒して僕らが先頭になった。今じゃないか?


「すみませんー再出現時間ってどれぐらいなんですか?」

「そんなの分からん。なんとなくだよ。一日出ないかとは無いから気長に待ちなー」


 ってそんなの分かるよ…。まあでも気分良く教えてくれたのと、後はこの人達も詳細は知らないのが分かったのが大きかった。誰も知らないのなら気にならない。早速僕らは模擬戦闘を始めた。


「うおーーーい。NO1剣士の座から降ろさないでよ」

「いやいや、良い線行ってましたよ。何かサトルショック受けてますけど。大半の技術私が師匠でしょ?」

「あ、まあ良いや、技術継承も狙いの一つだから。ミルの方が大変だな」


 考えてみると当たり前だった。ずっとルゥの模倣なんだから師匠の方がそりゃ上回る。そして今日のルゥの勝ちは明日の僕に繋がる。負けても悔しくないぞこれ。フォウVSミル。


 フォウが上手く遊んでくれてる。それに本気になって変身攻撃したらミル全く歯が立たない。いやいやむしろミルがフォウ相手に頑張ってる。だが頑張りは頑張りだ。どこで覚えたのか、格闘からのダガーの腕への間接技でギブ取ってたわ。


「フォウ何それ…」

《私が貸した本…》

「天才かー」

[にゃはは、面白かったよ]



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