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18階から

「情報から実際どうするか?まで決めると、地方に散らばった町の近くのダンジョンをベースにマイナーダンジョンをしらみつぶしにあるか?ないか?探しましょう」

「やった旅だー」

「ただし、一つの区切りにするために20階までは薦めておきましょう」

「うへー」

「以前もそうだったでしょ?」

「10階の時そうだったね。異論は無いよ。皆は?」

「良いよー」


 二人も同意してくれた。僕がスタートするけど皆をまとめるのはやっぱルゥだと思う。この辺りは性格だと思う。世間一般ではルゥがリーダー像なんだろうな。僕は違うけどね。僕はリーダーってのは欲すれば良いだけだと思ってる。そんなの赤ん坊じゃないかと言うなら。そうだと思う。後は回りがそれを実現させてやれば良い。シンプルすぎたらつまらんけど、結局人ってのは何かしらの志向性があって前に進むんだと思う。プログラムと決定的に違うのは、それが命令されたものや手順じゃない事。そこが単純すぎると、人間も神から決められたプログラムの様になってしまうだけで。自由意志って奴かな。


 18階はワンワンステージ。ヘルハウンドやウェアウルフ。ただかなり大きいウェアウルフがのしのしと歩いてる。フロアモンスターなのか?個体差なのか?区別の付かないタイプのモンスターってちょくちょくいる。オーガもその系統。


「ワンワン一杯いる。フォウ親近感あって攻撃しにくい?」

「いや今までも普通にやってるし、何度も言ってるけど僕犬じゃないからー」


 フォウはどうも人狼と言うより犬がイメージ。狼と明らかに違った洗練された毛の長い犬っころの外見だから。黒いゴールデンレトリーバーだよな。如何にも燃えそうだからミル警戒してたのかな…。


 この辺りは以前はてこずったが今は敵じゃない。ルゥを情報集めにいかせていたのは最近頭打ちにはなってたけど。今さらその棒もう良いよと言えなくて…。この階の目玉はフロアモンスターのケルベロスだろう。僕らは経験済みだけど、ここでは初めてだし、何より犬の統一性が良いな。ダンジョンの意思?そういうの絶対あるわ。これディズニー、USJ並みのアトラクション的なんだよな。2度目の対戦はいつも前より成長してるか?の目安にしている。以前と全然違う。根本的にツキを中心にした剣術になってる。実を言うと僕はこの辺り中途半端。サーベルタイプなのでよく切れる。ただそれでも刀と根本的に違う。西洋の剣は切る剣じゃない。サーベルがトルコの影響を受けてるのを考えるとアジア的なのが分かる。


 んまーいちばんの理由はルゥさんの棒術がツキが多いからだけど。切れる剣なのでもったないといえばもったいない。ただ切る事に特化した剣ではない。そもそも両手剣じゃないし。がらっと変わった原因はルゥじゃない、むしろフォウにある。腕力が全く前と違うから。だから片手で楽勝で剣が扱えるから。たまたま相手が良かったけど、これ癖になると不味いな。折角切れる剣もってるのに持ったいない。


 前から分かってた事だけど、レベルが上がれば上がるほどより専門性が高くなる。棒術と剣術が同じわけが無い。かといってルゥに剣を持たせるのはいやだ。棒を持たせて分かったのは、あれルゥにあってる。将来的にはいつか剣を持って欲しい。ただダンジョンの武器に限る。力任せのスタイルじゃ特別な剣じゃないと無理。だが剣って多分そうとうレベル高いダンジョンしか無理だよな。将来的に剣を持って欲しいのは、僕が2刀流が合ってるから。一体化したときにルゥの剣を持てれば最高のスタイルになる。


 今回楽だったから19階に挑んだ。20だけがっつり行きたいのもあった。これ地味に嫌かも。ハーピーメイジとゴブリンキングのゴブリン軍団。今まで飛行タイプが最終的には倒せたのは結局攻撃するために降りてくるから。それをゴブリンに任せてる。連携とってるわけじゃないけど、その辺りうざいなこの戦い方。フォウさんの出番。フォウとミルの遠距離攻撃に任せてルゥと二人でゴブリン掃討していた。やっぱこういう時は切る剣なんだよな。ゴブリン真っ二つだもんな。キングをルゥが真っ先に倒して乱戦に持ち込む。ミルが詠唱邪魔されるのがあるけど、それ以外はゴブリン程度だと余裕で対処できる。


 僕は隙があったら広域魔法と剣で蹴散らした。ゴブリンはとにかく数。だからこそ魔法が有効だけど、数が多いから隙を与えてくれない。中々ジレンマ。実は僕はずるい部分があって、ミルがレベルの高い魔法を使うようになれば僕も伸びる。まあ詠唱だけ覚えないといけないけど。だからミルみたいに伸ばすために絶えず魔法を使わないと言うわけじゃない。もちろん影響はある。たださぼっても良い。


 フロアモンスターがすごかった。新しいモンスターじゃないけど、これきついわ。オーガとワイバーン。おそらくワイバーンがそれで、オーガが補助。良い補助だわこれ。防ぎようが無いブレスをしこたま浴びた。普通の人間なら死ぬぞって。まあ皆より避けるの下手なせいだけど。降りてこないんだもんな。ミルとフォウに任せて一体化してオーガ退治を優先した。つかールゥ下手糞とか思ってしまうのかな?実は僕はルゥに記憶見られ放題だけど、僕は睡眠学習以外そういうの無いんだよな。多分ルゥ情報統制してるしー。もちろんルゥがそんな風に考えた記憶が見えたことは一度も無いがーー。


 上は無視してオーガに専念した。ミルとフォウに狙われてるのと、オーガをまき沿いにするからそんなポンポンブレスできるわけじゃない。様々な効果が無ければ僕の髪の毛はげてるだろうな…。最初は気になって上手く行かなかったけど、無視し始めたら今の僕の敵じゃなかった。オーガを倒したらすぐに僕はルゥと分かれて魔法攻撃していた。下の攻撃が増加したので今までと違って僕らを狙う分低空飛行になたったため、ルゥのハイジャンプの届く距離になった。ただこれ僕もルゥほどじゃないが出来る。人間離れしてるからな。魔法があったのでこれで良いやって割り切ってただけで。この4人に集中攻撃されたら無理だろう。あっという間にワイバーンは倒された。


「きつかったねー」

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