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美春の夜

足の手当てをしてもらい、周吾の帰る宣言も何とか納得させ田中家に泊まる事になった。美春は一人で部屋を使わせてもらい、三人で一緒の部屋にいる周吾達に申し訳なかった。


「国枝入っていいか?」

「だいちゃん、どうぞ中に入って」


遠慮がちに扉を叩き、中に入っていいか確認する田中。美春は田中を部屋に招き、お礼をいう。


「今日はありがとう。色々迷惑かけてごめんね」

「いや、俺も誤解していたし・・・良かったな両思いで」

「両思い?」

「ああ、お前ら両思いだろ」


田中の言葉に美春は理解していない。不思議に思っている美春に、田中はまさかと思った。


「国枝、周吾さんの事好きか?」

「う、ん好きだよ。あれでも雇い主で私を助けてくれた恩人だもん」

「違う!恋愛として」

「れんあ、い!?」


突然の田中からの恋愛話に驚く。そんな事思ってもいなかったので、美春は動揺した。


「お前自覚ないの?明らかに周吾さんの事好きじゃん」

「そんな事・・・」

「うじうじ周吾さんの事悩んでたりさぁ他人から見れば分かる」

「そっそうなの!?」


自分でも気づいていない気持ちに追い付いていけない。


「周吾さんも好きなんじゃなかったら探さないでしょ」

「それは勝手に出て行った事に・・」

「はぁ?国枝本気で思ってるの馬鹿じゃねーのどうでもいい奴なんて探さないだろ」


とにかく、周吾が好きなんだと田中に言われ暗示でもかかったかのように周吾を思い浮かぶ。心がぽかぽか温かい気持ちになって、だんだん顔が熱でもあるのではないかと思うほど熱くなった。田中に漫画みたいに真っ赤と、思いっきり笑われたがそんな事は今はどうでもいい。田中のせいで今まで気付かなかった気持ちに気付かされ、これからどうやって周吾と顔を合わせ暮らしていけばいいのか困るからだ。


気付きたくもなかった気持ちを教えてくれた田中を少し恨み、頭の中で何度も繰り返し周吾との生活での行動を思い浮かび、この状況はこんな感じと一生懸命考えて夜を過ごし眠る。

続きの話というより、お互いの夜話を書いてみました。美春さん、自分の気持ちを教えてもらいました。そして短い

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