攻略と武器
ただ長期戦になるかな?と思っていたら、ルゥがすげーうっとしいはずだけど、僕らの方に頭を向けた。僕は覚悟をした。尻尾全体を使って叩かれると完全に切り刻まないとおそらく僕は体格差がそのまま出て吹っ飛ばされる。それはミルも同様に。正直言えば怖かった。でも僕はこの剣に全幅の信頼を置いていた。逆にチャンスだと思って覚悟を決めたんだ。それまでの散漫な攻撃からはっきりと向かってくる太い尻尾を一刀両断した。のたうちまわる大蛇から僕らは距離をとった。尻尾がなくなった分まるまるそこはセーフゾーンになった。そこからミルの余裕が出来たので魔法攻撃の猛攻。後はルゥの巨人を倒した時の戦闘スタイルによって決着が付いた。この大蛇一つだけ欠点があるとすると、ミルの攻撃に全くルゥが巻き込まれないだけの大きさがあったことだった。二人が思い切り広範囲に攻撃してても全くぶつかる事が無かった。でも僕も頑張ったよねって一人僕は自己満足に浸ってたけど。敢えて言うなら剣がかな…。
後ろの方の皮は火の魔法も使っていたので火傷まみれで使い物にならなかったけど、ルゥが前の方は器用に剥いてバッグに入れていた。肉もちょっと変わった肉という事で入れて牙も入れていた。ただし、この皮本当に使えるのか?は後で店の人に聞かないと分からない。もう良いんだ。取りあえずやたらと珍しいモンスターだらけなので保存してるだけだから…。僕らは扉を開けた。
「汝力を求めるか」
前聞いた台詞で迎えてくれた。
「わが眷属ルゥに相応しい武器を望む」
僕はちょっと細かい注文を付けてみた。
「了解した」
(ええーー分かるの?)
なんかカスタマイズ細かくてダンジョン主さん好きになった。正直言えば他の人の武器が欲しいから来たけど、考えて見ると僕らってタイプが違いすぎて、外れる可能性が高いから困っていた。半ばやけくそのお願いだった。腕輪と袋が出てきた。僕らは魔方陣に入って外に出た。前の様にダンジョンは土に埋もれた沈んでいった。早速ルゥは付けてみた。
「ルゥ一体化しよーー」
一体化するとすると僕の腕に腕輪が現れた。腕輪のついた腕で剣を振り下ろすとブンという感じで衝撃波が出た。なんじゃこりゃー。
「細かい事は分からない。次ダンジョン攻略するならミルのための武器にするつもりだけど、これひょっとしたらまた僕が重ねて武器をつけても効果があるかもね」
「そのうち考えましょう。多分今回これ以外ただ働きだと思いますから…」
皆疲れきっていたけど道中荷馬車で休み宿は取らずに、シティに直行でいつもの宿屋にまで戻った。微妙に僕の剣よりしょぼくないか?と思ったけど、徒労感で一杯になるから言えなかった。一応パーティのリーダーだと思から。実質ルゥが大半の指針を決めるんだけどね。僕の許可すら事後承諾…。
本当は荷馬車ではゆっくり休めなかったので一日宿屋について休養に当てたかったけど、やはり戦利品が金にほとんどならなくてすぐにダンジョンにもぐる事になった。だが2階もモンスター自体は金にならないけど…。ただルゥさんの活躍で僕らはすぐフロアモンスターにたどり着いた。相変わらず人居ないけど。ルゥさんの鬼神の様な活躍で一撃必殺が前より上がってる。




