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ワールドサバイバル  作者: なお
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「.....はぁ...あと1個..!!........よし、終わった!!」

...身体を鍛え始めて1年。今日も日課になった筋トレこと雑草抜きがおわった。


 あれ?なんで雑草抜き?って思われた皆。これにはちゃんと一瞬で理解できるような訳があるのだ。

簡潔に。


 『この世界はファンタジーだった。』


これに尽きる。もう少しわかりやすく説明すると、腕立てスクワットみたいな自重トレーニング程度では効果がでなくなってしまったのだ。

成長速度はやない...?って気づいたのは村の周りでの走り込みを初めて二週間

たった頃。

初日は、死にそうなくらい疲れてすぐ寝たような距離が、全く疲れなくなってたのだ。むしろその距離を走ってようやく体が温まってくるほど。

 それで、これからどう鍛えようかなーって悩んでたところ、たまたま近所のお手伝いで雑草抜きしたんだけど...やばかった。

もう全然負荷が違う。コツをつかむまでは一日4本しか取れなかったほどだ。

今でも頑張って15本いくか、いかないかくらいなんだけどね。


.....ともかく、筋トレ方法も限られてるなかでは、雑草抜きが一番効率がいい。3年後までずっとって訳にもいかないだろうけど、しばらくはずっとこの生活かなー...、とぼんやりしてたら...

「んんん?雑草抜きおわったのー?ならご飯つくってよ。よろしくねー?

君の作ってくれる料理ほんとにおいしくてさー...。あ、ポーション今日の分作っておいたから忘れずに飲んでね、ぼくの大事な大事なモル...イルン君。」

と、窓にうでをかけながら、こちらへと話しかけてくる人物がいた。

ついでよろしく、追加で用事をおしつけ自分はのんびりくつろいでいる彼女こそは、雑草抜きを頼んでくる家主、村の嫌われ者、おじいさんの旧友、いや...「どしたの?はやく作ってくれないとお腹が空いて死んじゃうよー、王国筆頭錬金術師のこの僕が!」

「そんなんで貴女が死ぬわけないじゃないですか」

本名エア・グリモワール。外で呼ばれている肩書は本人が言ってたのとはちょっと違う。

”王国最悪”天才錬金魔術師だ。










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