序章 出会い
人は何を考えているのだろう…
人はなぜ人を信用できるんだろう…
人はなぜ…誰かといたいのだろう…
あれは確か...土砂降りの雨の日だった
雨の音でいつもは静かな通学路も耳が痛くなるほどうるさかった
(これ...また洗濯しなきゃか...)
少し億劫になりながらも家に向かっていた時ふと、何かに誘われるようにいつもとは違う道で行こうとした
なんでそうしたのかは正直今でもわかってない
ただ一つ言えることは、その選択は俺の人生に決定的な何か何かをもたらした
「…ハロー...?」
街灯に照らされた公園、そこに一人、
薄くピンクがかった銀髪の俺と同じくらいの年の少女が公園のベンチに一人で座り込んでいた
「...」
「風邪ひくよ...?」
俺は彼女が雨でぬれないよう傘を差しだしそう言った
(...俺は何をしているのだろう)
(普段ならこんなことしないはずなのに)
「...」
(無視は堪えるなぁ...)
「...ごめんなさい」
(...なんもしてないのに謝られちゃった)
「...えぇっと、何してるの?」
「...座ってます」
(...見ればわかるよ)
(...というか俺は本当に何をしているんだ)
(一歩間違えれば完全に不審者だぞ)
「...私なんかにかまわなくて大丈夫ですよ」
「もう生きてても何にもならないんで」
「...」
その言葉は何か自身の過去を物語るものであった
だがそれの言葉はそれ以上に俺に深く刺さる言葉であった
「...そうか」
「...」
「...少しついてきてくれない?」
「...え?」
「どうせ生きてても意味ないなら、少し付き合ってくれない?」
(...あぁぁ俺何言ってんだ)
(流石にこれはないだろ)
(...でも、ほってけないのも事実だしなぁ)
「...分かりました」
彼女が了承し、俺は彼女を連れて自宅へと帰った
帰る途中で聞いたが彼女は照宮 雪というらしい
「風呂沸いてるから先に入っておいで」
「一応客人用の服もあるから」
「...はい」
(...結局連れてきちゃったなぁ)
(でもあの状態ではほっとけないし何より...)
俺は彼女の食事を作りながらそう考えていた
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十数分後、彼女が出たとちょうど同じくらいのタイミングで料理ができた
「...これなんですか?」
俺は彼女を椅子に座らせ料理を出した
「料理だけど...あっ!もしかしてオムライス苦手だった?」
「いえ、そうではなく...」
「もしかして、下手すぎて食べたくないとか...?」
「いえ、そうでもなく」
「...なぜ私に料理を...?」
「体がかなり冷えてそうだったからね」
「長時間外にいたでしょ?」
「てことはおなかすいてるでしょ?」
「そう...ですけど...」
「それなら食べな」
「若者は食べなきゃ成長できないんだから」
「...いただきます」
「...っ!」
彼女が一口食べるとなぜか涙を流した
「えっ!?ごめん!」
「そんなまずかった?」
「...違います、こんな美味しいものを初めて食べたので...」
「...」
(やっぱりというか、何というか)
(この子結構色々あったんだな...)
(俺はそれが何かはわからないけど...)
「...私、ずっと親に虐待されて育ってきたんです」
「...」
それから彼女は涙交じりにぽつりぽつりと身の丈話を語ってくれた
「望まない妊娠だったらしいです」
「生まれてからずっと邪魔者扱い」
「お母さんはずっとかばってくれてたんですけど」
「私が中学に上がる頃に蒸発して...」
「結局、私がバイトしながらその日暮らしをするようになって」
「いろんな人に騙されそうになるし...」
「飲んだくれのお父さんにお金を取られないように必死で...」
「いつしか、人を信用することも出来なくなって...」
「それがもう...疲れちゃって...」
...彼女の過去は俺が思っていたより深刻だった
(...本当、つくづく自分が嫌になる)
俺はスマホを取り出し、親に電話を掛けた
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私はなんで生きているんだろう
そう考えたのは一度や二度ではない
物心ついた時から存在を否定されながら生きてきた
お父さんからの暴言や暴力は当たり前、中学に上がってお母さんが出て行ってからは
バイトをしながらなんとか食いつないで生きている状態だった
バイト代は取られない時のほうが少ないし、学校に黙ってバイトをしていたからあまり収入もない
クラスでは陰口を言われたり、ものを隠されたり、机に落書きされたり、お金を騙し取られたり
...先生は見て見ぬふりをしていて
勇気を出して相談した時も「おまえにも悪いところがある」と言われて突き放された
そのせいで私はいつしか自分にまったく自信を持てず、人を信用することもできなくなっていた
(なんか...疲れたな...)
...気が付いたら私は雨の中家を出ていた。
多分誰も私がいなくなっても気にしない...
「...ハロー...?」
そんなとき私はあの人に出会った
最初は物珍しさによって来ただけだと思っていたけどあの人は...結由主 楽さんは...
「...少しついてきてくれない?」
「...え?」
私は少し驚いたが直ぐに裏があるかもしれないと思った。
楽さんは私にお風呂と着替えを貸してくれた
冷えた体に久しぶりのお風呂はとても心地よかった
だけどこの後のことを考えるとまたいやな気持ちになった
だけどその考えはすぐに吹き飛んだ...
私がお風呂から上がると結由主さんは私を椅子に座らせて目の前に
美味しそうなオムライスを出してきた
「...これなんですか?」
そう聞くと結由主さんは
「料理だけど...あっ!もしかしてオムライス苦手だった?」
と平然と言った
なぜ出したのか聞くと
「体がかなり冷えてそうだったからね」
「長時間外にいたでしょ?」
「てことはおなかすいてるでしょ?」
と返ってきた
私はわからなかった
このご飯を食べていいのか...
「...いいんですか?」
私がそう聞くと結由主さんは
「食べな食べな」
「食べなきゃ成長できないんだから♪」
にっと笑いながらそう言ってきた
「...いただきます」
そう言って恐る恐るオムライスを口に運ぶと
「...っ!」
...すごくおいしい
今まで食べた中で本当に一番おいしい
...私は気づいたら涙を流しながら自分の身の丈話を話していた
いろんな感情で胸がいっぱいになっていた
そんな状態で話し終えると結由主さんはおもむろにスマホを取り出し誰かに電話をかけ始めた...
初めての小説だぁ
というわけで自己紹介を...
僕はゆゆらくという者です
まぁ興味ないか…(;´д`)
正直出来は温かい目で見てもらえると幸いです
僕じゃこの二人を完全に書くことは不可能だッ!
とりあえず全三章構成で書いてみたいなぁって感じです
今後二人はどうなっていくのでしょうか...
今後の展開にこうご期待ッ!
*注意
この物語は一部を除きフィクションです
実際の事件、人物、施設、団体、場所等とは一切関係がありません




