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メイドロボ

 ぶらぶらとしてると、ロボットを扱う店があった。人間そっくりなロボットがいたため話を聞いてみると


「このロボット話は出来るの?」

「まだ起動していません、これは召使用なので、起動すると目の前の人を主人と認識します。だからそれまで停止させています」

「じゃ僕がなるよ。起動してみて」


 店番ロボットがメイドロボを起動した。


「おはようございます。ご主人様」

「ああサトルって呼んでもらえる?」

「はい、サトル様」


「取り扱い説明書とかある?」

「はいこれです」

「それではさようなら」


 当たり前の様に店を出た。当たり前の様にニコニコと見送りしてもらった。


「うわーいやっぱり思ったとおりタダで貰ったー、ルゥこの子眷属になると思う?」

「やってみたらどうですか?」


 ロボの手を取り

「汝をわが眷族とする」


 あ出来た…。


「メイドロボットだからメイね。メイは戦える?」

「私は戦闘メイドじゃありません」

「ルゥちょっと本当に手加減して試してみて」


 ぼこって殴られてた。ぽんと叩いてきた。これは…。


「普通の人間レベルですね」

「んまー、何かあったら皆メイ守ってねー」


 普通の街の風景でも上の階に行く場所は分かるようになっている。僕はモンスターが居ると思ってる。理由は居ないなら攻略するからだ。怪しいと思っていたらやっぱりフロアモンスターが出てきた。如何にもって感じのロボット出て来ました。ファイティングポーズ取ってるわ。これは上階への入り口へ行くのを邪魔してるんだろうな。


 やべこいつつえー。剣で切れない。まあ傷は付いてるから倒せるとは思う。とにかく硬い。


「ミル、雷の魔法あるよね?」


 僕は、ミルの魔法すべては使えない。だから僕は持ってない。ほとんど戦闘で使わないから良く分からなかった。


「あるよ」

「使って特大」


 効いたというか止まった。念のため皆でぼこ殴り。片腕ぐらいは念のため取り外しておいた。


「サトル様、私は耐電処理が施されており、落雷ぐらいじゃ止まりませんから」


 良く分からないが、メイが性能アピールしていた。ただそういう事もあるんだな。メイの意図がさっぱり分からないが、今回は上手く行ったが結果論だと言うのは分かった。


 地下2階に進んだ。戦闘用ロボットが出てきたら結構怖いのが分かった。ふー平和な街だった。あまり変化は無かったがロボットがより人間に近づいていた。メイに似ていた。発展の歴史という事なのか?他にもロボット販売店何かな?って見てたけど無いわ。


 フロアモンスターの付近に来ました。


「ミル、雷が効かない場合もあるので、柔軟に対応して」


 そういって直進した。表れてスグにミルが雷を放つ。やっぱり効かない。まじつえーよこれ。フォウとルゥに任せて、どう攻め様か距離をとって考えているとなにやら人差し指を立てて僕の方に向けてきた。やばいと思って僕は左右に動いた。銃声がした。やっぱり。あの口径ならこの防御ならなんとななるけど、魔法レベルじゃない。すぐに


「ミル指に気をつけて、あれかなりダメージ大きいから」

(そうだ)

「ルゥ一体化頼む」


 困ったら力押しに限る。距離をとると狙ってくるので接近戦で思い切り切り刻んでやることにした。一応傷は付いてる。フルパワーだからな。後は至近距離の銃撃もありうるから注意してと。この剣でここまで硬い相手そう無いな。機械も生き物も壊れるから動けない。そう思わないとやってられない。二人かがりで攻撃してるけどタフすぎる。明確に外傷はあるんだけどな。肩に弾がちょっとかすった。当然実際撃たれたような被害は無い。だがダメージとしてはっきり分かるものはあった。すぐにミルが回復させてくれたけど、こいつヤバイな。弾を受けてイテぐらいで済んだ事でどんだけいろいろ上乗せしてるんだ?って改めて良く分かった。結局、様々な魔法をミルが試していたら、それが元で止まってしまった…。ただその後念のため片腕切るのにすげー時間掛かった。これ強度も前のロボより上げてあった。


 あ扉があった。マジ余裕無かった。地下2階かこれは…。まあ何故攻略されないか?は分かる。これ死ぬわ。30、40階上れる奴じゃないと無理じゃないか?こいつ仲間にしたかったなと思ったら。


「メイの方が丈夫ですよ」


 また何かアピールしている。もしかして眷属にした事で変なパワーアップしてしまったかも。頭が…。


 扉に入るといつもの様に話しかけてきた。


「汝力を求めるか」

「我サトルに剣以外の相応しい武器を望む」


 腕輪と財宝が出てきた。


「まあ2階だしな…」

「不満か?」

「いえいえこれが欲しかったんですよ」


 実際欲しかった。ただサプライズが欲しいのよー。ダンジョンマスターにはそれは分からないだろう。僕は腕にはめてダンジョンを出た。


「どうですか?」

「あ効果あると思う。ただ多分単純にこのまま上乗せは無理だと思う。僕が腕輪の効果が分からないのがある。根本的にこれ剣と違うと思う。だからそのせいかもしれない。それでもさ、楽観視は止めた方が良いと思う。当分続けるけどそこまで美味しい旅にはならない思うよ」


 僕らは一旦シティに帰った。

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