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メイと言う愛称

「フォウごめん、メイ乗せて上げて」

「しょうがないな」

「メイこの犬に乗って」

【何かはしたないですね…】


 恐る恐るメイはフォウに跨った。


「フォウ重くない?」

「いやサトル達とさほど変わらないよ」

「メイ君なんでそんな軽いの?」

「私は次世代機で高性能ですからね。当然ボディの軽量化なんて最重要課題ですよ。メイドなのに床抜けたらどうするんですか」

(一理あるな…)


 野営などしながら僕らはシティに帰った。あのロボットと対峙したらおそらくメイって無茶苦茶硬いのが分かる。でもまあ攻撃力は全く期待できないので家においておきたい。けどどういう仕組みなんだ?どうみてもホッペとかプニプニに見える。触ってみた。やっぱりプニプニだ。


「メイ、君戦闘用ロボみたよね?あれと強度変わらないんでしょ?なんでそんなプニプニの肌してるの?」

「サトル様、そういうご要望ですか?」

「いやいや変な話にしないで、確かにべたべた触ってるけど。興味本位だよ。これでどうやって強度たもてるの?」

「まあいろいろ秘密ですー」

(説明書読むか…)


 読んでみたが、ちょっとやそっとで壊れないってのだけ良く分かった。後取り扱い声明書に仕組み書くわけねーか…。自己修復機能がしっかりしてるのは安心した。エネルギーは半永久的。ただ注意事項に無茶は効くけど、あまり無茶させるなとだけ書いてあった。ああこれ不味いな。


「メイこれもってみて」


 超えてはいけない積載量を持たせてみた。苦しそうにするのが書いてあったが持てた。ああやっぱり。多分大丈夫だけど、機械は良く分からないからメイには積載量を伝えてそれ以上持たないようにしろって大体体で覚えさせた。眷族効果出てる。ただ多分丈夫さも上がってるが戦闘させたくないので安全重視であんまりその力使わないで欲しい。まてよ僕には何の効果?まあそのうち分かるだろう。あまりパワーは無いから、もらえるなら強度が良いな。ただもう拳銃撃たれてしまってる。あれなのかな?ミルだとやばかったのか?まあミルは魔法効果があるからな。とにかく何の効果か分からない間は眷属あんまり意味が無いかな?ファミリーのマークでも良いや。


 皆に集まってもらった。

「ボルム、ガントレンの順に行こうと思う。ただメイは置いていく。フォウ迷惑かけてご免ね」

[うんまあ臨時でなら仕方ないよ]

【ええサトル様それは無いですよ。荷物持ちでもなんでもやりますから】

「いや魔法バッグ使えないと意味無いんだよな。メイ魔法使えるの?」

【それなんですか?】

「戦闘ロボットの時ミルが雷とか出してたでしょ?あれ」

【無理無理】

「後さメイには大事な事をやってもらいたい。余計な所は触らないで、この家の掃除などの管理と街に時折出かけて店の人と客のやり取りを見て勉強して欲しい。メイはメイドの対応は出来るので多分その延長で店番ぐらいなら出来ると思うから。それでも現場見て勉強しておいて。後さあんまりじろじろ見ないようにね。後迷子にならないようにちゃんと道覚えていきなり遠くにいかない事。本来なら僕がついていってやりたいけど、ご免できない。だからこれ難易度高いから頼むよ」

【そういう事なら分かりました】

「雑貨屋本気だったんですね…」

「うん、また奴隷市場行こうかなと思ってたけど、ミルになんとなく悪くて」

《あんまり気にして無いよ。私奴隷として売られたって気持ち無いんだけどな…》


【ちなみに奴隷ってなんですか?】

「シティには奴隷市場と言って専属の使用人になってくれる人間が売り買いされてる」

【そりゃライバルですね】

「勝手に買わないでよね…。お金渡しておくけど買い物は気をつけて欲しい。あんまり過度にお金使うなと無駄なもの買わないようにね。大丈夫かなほんと…」

【任せて置いてください。サトル様のご要望見事成し遂げて見せます】

「それじゃ行って来るよ。ああ人攫いとか万が一に気をつけてね」

【こう見えて私強いですから】

(そうじゃないから連れて行かないんだけど…、まあ心配しすぎかな、生まれたばかりでちょっとおかしな子だからな)


 僕らはボルムに出発した。ボルムに向かう先々で村があり、野営はさけてできる限り泊まらせてもらえる限りは泊まらせてもらった。それなりの謝礼だけで気持ちよく迎えてくれた村もあれば拒否された村もあった。商売でやってるわけじゃないので対応はまちまちだ。今回野営を避けたのは、ボルムまではちょっと遠いためであった。1週間過ぎなったけどそれでもランクルよりは遠かった。


 ランクルも含めるともう随分旅をしてる。こういうのを求めていた。シティでのダンジョンの制覇が嫌いなわけじゃないけど、あそこにずっと居るのはちょっと辛いな。宿をとってすぐにダンジョンに出かけた。


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